計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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EIA(いーあいえー)

(Electronic Industries Alliance) 米国電子工業会。主に電子機器や通信に関する標準化、規格化、電子産業の調査を行っている。EIAが策定した規格をEIA規格と呼ぶ。日本の「電子機械工業会」にほぼ相当する業界団体。シリアル通信のRS-232C(Recommended Standard 232 version C)などの「RS-○○」はEIA規格。RS-422やRS-485など、現在も多く使われる規格名がある。RS-○○は国際規格ではなく米国でつくられた規格名称なのに、ほぼ業界標準のように使われている名称である。 米国政府のエネルギーに関する公的統計を発表する機関である、エネルギー省/エネルギー情報局もEIA(Energy Information Administration)と呼称している。

EN(いーえぬ)

(European Norm)EUの統一規格(normは規範、標準の意味)。3つの組織がEN規格を策定している。電気工学の分野は欧州電気標準化委員会(CENELEC)、電気通信全般は欧州電気通信標準化委員会(ETSI)、それ以外の分野は欧州標準化委員会(CEN)。「European Standards」とも呼ばれる。EUに電気製品などを輸出するにはEN規格に準拠しないといけない。EN規格に準じた製品をつくったメーカはメーカ自身で「CEマーク」を表示することができる。マークは認証機関での取得もできるが、マーク自体に安全認証や品質証明の役割は無い。EN規格への適合証明の責任はメーカが負う。

EMCユーザ会議(いーえむしーゆーざかいぎ)

ローデ・シュワルツ・ジャパンが2021年まで毎年5月に開催していた自社イベント(個展)。2020年の年初から世界中で蔓延したCOVID-19(新型コロナウイルス)によって、2020年は中止になり、2021年はまだコロナが続く中 オンデマンド(非接触)で開催された。TechEyesOnlineは2018年に展示会を取材している。2019年のEMCユーザ会議は5/9に「東京コンファレンスセンター・品川 5F 大ホール」で開催されたが、事前の申し込み者が500人に達し、当日の参加者は500人を越え、盛況に終わった。 ローデ・シュワルツはドイツの大手計測器メーカだが、通信計測器のラインアップが豊富で、EMIレシーバでは業界標準である。つまりEMC業界のトップブランドのため、EMCユーザ会議と冠した展示会を主催し、EMC関連の計測器メーカをパートナーとして講演や展示を行った。EMC関連の各メーカの主要なエンジニアが参集するEMC大会といえる。2018年のタイトルは「EMCユーザー会議」だが2019年は「EMCユーザ会議」で、表記が2通りある。 ローデ・シュワルツ・ジャパンは2024年5月からは新たな個展「R&S Technology Symposium」を開催している。2025年には、従来からのEMCに加えて、移動体通信などの無線通信、自動車市場向けのHILS(ヒルズ)、光通信などのソリューションを展示した(EMC関連で6社の協賛企業が、EMC以外では7メーカを含む10社が出展)。開催当日は朝から雨となったが、約500人の来場者があった。

EtherCAT(いーさきゃっと)

(Ethernet for Control Automation Technology) ドイツのベッコフオートメーション(Beckhoff Automation GmbH)が開発したリアルタイム性のある産業イーサネット技術。産業用ネットワークのフィールドバス規格。プロトコルがIEC 61158規格で公開され、オートメーション技術、試験・計測で活用されている。最近のオシロスコープはシリアル通信などの規格の解析ができ、EtherCATに対応したモデルもある。

Ethernet(いーさねっと)

コンピューターネットワークの規格の1つ。オフィス・家庭で普及している有線のLAN (規格名:IEEE 802.3)に最も使用されている(最近普及した無線LANは別の規格:IEEE 802.11)。「空間には目に見えないエーテル(Ether)という物質が充満していて、それを伝搬して情報が伝わる」という概念が20世紀初頭まであり、それが語源。つまりエーテル・ネットワークがイーサネットになった。

イーサネット(いーさねっと)

