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- 絶縁・接地抵抗計(ぜつえんせっちていこうけい)
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ハンドヘルドの現場測定器である、クランプ、絶縁抵抗計(メガー)、接地抵抗計(アース)の3つが主力製品である共立電気計器には「メガーとアースが1つになったオールインワン測定器」というキャッチコピーで、絶縁抵抗と接地抵抗の両方が測定できるMODEL6000シリーズがある。アナログ表示のMODEL6017/6018とデジタル表示のKEW6022/6023、さらにPV絶縁 に対応したKEW6024PVの5機種がHPに掲載されている(2022年9月現在)。
- 接触電流(せっしょくでんりゅう)
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人体が機器に接触したときに流れる電流(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)。漏洩電流試験器で測定する。
- ダイオードテスト(だいおーどてすと)
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ダイオードやトランジスタがONするのに必要な電圧を与えて一定電流を流し、その順方向の電圧降下を測定しダイオードの正、逆を判断する機能。(共立電気計器株式会社の用語集より)
- 待機電力(たいきでんりょく)
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家電製品の電源が切れている状態でも、コンセントに接続さていると消費する電力のこと。電機製品が使用者の操作を待っている状態で消費する電力。省エネのために、待機電力を少なくすることが推奨されている。電気機器の待機電力の測定は、IECの規格で測定方法が規定されている。この試験をするためにはIEC規格が定める条件を満たした電力計が使われる。 参考記事:電力計の基礎と概要 (第3回)・・待機電力の測定方法を図解。 計測器情報:品名に待機電力が付く製品の例
- ダイヤル式可変抵抗器(だいやるしきかへんていこうき)
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可変抵抗器の1種で、ダイヤルで抵抗値を設定する測定器。桁ごとにダイヤルが並び、0~9の内から選択して抵抗値を設定する、デジタル値で抵抗を設定する方式。レバーの位置によって抵抗値を調整してアナログ的に可変できるものを摺動抵抗という。製品名は「ダイヤル形可変抵抗器」や「デジタル式精密可変抵抗器」。6桁設定できる6ダイヤル可変抵抗器が有名。 計測器情報:可変抵抗器の製品例
- タケダ理研工業(たけだりけんこうぎょう)
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1954~1985年に存在した老舗計測器メーカ。1954年に武田郁夫(当時30歳)が「タケダ理研工業株式会社」を創業。通信省電気試験所に勤務していた武田氏は、大手電機メーカが出がけない計測の分野に着目し、研究開発型ベンチャー企業を設立した。1960年代までに周波数カウンタやデジタルマルチメータ(DMM)など、現在では基本測定器と呼ばれる製品を開発した。同社の企業ロゴはタケダのTと理研のRをデザインした「TR」で、計測器の形名の頭もTRだった。TR5211、TR5151などのカウンタの中古品はいまだにネットに出展されている(つまり市場に多く出回った売れたモデルである)。同社のDC~低周波のラインアップはブリッジなどを早くから手掛けたYEW(現横河計測)と競合している。汎用計測器(基本測定器)ではタケダ理研と横河電機はコンペチタだった。 1970年代にはRF分野のスペクトラムアナライザ(スペアナ)や、半導体製造装置のメモリ・テスト・システム、光通信測定器を開発した。日本のデバイスメーカがメモリ(DRAM)で世界シェアを独占するのに伴い、同社のメモリテスタは世界一になっていった。1976年に富士通の資本参加があり、1985年に社名をアドバンテストに変更。創業からのタケダの名前は消えた。 1990年代の携帯電話の普及期にはローデ&シュワルツの代理店としてCMUシリーズ無線機テスタなどを販売した。アンリツや安藤電気のような電電ファミリー(NTTに光通信計測器を納めるメーカ)ではないが、光ファイバの評価測定器を開発してOPMなどの光通信計測器に参入し、「光の3A(スリーエー、アンリツ、安藤電気、アドバンテストの頭文字がいずれもAのため)」と呼ばれた。2003年にはRF(高周波)以外の機種群を株式会社エーディーシーに移管し、後に高周波のモデル(スペアナやネットワークアナライザ)もやめて計測器から撤退した。 1970年頃から埼玉県行田に主力工場があり、東京都大田区蒲田に本社があるNEC系列の半導体テスタメーカの安藤電気とは、1980年頃には競合だった。1982年に安藤電気に入社した営業マンで、タケダ理研に入社希望で訪問したが、「文系の学生は応募していない(つまり営業職も全員、理工系で採用する)」と断られ、競合を聞いて安藤電気に入社した人がいる。アドバンテストはタケダ理研創業の計測器から撤退したが、2015年に無線式の温度ロガー(AirLogger)を発売するなど、新規事業としてあらたに計測関連製品を模索している。 タケダ理研は、戦後の1950年代に創業したベンチャー計測器メーカが、計測器を別会社に移管して成長した例である。横河電機もコアビジネスではなくなった計測器を別会社(横河計測株式会社)に分離している。アドバンテストは半導体テスタの、横河電機は計装(プロセス)の世界的なメーカである。 タケダ理研で使われる用語の例:デジボル、DVM、VIG
