計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

6

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

マイクロコンピュータ(まいくろこんぴゅーた)

(microcomputer)マイクロプロセッサ(MPU/CPU)を使用した小型のコンピュータシステム。「大変小さい(micro)コンピュータ」、とでもいうネーミング。MPUとメモリなどで構成され、プリント基板上につくられる。最近の電気機器はほとんどマイクロコンピュータを内蔵している。また、1つのIC(Integrated Circuit)で基本動作を完結できるワンチップマイクプロセッサのことを指していることもある。たとえば自動車の主要装置であるECU(Electronic Control Unit、自動車内の各システムを制御する装置)に内蔵されているマイクロプロセッサを、マイクロコンピュータやマイクロコントローラ(micro controller)と呼称している。マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラはみな、「マイコン」と略称される。たとえばマイクロコンピュータで動作する電気機器を開発するのに使う計測器(評価ツール)であるICE(エミュレータ、デバッガー)は、「マイコン開発支援装置」という呼称がある。参考記事:「車載マイクロコンピュータの基礎~車載システムを支える頭脳」。マイクロコンピュータの構造と動作原理を解説。

マイクロプロセッサ(まいくろぷろせっさ)

(microprocessor)コンピュータで、演算・制御などの機能を1つの半導体チップに集積したもの。CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)などのコンピュータの心臓部にあたる半導体チップのこと。略記:MPU。別名:マイコン。現在ではCPUとほぼ同義に使われている。マイクロプロセッサ(MPU/CPU)を動作させるソフトウェアの開発に使われる計測器がマイコン開発支援装置、別名:ICE(In Circuit Emulator、アイス)である。今やマイクロプロセッサはほとんどの電子機器に組込まれているため、「組込みマイコン」や「組込みシステム 」という言い方もされる。

マイコン(まいこん)

2つの意味がある。 1.マイクロコンピュータ(microcomputer)の略で、マイクロプロセッサ(MPU)を使用したコンピュータのこと。現在のパソコンは、黎明期にはマイコンと呼ばれていた時代がある(8ビットのパーソナルコンピュータが世の中に出た頃はマイコンと呼ばれていた。マイクロプロセッサを利用した個人用小型コンピュータを指してマイクロコンピュータ、略してマイコン)。 2.マイクロプロセッサやマイクロコントローラ(Microcontroller、MCU:Micro Control Unit)の略で、組込みシステム向けのICチップのこと。 マイコンとマイクロプロセッサは異なる、という説明もあるが、どちらもCPUを搭載したコンピュータで、分類としてCPUと呼称されることも多いため、違いの定義は難しい。2つのことばは以下のように説明される。 ・マイコン(Micro Controller Unitの略、MCU):CPUを搭載し、メモリなどを一つのチップにまとめたもの(1チップマイコンとも呼ばれる)。 ・マイクロプロセッサ(Micro Processor Unitの略、MPU):CPUそのもの、またはCPUの機能をチップに集積したもの。グラフィックスプロセッサ(GPU)など、特定の処理に特化したものもある。 マイクロプロセッサを使った組込みシステムの開発に使う計測器であるICE(In Circuit Emulator、アイス)は「マイコン開発支援装置」と呼ばれる(マイクロプロセッサ開発支援装置とは呼ばれない)。ここでいうマイコンとは「マイクロプロセッサを使った機器」の意味だが、「マイクロプロセッサの略」という説明も可能である。 マイコンの正式名称は次の3つとも説明できる。 1.マイクロコンピュータ(Microcomputer)・・コンピュータ製品 2.マイクロコントローラ(Microcontroller)・・組込み製品の部品 3.マイ・コンピュータ(My computer)・・個人のコンピュータ(過去の呼称で、現在ではパソコン) マイコンを計算する物と捉えると、1のようにコンピュータ製品と解釈できる。ハードウェアを制御して製品機能を実現する物と捉えると、2のように組込み製品の一部分と解釈できる。組込み製品の部分という意味で、マイクロコントローラユニット(Micro Controller Unit、略記:MCU)という呼称になる。 総括すると、マイコンとマイクロプロセッサはほぼ同義で、使われる場面や文脈によって使い分けられているといえる。自動車に搭載されるマイクロプロセッサを車載マイコンと呼んでいる。文献によってはマイクロコントローラ、マイクロコンピュータなど様々な表現がされる(以下の参考記事を参照)。

マシン語(ましんご)

(machine language)マイクロコンピュータ(マイコン、CPU)を動かすソフトウェアに関連する用語。マイクロプロセッサが実行できる命令が書かれた言語。実態は0と1が並んだ2進数の文字列。別名:機械語。

MultiSTAC(まるちすたっく)

ICEのトップメーカだったソフィアシステムズ(現株式会社Sohwa&Sophia Technologies)のフルICE製品の名称(1982年発売)。1996年にはUniSTACというJTAG ICE製品も発売している。

マルチタスキング(まるちたすきんぐ)

(multi tasking)1つのCPUで複数のプログラム(タスク)をあたかも同時に実行している様に実行させること。あたかもと書いたのは、現実にはCPUは同時には一つのプログラムしか実行できない(平行実行できる命令がある時は平行実行するCPUもあるが)ので、OS等のプログラム処理にて一定時間毎にプログラム実行を切り替えて平行処理に近いように実行させている。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

  • 1