(Ethernet) コンピューターネットワークの規格の1つ。オフィス・家庭で普及している有線のLAN (10Mbps)に最も使用されている技術規格のため、ほぼLAN(ラン)と同義語になっている。有線LANは、OSI参照モデルの下位2層に相当するイーサネットとその上層の「TCP/IPプロトコル」の組み合わせで使われるため、「TCP/IPプロトコルのネットワークインタフェース層に対応する有線の規格」とも説明される。 高速イーサネット(高速LAN)としてGbpsの速度の規格(ギガビットLAN)があるが、イーサネットの根幹であるCSMA/CD技術を採用していなかったり、LAN向けとWAN向けの2種類の仕様があったり、厳密にはイーサネットでもLANでもない。 イーサネットの語源は「エーテル(Ether)」。20世紀始めまで物理学者は「空間には目に見えないエーテルという物質が充満していてそれが光を伝搬する」と考えていた。

EtherNet/IP(いーさねっとあいぴー)

産業用のネットワークプロトコルの名称。標準的なイーサネット規格のTCP/IPはCIP(Common Industrial Protocol)と呼ばれるプロトコルを使用する。 CIPはDeviceNet、ControlNet、CompoNetなどで使用され、ODVA(Open DeviceNet Vendor Association)が管理し、多様な産業用機器に採用されている。

イノベーション・ジャパン~大学見本市(いのべーしょんじゃぱんだいがくみほんいち)

(Innovation Japan) 大学や研究機関の展示会。主催:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(JST)。大学や公的研究機関、ベンチャー・中小企業等から創出された研究成果を展示し、技術移転の促進や、実用化に向けた産学連携のマッチング、ビジネスマッチングを促進するイベント。毎年8月末に東京ビッグサイトで開催され、2020~2022年はリアル展示は中止(コロナウイルス蔓延による)、2021/2022年はオンライン開催された。2023年の第20回は、「大学見本市2023~イノベーション・ジャパン」の名称で8月24日(木)、25日(金)に対面開催される(リアル展示会)。 大学の取材は2017年11月の計測展などでも行い、記事にしている。 参考記事: 【展示会レポート】SCF 2017 /計測展 2017 TOKYO 大学特集(Part1) ・・東京工業大学(SRモータ)、長岡技術科学大学(自動車用 急速充電器)、電気通信大学(ホワイトリスト式サイバー攻撃検知)、慶応義塾大学(ネットワーク学習支援ロボット) 【展示会レポート】SCF 2017 /計測展 2017 TOKYO 大学特集(Part2) ・・新潟大学(MEMS非接触型液体センサ)、神戸大学(サブサーフェスイメージング)、三重大学(巡回監視ロボット)、神奈川工科大学(計測器の新しい校正方法) 【展示会レポート】MWE 2017 マイクロウェーブ展(会場:パシフィコ横浜) ・・東京工科大学(電磁波伝搬解析・実測)、埼玉大学(フィルタとアンテナの一体化、フィルテナ)、国士舘大学(高周波電磁界可視化センサ)

InterOpto(いんたーおぷと)