- WPT(だぶりゅぴーてー)
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(Wireless Power Transmission) 直訳したら「無線電力伝送」。日本語では「無線給電」、または「ワイヤレス給電」。「非接触給電」とも呼ばれる。有線ではなく無線によって電力供給する方式のこと。光を使ったOWPTなる方式も大学で研究されている。
- 単相3線式(たんそうさんせんしき)
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200Vの電気を流す配線方式。分電盤のサービスブレーカに3本の電線が接続されていれば、単相3線式。3本の電線のつなぎ方によって、100Vと200Vの両方の電気を使うことが出来る。
- 単相2線式(たんそうにせんしき)
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家庭用の配線方式のひとつで、100Vの電気を流す配線方式。分電盤のサービスブレーカに2本の電線が接続されていれば、単相2線式。
- 逐次変換型A/D変換器(ちくじへんかんがたえーでぃーへんかんき)
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SAR ADC(Successive Approximation Register Analog Digital Converter) とも表記される。デジタルマルチメータ(DMM)で桁数が多い高性能なモデルに採用されているA/D変換器。日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」には次の解説がある。「入力アナログ量を符号化する一方、この符号を順次D/A変換によってアナログ量に変換し、これと入力量との差がゼロとなるように比較制御する。このとき両方の符号が一致した状態でA/D出力値とする。比較的早いサンプリングが必要な場合に広く使用される。耐ノイズは低い。」参考用語:SAR ADC、積分型A/D変換器
- 直流電圧計(ちょくりゅうでんあつけい)
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直流の電圧を測定する機器。測定値をデジタル表示するデジタルマルチメータやアナログ表示するDC電圧計などがある。
- 直流電圧電流発生器(ちょくりゅうでんあつでんりゅうはっせいき)
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(DC voltage current generator) 直流の電圧電流発生器というと、電圧源・電流源だけでなく高精度の測定機能(いわゆるデジタルマルチメータ)を備えたSMUがまず思い浮かぶ。アドバンテスト(現エーディーシー)や横河電機(現横河計測)がラインアップしている。エーディーシーの直流電圧・電流源/モニタ624xシリーズ、6253、横河計測の直流電圧/電流源GS200、ソースメジャーユニットGS610などがある。GS200は発生機能だけだが、その他のモデルはすべてSMUである。SMUの世界のトップブランドは半導体パラメータアナライザをラインアップするキーサイト・テクノロジーとケースレーである(詳しくは以下の参考記事を参照)。精度の良い直流電圧電流発生器は標準器として使用され、エーディーシーの標準直流電圧/電流発生器6166や、横河計測のプレシジョンDCキャリブレータ2553A/2560Aなどがある。校正用の標準器の雄、フルーク(正確にはフルーク・キャリブレーション)にも直流電圧標準器732Bなどがあった(現在は生産中止)。当サイトではこれらの製品群をカテゴリー「直流電圧電流発生器・校正装置」という名称にしている。 横河計測などがラインアップするプロセスキャリブレータも直流電圧電流発生器の1種である。 電源(power supply/source)と電圧電流発生器(generator)の違いは用途による。直流電源は各種の電気機器を駆動する電源として色々なレンジの製品が使われている。直流電圧電流発生器は「電圧・電流・電力の標準器」としての電圧源・電流源である。そのためデジタルパワーメータやデジタルマルチメータ(DMM)などの「電圧・電流・電力測定器」のカテゴリーに分類される。別名:直流発生器、直流電圧発生器、直流電流発生器。 参考用語:交流電圧電流発生器、直流電源
- 直流電圧発生器(ちょくりゅうでんあつはっせいき)
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直流の電圧を発生する測定器。(=直流電圧電流発生器)
