計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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Keysight World(きーさいとわーるど)

世界的な総合計測器メーカのキーサイト・テクノロジーが毎年開催する自社イベント(個展)のこと。日本だけでなく世界中で開催している。日本では古くは2016年7月に東京で開催された記録が残っている。 2~3日間の日程で、カンファレンス(最新技術の講演)と計測器の展示(カンファレンスで紹介した機器以外も展示)で構成される。時代に合ったテーマの講演、セミナーと、同社の新製品や、今後発表予定のソリューションを知ることができる。キーサイト・テクノロジーだけでなく同社のパートナー企業も参加し、個々に展示ブースを設けることもある。Tech Eyes Online取材班は、展示品の中から目利きして選んだ製品群を、イベントレポートで紹介している。世界最高速の広帯域オシロスコープの世界初披露や、小型・軽量になった53GHzのベクトルネットワークアナライザ(USB計測器)、オール・フォトニクス・ネットワークを目指すNTTのIOWNなどで使われる、近未来の光電融合デバイスの評価ソリューション(偏波シンセサイザなど)、など毎回、最新のソリューションが紹介される。同社の強みである高周波の新製品の数々が展示される(以下の参考記事を参照)。 計測器の展示会というと古くはJEMIMA(ジェミマ、日本電気計測器工業会)が開催する計測展(現IIFES、アイアイフェス)があるが、海外の計測器メーカはいつの頃からか参加しなくなった(効果がなくなった為と推測される)。国内の計測器メーカも30周年や100周年などの節目に個展を開くことはあるが、原則、大きな総合展示会に参加している。オシロスコープのトップベンダー、テクトロニクスも同様に毎年、個展を開いている(TIF、テクトロニクス・イノベーション・フォーラムと称している)。 テレビ・オーディオ測定器の2トップ(逆にいうと唯一の国産2社)である、リーダー電子とアストロデザインも、計測展には出展せず、映像関連の展示会に参加し、2015年頃から毎年プライベートショー(個展)を開催している。小野測器は人とくるまのテクノロジー展(会場:パシフィコ横浜)の常連だが、同時期に会場近くのホテル上層階の大会場で個展を開き、招待状を送付した特別の顧客だけに情報提供をしてきた(2020年からコロナウイルスの蔓延で中止している)。 当サイトは2017年8月に開設し、2018年と2019年の7月に開催されたKeysight Worldを取材して、新製品などを記事で紹介した。2020年はコロナ対策で開催は中止され、2021年と2022年は10月にオンラインで開催された。2023年8月には、4年ぶりの対面での開催が御茶ノ水駅近くの会場で催された。

ギガビットLAN(ぎがびっとらん)

(gigabit LAN) 企業内に広く導入された10/100 BASE-Tの延長線上にあるデータ伝送速度が1G/10GbpsのLANで、2000年代に構想された。LANとイーサネット(ethernet)はほぼ同義。ギガビット・イーサネット(GbE)と言うと伝送速度1Gbpsを指し、ルータなどに装備されている。また10ギガビット・イーサネット(10GbE)は最大40Kmの伝送距離があるため、基幹網に導入されている。 GbEには1000BASE-LX/SX/CX/Tの4規格があり、LX/SXが光ファイバ、CX/Tが銅線。10GbEは7規格がありすべて光。それぞれ用途によって使い分けされる。ギガビットLANは1Gbpsまでは普及したが、10Gbpsは業務用までで、一般家庭にはまだ普及していない。なお10GbEはイーサネットの根幹であるCSMA/CD技術を採用していないし、LAN向けとWAN向けの2種類の仕様があるため、厳密にはイーサネットでもLANでもない。 2020年頃には通信速度は100Gbpsに進み、アンリツのネットワークマスタ プロ MT1040Aはデータセンタ内で導入が進む400Gイーサネットの物理レイヤを測定できるため、品名の後に「400Gテスタ」と但し書きされている。

GigE Vision(ぎぐいーびじょん)

工業用カメラの国際規格。イーサネットのIPネットワーク上で動作するカメラ・インタフェース標準。準拠したものはロゴが使用できる。

技適(ぎてき)

技術基準適合証明。日本の電波法令で定められた特定無線設備に対する認証。技適マークの表記が義務付けられている。

Cat(きゃっと)

(category)カテゴリー。LANケーブルの種類の名称。対応する規格や通信速度を規定している。たとえばカテゴリー5は100BASE-T、100Mbpsなので社内LANに多く使われている。ケーブルテスタの仕様には対応するカテゴリーが記載されている。表記は「CAT」もある。読み方は「カテゴリ」もある。

CAN(きゃん)

Controller Area Network の略。センサやアクチュエータをつなぐシリアルバス規格の一つ。自動車内の通信規格として広く普及している。日本や欧米で生産されている車両のほとんどに適用されているので、自動車では標準の規格といえる。

CAN XL(きゃんえっくすえる)

第三世代CANと言われる次世代のCAN規格。2018年頃から開発が開始されている。CANとはController Area Networkの略で、ドイツのBosch社(Robert Bosch GmbH)が2012年に開発した通信プロトコルで、現在は自動車内の通信の標準として導入されている。

CAN FD(きゃんえふでぃー)

(CAN Flexible Data rate)自動車の標準プロトコルであるCAN(Controller Area Network)の拡張仕様。従来よりも通信速度を速くし、送受信データを大容量にできる。自動車の電動化によるECUの増加などで、CANではスピードやデータ量が足りなくなり、より速速の規格として発表された。2012年にCANを開発したボッシュ社(Robert Bosch GmbH)が発表した。最大通信速度:5Mbps(CANは1Mbps)。既存のCAN 2.0プロトコルと互換性があり、同一ネットワーク上にCANと共存できる。

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