光産業技術振興協会(※)が開催している展示会の「インターオプト」のロゴはInterOptoである。2024年からは(株)オプトロニクス社が毎年秋に開催している「光とレーザーの科学技術フェア」と合体し、「インターオプト2024-光とレーザーの科学技術フェア-」として共同主催することになった。InterOpto2024は10月29(火)~31(木)にパシフィコ横浜 展示ホールCで169社が出展した。事務局はオプトロニクス社。 InterOptoといえば1980~1990年代には光産業の国際的な技術展で、レーザー、光デバイスから通信、計測まで幅広くカバーし、光測定器メーカでは安藤電気やアンリツなどが出展していた。光通信技術に関する国際展示会として光通信技術展(FOE:Fiber Optics EXPO)が2001年より開催されると光通信測定器はFOEが主流になったと筆者は感じていたが、InterOpto2024には多彩な光計測器が出品された。 事務局のオプトロニクス社は1982年設立で、1981年に創刊した「月刊オプトロニクス」は光学の技術専門誌としてレーザーやレンズなどの技術者に約40年以上、購読されている。 InterOpto2024の出展社について述べる。展示会は7つのフェアで構成される。レーザー科学技術フェア、赤外線フェア、オプティクスフェアの出展社が多い。計測器は、横河計測(旧安藤電気の光計測器)が光スペクトラムアナライザなどの新製品を展示。島津製作所のデバイス部も2022年発売のOSAを出展(自社の科学分析機器に使っている自社製の回折格子を使った応用商品)。ソーラボ(Thorlabs)は2023年発売のハンディOPMやテクスチャ商品を展示。スペクトラ・クエスト・ラボ株式会社は研究用途の短波長の波長可変光源(ASE-Free、モードホップフリー光源)を展示。santec(サンテック)は通信用途の長波長の波長可変光源やSLM(空間光変調器)などを展示。株式会社アルネアは計測器ではなくデバイスを展示。株式会社オフィールジャパンはMKS Instruments Ophir Productsの日本法人でレンズを展示(MKS OphirはOPMなどの光計測器もつくっている)。MSHシステムズは分光フェアで、白色光の光源とフィルタによる特定波長のレーザー光のソリューションを展示。同じく分光フェアには株式会社オプトサイエンスもいるが、計測器は展示していない。株式会社オプトロンサイエンスはSLMの輸入を始めた。紫外線フェアではUV商社のラドデバイス株式会社が照度分布計やLED校正用の照度計を出展。レーザーを中心とした輸入商社のオーテックス株式会社も波長分布をグラフ表示するハンドヘルド照度計や膜厚計を展示。 計測器ではないが可視化技術フェアで、コニカミノルタジャパンが最近M&Aした海外製ハイパースペクトルカメラを展示。同フェアには、近赤外カメラなどをラインアップする株式会社アバールデータもハイパースペクトルカメラを展示。赤外線フェアで株式会社アイ・アール・システムも生産ライン向けの英国製ハイパースペクトルカメラを展示。蛍光分光光強計などの光計測器を輸入している株式会社東京インスツルメンツは赤外線フェアで分光器を展示(※※)。堀場製作所は分光フェアで分光器を展示しているが、カメラと組み合わせるとハイパースペクトルカメラにできる、ハイパースペクトルカメラ用分光器を出展。ハイパースペクトルカメラを多くのメーカが取り扱うようになり、光学・画像などの分野の流行であると筆者は感じる。同じく計測器ではないが、カメラ向けの光源メーカである壷坂電機株式会社はオプティクスフェアで、太陽光のようにIRから可視光、UVを再現するLED照明を展示(波長特性を示していた)。オプティクスフェアにはシナジーオプトシステムズもカメラや光学系を展示。 (※) 一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA:Optoelectronics Industry and Technology Association)。1980年設立。インターオプトは1979年開催の前身「レーザ技術展」を第1回としていて、開催しなかった年もあるが、約40年続いている。 (※※) InterOpto2024と同日時に幕張メッセでは「第24回 光・レーザー技術展 Photonix」が開催されている。RX Japan株式会社(旧リード)主催で、InterOptoよりも規模が大きい(来場者数はInterOptoが4,833人、Photonixは併設展も含めて約40,000人)。Photonixは光計測・分析機器を出展品目にしているため、東京インスツルメンツはこちらに蛍光の分析機器などを出展している。光計測に関係する展示会が重なることは展示会レポートを掲載しているTechEyesOnlineにとっては好ましくないが、各メーカは2つの展示会を選別している。たとえば横河計測やsantecはPhotonixではなくInterOptoを選んで出展している。 オプトロニクス社はOPIEの展示事務局をしているので、OPIEのHPはInterOptoにリンクしている。 InterOptoの語源は不明。Optoは光を指すことばだが、Interは不明。接頭辞としてのinter-は「~の間、~の中で、相互に」という意味。

Inter BEE(いんたーびー)

