計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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PSI5(ぴーえすあいふぁいぶ)

(Peripheral Sensor Interface 5) 自動車の車載インタフェースの1種。主として、エアバッグおよび関連するシステム用のセンサ通信バスとして使用されてきたが、その他のシステムでも適用されることを想定している。オープン規格としてPSI5の組織が標準化の活動を推進している。参加メンバはTier1サプライヤ、半導体サプライヤなど20社近く。日本企業ではデンソー、ルネサス、TDKが参加している(2021年5月27日時点)。実装に関するライセンス料は無料。インタフェースの特徴はツイストペア2線、電流変調式。電流変調方式はEMI(Electromagnetic Interference、電磁障害) に強いといわれている。横河計測が2021年に発売した多チャンネルオシロスコープDLM5000シリーズはPSI5に対応している。

PSEマーク(ぴーえすいーまーく)

「電気用品安全法」の基準に合格した電化製品に付けられるマーク。 PSEはProduct Safety Electrical Appliances & Materialsの略記。

PXI(ぴーえっくすあい)

(PCI Extensions for Instrumentation)計測器向けで規格化された通信インタフェース。モジュール式計測器に導入されている。PXI規格はPXI Systemsアライアンスが規格化を推進している。海外メーカ(ナショナルインスツルメンツやキーサイト・テクノロジーなど)はラインアップが多いが、国内メーカは少ない。

PHS(ぴーえっちえす)

(Personal Handy-phone System)設備や仕様を簡略化し、通話料を低く押さえた携帯電話の一種。NTTドコモが開発したデジタル・コードレス電話をベースにした簡易型携帯電話。企業内の内線電話機を携帯型に変えるときに多く導入された。

BLE(びーえるいー)

Bluetooth Low Energyの略記。「ブルートゥースローエナジー」と表記されることも多い。低電力のブルートゥース。ボタン電池程度の低電力で動作する無線通信規格として導入が始まっている。

PoE(ぴーおーいー)

(Power Over Network)イーサネットを使って電力を供給する規格。3種類の標準規格(PoE、PoE+、PoE++)があり、PoE++はIEEE 802.3 bt Typeの大電流機の規格。機器によって扱える電力をクラスX(Xは数字1桁)で規定している。

PCI(ぴーしーあい)

(Peripheral Component Interconnect) パソコン内部の各パーツ間を結ぶバス(データ伝送路)の規格。現在はPCI Expressが規格として導入されている。インテルが規格作成を主導している。 計測器情報:PCIeバスアナライザ関連の製品例

PCI Express(ぴーしーあいえくすぷれす)

(Peripheral Component Interconnect Express) 従来のPCIバスに代わるパソコン向けシリアル通信規格。2005年からパソコンのビデオカード用I/Fとして普及が始まった。現在のIT機器のグラフィックス・カードやSSDに採用されている高帯域バスである。1伝送路(レーン)の伝送速度は片方向2.5Gbpsでレーンの数により×1~×32の製品がある。2000年代以降に発売された広帯域オシロスコープ(いわゆる高速オシロ)にはPCI Expressの評価用ソフトウェアオプションが各社から発売されていた。規格のアップグレードがあるため、PCIアナライザなどのバスアナライザ(プロトコルアナライザ)も活躍している。 PCIeやPCI-Eなどの略記をされる。 計測器情報:PCIeバスアナライザ関連の製品例

PCMCIA(ぴーしーえむしーあいえー)

(Personal Computer Memory Card International Association)1990年代のICE全盛期には、ICEとノートパソコンの接続に使われたインタフェース。PCMCIAカードにはフラッシュメモリカードやSCSIカードなどがあった。PCMCIA規格にはTypeI、TypeII、TypeIIIなどがあった。

PWEL(ぴーだぶりゅいーえる)

(Power Electronics Assosiatuion)一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会の略記。パワーエレクトロニクス技術者の育成や業界の発展に貢献する目的でPSIMを販売しているMywayプラス株式会社が2017年頃に設立した。

人とくるまのテクノロジー展(ひととくるまのてくのろじーてん)

(Automotive Engineering Exposition) 公益社団法人自動車技術会(通称:自技会、じぎかい)が開催する自動車の総合技術展。毎年5月にパシフィコ横浜で開催されているが、最近は7月に名古屋でも開催されるようになった。 コーナは1)自動車(車体メーカ)、2)部品(電子部品、センサ、電装品など)、3)材料、4)テスティング(試験、計測)、5)CAEソリューション、6)カーエレクトロニクスに分類されている。計測器メーカは主にテスティングのコーナに出展している。カーエレクトロニクスにはアナログ・デバイセズや日本テキサス・インスツルメンツなどの半導体デバイスメーカが出展。2023名古屋会場では、カーエレクトロニクス・コーナに自動車顧客を多く持つ株式会社マックシステムズが出展し、日置電機、エヌエフ回路設計ブロック、岩崎通信機、テクシオ・テクノロジー、テレダイン・レクロイ、クロマ、楠本化成(エタック)などの大手計測器メーカが並んだ(日置は自社ブースもあり、マックシステムズを含め3カ所で出展)。横浜会場は人気で申し込みが難しく、名古屋にしか出展できなかったという企業も多い。 2023年のサブタイトルは「Automotive Engineering Exposition 2023~その先のテクノロジーが見える、国内最大級の自動車技術展」である。自動車業界の展示会としては毎年1月に東京ビッグサイトでRX Japan株式会社(旧リードエグジビションジャパン)が開催するオートモーティブワールドがある(2023年は第15回)が、自動車の技術に特化した展示会としては「人とくるまのテクノロジー展」を見学する技術者が多い。 当サイトは2017年8月に開設し、2018年と2019年の5月に開催された横浜会場を取材して、新製品などを紹介した。2020/2021年はコロナ対策で開催は中止になり、2022年5月に再開された。

100BASE-T1(ひゃくべーすてぃーわん)

車載Ethernetの規格の1つ。最大1M bps(ビット/秒)のCANに対して、100倍以上の100Mbpsでデータ伝送が行われる。IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、アイトリプルイー)は10BASE-T1、1000BASE-T1も規格化している。10BASE-Tはツイストペアケーブルを使ったLANの規格、1000BASE-TはギガビットLANと呼ばれる高速のLAN規格の1つである。 無線・ブロードバンド通信向けの半導体デバイスメーカ(通信インフラ用半導体のファブレス大手)として世界的に有名なBroadcom(ブロードコム)は、2011年にBroadR-Reach(ブローダーリーチ)と呼ばれる規格や製品を発表した(通信規格として普及したイーサネットを自動車向けに改良した)。後にこれを標準化した100BASE-T1が規格化され(2015年、IEEE 802.3bw)、イーサネット(Ethernet)を自動車の社内に導入した「車載Ethernet」と呼ばれる規格になった。

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