計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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ダイオードテスト(だいおーどてすと)

ダイオードやトランジスタがONするのに必要な電圧を与えて一定電流を流し、その順方向の電圧降下を測定しダイオードの正、逆を判断する機能。(共立電気計器株式会社の用語集より)

待機電力(たいきでんりょく)

家電製品の電源が切れている状態でも、コンセントに接続さていると消費する電力のこと。電機製品が使用者の操作を待っている状態で消費する電力。省エネのために、待機電力を少なくすることが推奨されている。電気機器の待機電力の測定は、IECの規格で測定方法が規定されている。この試験をするためにはIEC規格が定める条件を満たした電力計が使われる。 参考記事:電力計の基礎と概要 (第3回)・・待機電力の測定方法を図解。 計測器情報:品名に待機電力が付く製品の例

ダイヤル式可変抵抗器(だいやるしきかへんていこうき)

可変抵抗器の1種で、ダイヤルで抵抗値を設定する測定器。桁ごとにダイヤルが並び、0~9の内から選択して抵抗値を設定する、デジタル値で抵抗を設定する方式。レバーの位置によって抵抗値を調整してアナログ的に可変できるものを摺動抵抗という。製品名は「ダイヤル形可変抵抗器」や「デジタル式精密可変抵抗器」。6桁設定できる6ダイヤル可変抵抗器が有名。 計測器情報:可変抵抗器の製品例

タケダ理研工業(たけだりけんこうぎょう)

1954~1985年に存在した老舗計測器メーカ。1954年に武田郁夫(当時30歳)が「タケダ理研工業株式会社」を創業。通信省電気試験所に勤務していた武田氏は、大手電機メーカが出がけない計測の分野に着目し、研究開発型ベンチャー企業を設立した。1960年代までに周波数カウンタやデジタルマルチメータ(DMM)など、現在では基本測定器と呼ばれる製品を開発した。同社の企業ロゴはタケダのTと理研のRをデザインした「TR」で、計測器の形名の頭もTRだった。TR5211、TR5151などのカウンタの中古品はいまだにネットに出展されている(つまり市場に多く出回った売れたモデルである)。同社のDC~低周波のラインアップはブリッジなどを早くから手掛けたYEW(現横河計測)と競合している。汎用計測器(基本測定器)ではタケダ理研と横河電機はコンペチタだった。 1970年代にはRF分野のスペクトラムアナライザ(スペアナ)や、半導体製造装置のメモリ・テスト・システム、光通信測定器を開発した。日本のデバイスメーカがメモリ(DRAM)で世界シェアを独占するのに伴い、同社のメモリテスタは世界一になっていった。1976年に富士通の資本参加があり、1985年に社名をアドバンテストに変更。創業からのタケダの名前は消えた。 1990年代の携帯電話の普及期にはローデ&シュワルツの代理店としてCMUシリーズ無線機テスタなどを販売した。アンリツや安藤電気のような電電ファミリー(NTTに光通信計測器を納めるメーカ)ではないが、光ファイバの評価測定器を開発してOPMなどの光通信計測器に参入し、「光の3A(スリーエー、アンリツ、安藤電気、アドバンテストの頭文字がいずれもAのため)」と呼ばれた。2003年にはRF(高周波)以外の機種群を株式会社エーディーシーに移管し、後に高周波のモデル(スペアナやネットワークアナライザ)もやめて計測器から撤退した。 1970年頃から埼玉県行田に主力工場があり、東京都大田区蒲田に本社があるNEC系列の半導体テスタメーカの安藤電気とは、1980年頃には競合だった。1982年に安藤電気に入社した営業マンで、タケダ理研に入社希望で訪問したが、「文系の学生は応募していない(つまり営業職も全員、理工系で採用する)」と断られ、競合を聞いて安藤電気に入社した人がいる。アドバンテストはタケダ理研創業の計測器から撤退したが、2015年に無線式の温度ロガー(AirLogger)を発売するなど、新規事業としてあらたに計測関連製品を模索している。 タケダ理研は、戦後の1950年代に創業したベンチャー計測器メーカが、計測器を別会社に移管して成長した例である。横河電機もコアビジネスではなくなった計測器を別会社(横河計測株式会社)に分離している。アドバンテストは半導体テスタの、横河電機は計装(プロセス)の世界的なメーカである。 タケダ理研で使われる用語の例:デジボル、DVM、VIG

WPT(だぶりゅぴーてー)

(Wireless Power Transmission) 直訳したら「無線電力伝送」。日本語では「無線給電」、または「ワイヤレス給電」。「非接触給電」とも呼ばれる。有線ではなく無線によって電力供給する方式のこと。光を使ったOWPTなる方式も大学で研究されている。

単相3線式(たんそうさんせんしき)

200Vの電気を流す配線方式。分電盤のサービスブレーカに3本の電線が接続されていれば、単相3線式。3本の電線のつなぎ方によって、100Vと200Vの両方の電気を使うことが出来る。

単相2線式(たんそうにせんしき)

家庭用の配線方式のひとつで、100Vの電気を流す配線方式。分電盤のサービスブレーカに2本の電線が接続されていれば、単相2線式。

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