(International Broadcast Equipment Exhibition) 正式名称は「国際放送機器展」。1965年に始まったので、2024年は60周年となった。音、映像、放送、通信などの分野のプロ向けイベントで、海外メーカや外国人も多く参加・来場する大きな展示会。CEATECを開催するJEITAが主催。現在は幕張メッセで毎年、11月頃に開催。2024年の展示コーナは、出展会社が多い順に、1.映像制作/放送関連記載部門、2.プロオーディオ部門、3.エンターテインメント/ライティング部門、4.メディア・ソリューション部門(1が約50%で一番多い)。開催概要には「日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展として、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会する国際展示会」とあり、Inter BEEのサブタイトルはBroadmedia & Entertainmentである。2024年の会場から、計測器について述べる。 部門1には リーダー電子、アストロデザインが大きなブースを出している。テレビ・オーディオ測定器メーカでは、この2社が隆々とやっている。 シバソクの計測器部門を引き継いだアサカも出展しているが、計測器は主力でないので展示していない。 テクトロのビデオ部門を譲渡されたTelestream(テレストリーム)は、テクトロニクス製(旧製品)とテレストリーム製(新製品)の2モデルのラスタライザを展示している。 テレダイン・レクロイはいまやオシロスコープとプロトコルアナライザ(プロアナ)の2枚看板で、HDMI / Display Portという映像系I/Fのプロアナを出展している。 DX×IP PAVILIONには東陽テクニカが自社製品のプロアナSYENESISを、丸文は販売店をしているEXFO(エクスフォ)の光伝送測定器を展示している。 その他に、計測器をつくっているメーカとしては精工技研(光電圧プローブ)、スタック電子(FETプローブ)、フォトロン(高速度カメラ)が出展しているが、各社ともに展示品は計測器ではない。フォトロンは高速度カメラとは別の事業部門(映像システム事業本部)が取り扱かっている国内外の映像系ソリューション(アプリケーションソフトウェアなど)を3つのブースで紹介している。 部門2にはデータレコーダやロードセルをつくるティアック(TEAC)が大きな展示をしているが、出展社名は「タスカム/ティアック」である。一般には計測器ではなく音響機器メーカとして知られる同社が展開する業務用音響機器ブランドがTASCAM(タスカム)である。ブースには音響機器が並び、タスカム事業部が説明員をしている(つまり計測器はまったく展示していない)。ブースは来場者で盛況で、同社の主力事業が何であるかを象徴している(※)。 プロオーディオ部門に計測器を展示しているのはコーンズテクノロジー(通信計測チーム)である。Audio Precision(オーディオプレシジョン)のオーディオアナライザを4モデルも並べている。 丸文はSiemens(シーメンス)の音響可視化装置(旧LMS社)などを取り扱っているので、出展している(Inter BEEでは2箇所の展示となる ※※)。 (※) データレコーダのトップブランドだったソニー(ソニーマグネスケール/ ソニー・プレシジョン・テクノロジー)は、TEAC同様に、オーディオや情報機器用途のテープレコーダ(やテープ)をつくったメーカである。そのためにテープを使った計測器であるデータレコーダもつくり、TEACとソニー(前述の計測器子会社)は1990年代までデータレコーダの国産2トップとして競った。ただし、記録媒体としてのテープがコンピュータなどのIT機器で使われなくなり、テープの生産が終了するとソニーはデータレコーダからも撤退した。つまりソニーの主流の事業ではなくなったからである。TEACの本業もオーディオや映像である。計測器は同社の一番目の事業ではないことは明らかである。同様に大手メーカが計測器を手掛けていても売上構成の一番目が計測器以外の事業であるメーカは少なくない。たとえば計測器の老舗、横河電機は計測器事業が本業ではなくなったため、分社化して横河計測ができた。海外のローデ・シュワルツも無線機と計測器の2つが大きな事業で、計測器単独のメーカではない。現在、計測器だけでビジネスを続けられるメーカは少なくなる傾向である。国内計測器市場は伸びず、縮小しているといわれる。 (※※) 丸文株式会社は半導体やエレクトロニクス機器を輸入する技術商社だが、以前から多くの計測器を取り扱ってきた。同社の事業は1.デバイス、2.システム、3.ソリューションの3事業体制で、ソリューション事業をアントレプレナ事業本部という。その中のイーリスカンパニー 情報通信課がEXFOの販売をしている(測位タイミング課はGPSや時刻同期装置を取り扱っている)。システム事業本部の計測機器課がSiemens以外にEndevco(エンデブコ、加速度ピックアップ)、Baker Hughes(ベーカーヒューズ、旧Druck、圧力校正器)を、通信機器課がBird(バード、高周波パワーメータ)など、物理量測定器からRFまで多岐にわたっている。