- 直流電流計(ちょくりゅうでんりゅうけい)
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直流の電流を測定する機器。測定値をデジタル表示するデジタルマルチメータやアナログ表示するDC電流計などがある。
- 直流電流発生器(ちょくりゅうでんりゅうはっせいき)
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直流の電流を発生する測定器。(=直流電圧電流発生器)
- True RMS(つるーあーるえむえす)
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「真の実効値」の略記。RMS(Root Mean Square)は実効値。デジタルマルチメータ(DMM)などで電圧測定する際に、交流信号の実効値を算出する方式には2つある。「平均値整流方式(MEAN)」は信号を正弦波として計算する。計測器に特に記載がない場合は、この方式。「真の実効値方式(True RMS)」は高速でデジタルサンプリングされたデータから理論的な数値計算をする。信号が綺麗な正弦波でないときや、ノイズがのっているときは後者の方式が適している。インバータなどの普及によってTrue RMS方式の計測器が増えたが、平均値整流方式のモデルよりも高額になる傾向がある。また、モデルによって性能が違うためどれだけ正確に測定できるかは注意がいる。 計測器情報: 品名に「真の実効値」が付く製品の例 電圧・電流測定器で品名にtrueが付く製品の例
- Truevolt(つるーぼると)
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キーサイト・テクノロジーのベンチトップのデジタルマルチメータ(DMM)の最近のシリーズ名。34460A以降のモデルが相当する。34460A、36641A、34468A、34470AがTruvoltシリーズ。上記の4モデルは汎用タイプ(5.5桁と6.5桁)で、上に8.5桁の高精度DMM3458Aがあり、下には5.5桁の安価モデル34450A(OLEDディスプレイ)などがある。またその他に34420Aナノボルト/マイクロ・オーム・メータがある。(2022年5月現在のラインアップ) Truevoltとは、「True RMS(真の実効値)に対応している」、ということと思われるが、メーカの命名する通称やシリーズ名の由来は公開されないので、語源は定かではない。 同社の34401Aは長らくベンチトップのDMMの代名詞で、後継の34461Aに引き継がれている。高精度(8桁表示)から汎用機種までキーサイト・テクノロジーはベンチトップDMMのトップベンダーである。校正用の標準器で有名なフルークは、ハンドヘルドのDMMではトップメーカだが、最近のキーサイト・テクノロジーは安価な製品にも注力していいて、ハンドヘルドDMMもラインアップを増やしている。逆にフルーク(フルーク・キャリブレーション)は高精度DMMのモデルを更新してキーサイト・テクノロジーに対抗している。 計測器情報:キーサイト・テクノロジーのDMMの製品例
- TIA方式(てぃーあいえーほうしき)
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電流を電圧に変換する方式の1つ。Trance Impedance Amplifier(変換・抵抗・アンプ)の略記。入力電流を抵抗(インピーダンス)倍の電圧に変換する増幅器。O/E変換器に使われるPD(フォトダイオード)は電流出力型の光センサである。その出力を取り出すのにTIA回路が最も良く使用される。電流-電圧変換方式としては、デジタルマルチメータなどに使われている抵抗方式が一般的である。 参考用語:シャント抵抗、バードン電圧
- DMM(でぃーえむえむ)
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(Digital Multi Meter) デジタルマルチメータの略記。DMMという表記は大変よくみかける。DMMやエレクトロメータ、SMUなどの電圧・電流・抵抗を測定する基本測定器の老舗、タケダ理研工業(現アドバンテスト。アドバンテストの計測器は2000年頃にエーディーシーに移管され、現在のメーカ名はエーディーシー)は、DMMをDVM(デジタル・ボルト・メータ)やデジボルと表現していた。デジタルマルチメータを「デジマル」と略記している例があった。ハンドヘルド(可搬型)のDMMは「テスター」と呼称されている場合もある。 参考用語:表示カウント数、表示桁数 参考記事:デジタルマルチメータの基礎と概要、デジタルマルチメータの基礎と概要Part2
- d軸・q軸電流(でぃーじくきゅうじくでんりゅう)
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モータや発電機などの回転体の電流成分。磁束の向きにd軸をとるとした時、d軸電流は流れている電流のうち、磁束を発生させるのに使われている成分のこと。q軸電流は負荷のトルクに対応した成分。同期モータでは、3相交流によって生じる回転磁界やロータ(回転子)と同期しながら回転する座標系で考察を行う。これがdq回転座標である。