計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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波形モニタ(はけいもにた)

映像信号を観測する測定器。コンポジット、コンポーネント、HDTVなど世界中の各種映像信号の方式に合わせた多くの機種が発売されている。新しい映像の規格ができるとそれに対応した波形モニタが発売される。たとえば2018~2019年には2020年東京オリンピックに向けて、4K/8K用波形モニタがリーダー電子から発売されている。TVなどの映像信号用のオシロスコープ(波形測定器)といえる。「波形をモニタする」というネーミング。表示画面がなく外部のモニタにつなぐタイプの波形モニタをラスタライザと呼ぶ。テクトロニクスにはWFMが形名の波形モニタがあった。ウエーブフォームモニタやベクトルスコープが品名の機種もあった。広義にはビデオアナライザ(テクトロニクスではVM700シリーズ、キーサイト・テクノロジーはたとえば8992A、少し違うがアンリツにはMS8901Aデジタル放送信号アナライザ)も含まれる。映像関連測定器の2大基本モデルは映像信号発生器(信号源)と波形モニタ(波形観察・表示用のスコープ)である。以前は数社が発売していたが、計測器メーカはほぼ2社に収斂し、波形モニタはリーダー電子、映像信号発生器はアストロデザインが、最新の規格に対応した計測器を発売してラインアップが豊富である(というか、ほとんどこの2社しか国産計測器メーカはいなくなった)。シバソクはリーダー電子とほぼ同じラインアップのコンペチタであったが、2015年にグループ会社のアサカに計測器事業を統合し、機種数はリーダー電子ほど多くはなくなった。世界的な計測器メーカのテクトロニクスは、オシロスコープと映像関連測定器が2枚看板だったが、映像関連測定器を売却し、撤退してしまった(テクトロニクスのビデオ事業部はTelestream社に統合、2019年4~5月ニュースリリース)。「波形モニタ」といえばカテゴリー「映像・ビデオ・TV・オーディオ」関連測定器であるが、光通信測定器の雄、安藤電気(現横河計測)には、光信号をオシロスコープで直接観測するためのO/E変換器(光ファイバのFCコネクタなどを入力とし、BNCコネクタで電気信号を出力)で「波形モニタ」という品名の製品があった(現在は生産中止)。周波数帯域があまり高くないので高速な信号は観測できないが、オシロスコープに光信号を入力できるオシロ用のプローブといえる。

波長可変光源(はちょうかへんこうげん)

(wavelength tunable light source) 波長を任意に可変できる(チューナブル:調整可能な)光源。光通信用の測定器。種類はLDとLEDがあるが、LDを使ったレーザー光源が多い。可変できない製品は安定化光源と呼ばれる。別名、チューナブルレーザー光源。 周波数を可変できる高周波の信号発生器であるスイーパを、スペクトラムアナライザと組み合わせて、高周波のDUTのf特(周波数特性)を評価するように、光部品の評価には可変波長光源と光スペクトラムアナライザによる波長特性の測定が行われる。つまり、可変波長光源は電気(無線)の掃引信号発生器に相当する。

発光ダイオード(はっこうだいおーど)

(Light Emitting Diode)LEDの日本語名だが、すでにLEDが日本語となっている。ダイオードの1種で、順方向に電圧を加えると発光する半導体(電子部品)。原理はエレクトロルミネセンス(EL)効果を利用している。最近はやりのディスプレイである有機ELやOLEDは、分類上は実はLEDである。

反射(はんしゃ)

(Reflection)電磁波が伝送路を伝わるとき、媒体が違う面や、特性インピーダンスが異なる箇所では少し反射されて、信号源側に戻る現象が起こる。高周波の基本理論の1つ。反射という現象を応用した測定手法がTDR(Time Domain Reflectometry、時間領域反射法)である。サンプリングオシロスコープによる伝送線路のインピーダンス測定や、光ファイバの破断点検出(OTDR)に応用されている。

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