インターフェックス ジャパン(いんたーふぇっくすじゃぱん)

(interphex japan) 医薬品・化粧品の研究・製造に関わる製品・技術・サービスが一堂に出展する日本最大の専門技術展(2025年は同時開催展を含め約900が出展)。世界中から医薬品・化粧品メーカの研究・製造部門の関係者が来場し、出展企業との活発な商談の機会が提供される。 RX Japan株式会社(旧リード エグジビション ジャパン)が主催し、2025年7月開催の第27回インターフェックスWeek 東京(INTERPHEX WEEK TOKYO)は第27回 インターフェックス ジャパン、第19回 インファーマ ジャパン、第9回 バイオ医薬 EXPO、第7回 ファーマラボ EXPO 東京、第1回 ファーマDX EXPO 東京、第7回 再生医療 EXPO 東京の7つの展示会で構成されている。 TechEyesOnlineは2019年7月に東京ビックサイトの西展示棟・青海展示棟で開催された第1回ファーマラボEXPOと第21回インターフェックス ジャパンを回り、計測器を取材して記事を公開した。この年のインターフェックス ジャパンには製薬・医療機器企業向けの輸入販売と、機器の製造・校正をする商社兼メーカのデンコム株式会社が、LIGHTHOUSE(ライトハウス)社のヘッドスペースアナライザ(溶剤の組成を測定する科学分析機器)を展示している。 超音波流量計が有名な東京計装株式会社(旧トキメック)は2025年のインターフェックス ジャパンに出展している。超音波流量計以外に、クランプオン液体用超音波流量計、コリオリ質量流量計、電磁流量計、サニタリ電磁流量計などを展示する。ハイパースペクトルカメラを豊富に取り扱っているケイエルブイ株式会社は、Spectral Engines社の超小型分光センサをベースとした「錠剤検量線モデル作成システム LabScanner Plus」を2025年のファーマDX EXPOに出品する。 つまり、インターフェックス ジャパンやファーマラボEXPOは分析機器だけではなく物理量の計測器や計測器商社が出展する、TechEyesOnlineが興味を持って注視するイベントである(キーサイト・テクノロジー、テクトロニクス、日置電機などの大手電気計測器メーカは参加しないが)。

INTERMEASURE(いんたーめじゃー)

「計量計測展」や「インターメジャー」と呼称され、隔年秋に開催される、計量法に関係する展示会。日本メーカだけでなく世界の計量メーカが出展しいている。総合検査機器展(JIMA)、センサエキスポジャパン(SENSOR EXPO JAPAN)との併設で開催。センサエキスポジャパンは毎年開催で、INTERMEASUREと測定計測展(Measuring Technology Expo)が交互に開催される。 国内の計量法に関連するイベントでは、日本NCSLI技術フォーラムが、毎年秋に開催されている。こちらは日本の計量関連企業の総会といえる。 測定や計測、計量は英語ではmeasure(メジャー)やmeasurement(メジャメント)。長さを測定する巻き尺をメジャーと呼ぶのは、measureが語源である。計測器は英語でtest&measurementと表現されるためT&Mという略記がある。英語のmeasureは日本語では計測と計量の2つの熟語になっている。日本で計測に関する法律の名称は「計量法」である(「計測法」ではない)。計測と計量の違いは難しく、説明は簡単ではない。INTERMEASUREを和訳するとinter(間に、相互に)、measure(測る、尺度)なので、「相互に測る、比較測定する」という意味になる。「国際 計量」を意味するinternational measure(ment)の略かもしれないが、語源は不明である。INTERMEASUREの公式HPには展示会名称についての解説はない。

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