計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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80系(はちまるけい)

1971年に世界初のマイクロコプロセッサ4004(4ビット)を出荷したインテルは、1974年には8ビットの8080を発売した。以降、8085、8086、8088など頭が80で始まるCPUをつくった。これらインテルのCPUと、8080の設計スタッフがザイログでつくった8ビットCPUの普及モデルZ80を、80系CPUと呼ぶ。8086(16ビット)を元にして、末尾が86で終わる80286(16ビット)、80386(32ビット)、80486(32ビット)が開発され、さらにPentium(ペンテイアム)と続く。8086~80486は末尾が86なので86系CPUと称される。80系と86系を合わせて「インテルの80系」、と呼称している場合もある(どちらも頭が80で始まるため)。どちらにせよインテル80系はモトローラの68系CPUと1980年代~1990年代にかけて競った。 80486の後がPentiumであることからわかる通り、インテルのCPUはパソコン用として広く普及した。ザイログのZ80も1980年頃のパーソナルコンピュータに広く採用されていた。計測器も1970年代からマイコン化が始まり、各計測器メーカはCPU内蔵、7セグメントLED表示のモデルを次々と発売した。採用するCPUは80系、68系が用途によって使い分けられていた。マイコン開発支援ツールであるICEも各社から発売され、当時の高額なフルICEは、各メーカの売上に貢献した。1980年代~1990年代のICEは計測器全体の販売額の中で大きなシェアのカテゴリーの1つだった。

86系(はちろくけい)

インテルのマイクロコプロセッサで末尾が86のCPUの総称。別名、86系プロセッサ、やx86系アーキティクチャなどと呼ばれる。80系の16ビットCPUである8086を元にインテルは1982年に80186、80286を、1985年に80386(32ビット)、1989年に80486と発売した。これらを総称して86系CPUといい、当時のパーソナルコンピュータに広く採用されたCPUである。86系はモトローラの68系CPUと1980年代~1990年代にかけて競った。86系vs68系という比較が当時は良くされていた。32ビットの80386や80486は高性能だが、計測器であるICE(CPUを使った組込みシステムのソフトウェア/ハードウェア開発を支援するツール)も高性能が要求された。ユーザのターゲットによってはICEが正常に動作しない、ということもあった。マイクロプロセッサと開発環境が高機能化していく黎明・普及期のことである。1990年代後半には、数多くいたICEメーカは整理されていき、2000年代のJTAGなどのオンチップエミュレータの時代となり、2020年代のICEメーカは2000年以前とは様変わりしている。

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