計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

14

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

5G(ふぁいぶじー)

(5th Generation Mobile Communication System) 日本語では「第5世代移動通信システム」。現在商用化されている4Gの次の規格。全世界で導入が計画されている。韓国が一番早く2019年に導入予定。日本は2020年のオリンピックに向けて導入が進んでいる。次世代無線通信システムとも呼ばれる(2019年3月現在)。英語の5th Generationを「5G」と略記している。 現在のスマートフォンにつながる小型の携帯電話として、1991年4月にNTTはmova (ムーバ)4機種を発売した。当時はアナログ通信で、NEC、富士通、三菱電機、松下通信工業(後のパナソニック モバイルコミュニケーションズ)の4社が特徴ある端末を提供した。94年には端末は従来からのレンタル制から買取り制になり、普及が加速した。当時の携帯電話は国により通信方式が違ったため、国際電気通信連合 (ITU) が次世代の世界共通のデジタル通信の規格を勧告し、2001年にNTTドコモが世界に先駆けてこの勧告に準拠するW-CDMAの商用サービスを開始した。これが3G(第3世代移動体通信、スリージー)で、それ以前の方式を2Gといって区別した。現在(2019年)の通信規格はさらに次の4Gである。

5G NR(ふぁいぶじーえぬあーる)

(New Radio)5G(第5世代移動通信システム)用に3GPPが開発した新しい無線アクセス技術。

FireWire(ふぁいやーわいやー)

IEEE1394規格の愛称。オーディオ・ビデオ関連のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleはFireWire(ファイヤーワイヤー)のコードネームで新しい規格を設計した。後にソニー、IBMなどと共同で1995年にIEEE1394の名称で標準化された。つまりIEEE1394が正式な規格の名称。ソニーはIEEE1394をi.Link(アイリンク)の商標で同社製品に搭載している。1990年代後半のIEEE1394普及期にはIEEE1394用のプロトコルアナライザが重宝された。新しい通信規格の黎明期には必ずプロトコルアナライザが必要だが、その製品需要は長くはない。IEEE1394プロトコルアナライザは現在はほぼ生産中止。

VISAライブラリ(ぶいさらいぶらり)

VISA(Virtual Instrument. Software Architecture)は、米国VXI plug&play Systems Allianceが管理する計測制御用通信ライブラリ仕様のこと。GPIBだけでなく、RS232やUSB、TCP/IP、VXIbusなどに接続された計測器を通信媒体に関係なく同様のプログラミング手法で制御できる仕組み。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

VGA(ぶいじーえー)

(Video Graphics Array) IBM(※)がパソコン製品に搭載したグラフィック表示システムの名称。同システムで採用された640×480ピクセルの画素数や表示モードはPCの標準となり、PCからモニタ(ディスプレイ機器)へアナログRGB信号を出力する規格(アナログ信号のインタフェース)の名称や、コネクタ(端子)を指すことばとなった。 2000年代以降にシリアル通信による

VCCI協会(ぶいしーしーあいきょうかい)

電磁波妨害の自主規制を行う日本の業界団体。前身の名称「情報処理装置等電波障害自主規制協議会(Voluntary Control Council for Information Technology Equipment)」の略。

不確かさ(ふたしかさ)

(Uncertainty) 計測値のばらつきの程度を数値で定量的に表した尺度。不確かさは通常、0以上の有効数字で表現され、不確かさの絶対値が大きいほど、測定結果として予想されるばらつきの程度も大きくなる。全ての測定は不確かさの対象となる。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より) 従来、計測器の校正では、校正対象機器の仕様(測定値)が管理基準の範囲内にあることを標準器との比較で確認し、試験成績書(データシート)に測定データと合否判定(良や不良)を記述した(ISO 9001)。ところが校正の結果を不確かさで表記するISO/IEC 17025校正が普及し、合否判断はユーザ(計測器の使用者)が行うことになった。そのためISO/IEC 17025の認定を取得したメーカは、自身が使用する計測器の品質について校正証明書の内容を理解して使用することが求められる。不確かさについて計測器ユーザ全員が理解することはほぼ不可能なので、メーカの標準室(校正室)の技術員の力量や、その会社の品質マネジメントシステムへの理解・対応が重要になる。

Bluetooth(ぶるーとぅーす)

近距離無線通信の規格のひとつ。 PCやスマートフォンなどの情報機器やオーディオ機器にインタフェースとして普及した。最近は可搬型の計測器にも機能が搭載されるようになった。大変普及したため、携帯機器で重要な低消費電力の規格、ブルートゥースローエナジー(Bluetooth Low Energy、BLE)が登場し、さらに普及が進んでいる。 無線規格は通信距離と伝送速度によっていくつかの規格があり、用途によって使い分けられる。Blutoothとほぼ通信距離が同じで伝送速度が遅い下位規格に ZigBee(ジグビー)がある。伝送速度がほぼ同じで通信距離が長い(上位)規格に、国産のWi-SUNがあり、Wi-SUN FANはIoTに活用されつつある。Blutoothとほぼ通信距離が同じで伝送速度を上げたのがUWB(超広帯域無線通信)である。UWBの伝送速度は480Mbpsで、無線LANの代名詞であるWi-Fi(600Mbps)より少し遅いが、使用周波数(キャリア)はWi-Fi(2.4GHz/5GHz)より高い4GHz帯と8~10GHz帯を使用する。 Bluetoothの名称は規格を開発したスウェーデンのエリクソン社の技術者がつけた。ノルウェーとデンマークを交渉により無血統合したデンマーク王の歯が青かったことに由来して「青い歯(blule tooth)」。「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いを込めた。(Wikipediaより)

