計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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C言語(しーげんご)

(C language)1972年に米国のAT&Tベル研究所で開発されたプログラム言語(当時のOSであるUNIXを開発するために作られたといわれる)。汎用性が高く、ハードウェアに密着した処理(ハードウェアの制御など)に適している。マイクロコンピュータのソフトウェア開発では最も良く使われる。C言語の改良版で上位互換のあるC++も良く使われている。

CPU(しーぴーゆー)

(Central Processing Unit)日本語では「中央処理装置」だが、CPUと表記されることの方が多い。半導体チップであるマイクロプロセッサの別名。計測器だけの用語ではないが、インサーキットエミュレータなどでは「対応プロセッサ」や「対応CPU」などの表記がある。また計測器内にも多くのCPUが使われているので、性能の記述にCPUがある場合もある。

GPU(じーぴーゆー)

(Graphics Processing Unit) 画像処理を主に担うプロセッサのこと。3Dグラフィックスなどの画像描写を行うための計算処理を行う。「画像処理半導体」とも表現される。CPUとGPUを両方手掛ける米国の半導体デバイスメーカのAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)は、同じく米国の大手FPGAメーカ、Xilinx(ザイリンクス)を買収することを発表した(2020年10月)。2015年にはIntel(インテル)がAltera(アルテラ)を買収しているので、FPGAの大手2社がCPUメーカに吸収されることになった。米国NVIDIA(エヌビディア)も、2020年12月にイスラエルMellanox Technologies(ネットワーク分野で強いFPGAメーカ)を傘下に収めた。NVIDIAはGPUのNo.1半導体メーカである。 つまり、CPU、GPU、FPGAは現在の半導体デバイスの主力3製品群で、GPUに強いNVIDIAはFPGAやCPU(2020年にソフトバンクからARM社を買収することを表明したが、欧州での規制をクリアできず2022年に断念)を強化しようとしている。CPUに強いIntelやAMDはFPGAに参入して半導体市場でNo.1になろうとしている。

C++(しーぷらすぷらす)

C言語をオブジェクト指向に改良した言語。C言語の機能がほとんどそのまま使えアッパーコンパチといえる。機能的には、C言語より変数宣言の位置の自由度が高くなり、スコープ解決演算子、オーバーロード、クラスなどが拡張された。組込みシステムでも使われるようになってきたが、一般的には機能が拡張された分コード効率がC言語より悪い。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)「C++」と表記して、「しーぷらぷら」と呼ばれることが多い。

JTAG(じぇいたぐ)

(Joint Test Action Group)マイクロプロセッサ(MPU/CPU)内部に内蔵したデバッグ機能のインタフェース規格のことだが、この機能を使うICE(JTAGエミュレータ)のことを指していることが多い(略してJTAGと呼称している)。オンチップエミュレータの代表機種である。1990年代以降にICEの主流となった。JTAGエミュレータ(などのオンチップエミュレータ)以前のICEをフルICE、フルエミュレータと呼称する。RISCマイコンの多くがCPU内部にデバッグ機能を搭載している事から、この内蔵デバッグ回路を利用したICEとしてJTAGエミュレータは生まれた。現在はJTAGエミュレータがICEの主流で、それまでのモデル(フルICE)はICEの中ではマイナーになった。ただし、初めてのチップを採用時にはオンチップエミュレータでは機能不足で、従来のICE(フルエミュレータ)が使われることも多い。参考用語:JTAG ICE

JTAG ICE(じぇいたぐあいす)

JTAGとは、元々はJoint Test Action Groupの団体名の略称である。近年はこの団体で規定された機能をJTAG機能と呼んでいる。一般的なJTAG機能とは、ボードテスト用に用意された機能を示す。ICEメーカで呼んでいるJTAGエミュレータとは、この機能を拡張し、デバッグができるように機能拡張されたものを使ったエミュレータを、JTAG-ICEまたはJTAGインサーキットエミュレータ、JTAGエミュレータと呼ぶ。各メーカでは、HUDI(日立)、BDM(フリースケール・セミコンダクタ)、DSU(富士通)、SDI2(三菱)など様々な名称で、JTAG拡張部分のデバッグ機能を呼んでいる。JTAGエミュレータは、簡易エミュレータであり、実行、ブレーク、ステップ、メモリ/レジスタ変更機能をベースにしている。外部バストレースやエミュレーションメモリ機能が無いため、ある程度ファームウェアが完成した後のアプリケーションソフトウェアのデバッグに向いている。JTAGには、更に進化した簡易トレース機能を内蔵したものがある。 AUD、DSU、SDI2、ETMなどがそうであるが、メーカーによって能力に差異がある。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

CISC(しすく)

(Complex Instruction Set Computer) 和訳すると、複雑命令セットコンピュータ。マイクロプロセッサ(MPU、CPU)の命令の作り方を規定する命令セットアーキテクチャ(ISA:Instruction Set Architecture)の分類の1つ。1つの命令で複雑な処理をするが、命令の数が少ないことで最終的な処理速度を向上させるという設計手法。RISC(Reduced Instruction Set Computer、最小命令セットコンピュータ、読み方:りすく)の反対の設計思想である。株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集には次の説明がある。CISC:1命令あたりで複雑な処理を実行できるプロセッサ。ただし、複雑な命令を実行できる分プロセッサ内の回路が複雑になり、1クロックあたりの処理時間を短縮するのに無理が生じてきた。近年はRISCプロセッサ方式により1クロックあたりの処理時間をあげる事が可能になってきた。

Java(じゃば)

Sun Microsystems社(※)が開発したオブジェクト指向のインタープリタ言語。ネットワーク環境を意識して開発された言語である。Javaコンパイラが生成する独自の中間コードをそれぞれのプラットフォームで実行する形式である。特徴としては、1.機器依存のないプログラムを作成することができる。2.ネットワークに対応。3.再利用が可能なオブジェクト指向プログラム。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)※SUNの商標で1990年代に一斉を風靡したワークステーションのメーカ(サン、またはサンマイクロと呼称)。当時のOSはUNIXが主流で、UNIXマシンとしてHPと競ったが、後にオラクルに買収された。SPARC(スパーク)やSolaris(ソラリス)というSUNマシンの単語は、当時ワークステーションを使う技術者なら誰でも知っていた。日本のコンピュータメーカである富士通はSUNの互換機を作っていた。NECはHPと近い立場をとり、独自の製品EWS4800シリーズ(EWSはエンジニアリング・ワーク・ステーション、イーダブリュエスと呼称)を開発した。1990年代はWS(ワークステーション)とICE(アイス)は開発環境として活況を呈した。どちらもIT機器(コンピュータ関連機器)の範疇のため、技術革新によって時代の変遷とともに過去の製品となっている。2020年現在、どちらも1990年当時の業容は無い。

Java VM(じゃばぶいえむ)

(Java Virtual Machine)Java仮想マシン。Java言語を動作させる為にソフトウェアで規定された仮想マシン。このJavaVMがある事によりどんなマイクロプロセッサやボード上でも、Java言語により書かれたプログラムが同じように動作できる。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

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