ブルートゥースローエナジー(ぶるーとぅーすろーえなじー)

(Bluetooth Low Energy)ボタン電池程度の低電力で動作する無線通信規格。小型センサやウエアラブル端末で使われる。 IoTに活用できる技術として注目されている。

BRAINターミナル(ぶれいんたーみなる)

(BRAIN Tarminal)横河電機のDCSやフィールド機器などの計装機器のデジタル伝送プロトコルであるBRAINのコミュニケータ(携帯型の通信ターミナル)。形名BT2000などがある。参照用語:HARTコミュニケータ

フレームレート(ふれーむれーと)

(frame rate) 動画で単位時間あたりに処理する画像(フレーム)の数の指標。画像の1枚をフレームやコマと呼ぶ。単位はfps(frames per second、フレーム/秒)や「コマ/秒」。フレームレートと「撮影速度」は同義。映像のサンプリング周波数のため、まれにHz(ヘルツ)が単位に使われる場合もある。 1秒間の動画を構成する画像の枚数なので、数値が高いと滑らかな動画、低いとカクカクした動画になる。人間の目は30fps程度の映像を見ているといわれる。防犯カメラは一時的な動作を確認するので3〜5fpsに設定されている。ゲームの指標にもなっていて、フレームレート(fps)が大きいほど映像のクオリティが高く感じられる。フレームレートと似た指標にリフレッシュレートがある。フレームレート(fps)はゲーム機やPC、TVなどの入力側の能力を示す指標で、リフレッシュレート(Hz)は映像を表示するモニタなどディスプレイ(出力側)の能力を示す。 落下や衝突などで物が破損する状況を撮影する、計測器である高速度カメラは10,000fps程度の性能がある(後述のTVやゲームとは数値が全く違う)。解像度(フルHDやVGAなど)によってフレームレートは変わるが、米国のVision Research社(Ametekグループ)が最速・超高感度(ハイエンド)で世界的にトップ(日本の総代理店は株式会社ノビテック)。それに次ぐ領域を国産のフォトロンやナックイメージテクノロジー(nac)がラインアップしている。1970年代に計測器のレンタル事業が始まった当初から、nac製品はレンタル商材としてラインアップされている。 低速域(1,000~5,000fps程度)も産業分野の機械挙動やスポーツ(野球のピッチャーやバッターのフォームの計測)など幅広く需要があり、国産の株式会社ディテクトの高速度カメラが売上を伸ばしている。このようにフレームレート(撮影速度、fps)はハイスピードカメラの最も基本的な仕様である。 用途別のフレームレートの目安は、5fps:防犯(監視)カメラ、24~30fps:映画、テレビ(日本)、Web会議、60fps:4K/8Kテレビ(日本)、120~240fps:スポーツ観戦、ゲームなど。FPS(First-person shooter、ファーストパーソン・シューティングゲーム)などは120fpsだとプレーヤは快適、240fpsあると大変に快適だといわれている。これらの用途は、計測器のハイスピードカメラとは数値が全く違う。一般的なカメラや映像のフレームレートの数値である。

FlexRay(ふれっくすれい)

自動車のシャーシ制御、ステアバイワイヤで使われる、CANより高速・高信頼性の規格。最大通信速度は10Mbps(CANは1Mbps)。名称の由来は Flexible Ray(柔軟な光線)とされる。

BroadR-Reach(ぶろーだーりーち)

米国の通信インフラ用半導体のファブレス大手であるBroadcom(ブロードコム)社が車載Ethernet 用に開発したデータ伝送技術の名称(ドイツの自動車メーカBMWとBroadcomが仕様を決めた)。現在の車載Ethernet100/1000BASE-T1などの基礎になっている。 当時のBMWの担当部署はスピンアウトしてTechnica Engineering社になった。同社は車載Ethernetに特化して製品開発しているパイオニアで、2008年にBroadR-Reachの研究・評価を始めてから、2010年に世界初のBroadR-Reach(100BASE-T1)と標準イーサネットのコンバータの販売を開始し、2011年には100BASE-T1のL2スイッチの販売を始めている。技術力や知見があり、毎年製品を開発・発売して売上を伸ばしている。 Technica Engineering社製品は日本ではガイロジック株式会社が販売している。同社は2002年にAmerican Arium(アメリカン・エイリアム)社のICE(エミュレータ)の日本代理店として創業し、その後はBluetoothのプロトコルアナライザなどを取り扱っている、先新のデジタル系計測器の商社である。最近は売上の約半分を車載関連製品が占めているという。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】人とくるまのテクノロジー展 2022 横浜 ・・ガイロジック株式会社が取り扱っている車載Ethernet製品を取材。

PROFIBUS(ぷろふぃばす)

Process Field Busの略。 FA(ファクトリーオートメーション)分野で使われるフィールドバスの1つ。1989年にドイツで開発され、EUでは普及率が高く、世界的にも導入が進んでいる。NPO法人日本プロフィバス協会は1997年に設立され、現在は140社を超える会員からサポートされている(同協会HPより)。同協会HPのキャッチコピーは「世界で最も使用されているフィールドバスPROFIBUS、産業用Ethernetの標準PROFINET」である。

  • 1