計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

3

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

Rx(あーるえっくす)

有線・無線通信で受信データのこと。Received dataの略記(小文字のxはデータの意味)。受信機(レシーバ)のことをRxと記述している例もある。Rxと対になる送信データはTx(Transmission dataの略記)と記載される。Rx同様に送信機をTxと表記することもある。

RJ11(あーるじぇーじゅういち)

アナログの電話回線(一般の家庭にある固定電話機)に使われているモジュラー式のコネクタ。FCC(米連邦通信委員会)が定めたRegistered Jack 11の略記。コネクタ形状は端子が6ピン(6極)で、通信線が2本(2芯)のため「6P2C」(6極2芯)と表記される。アナログの電話回線が基幹通信の主流だった時代に活躍したモデムのケーブルもRJ11である。RJ11は電話機、ADSL、モデムなどの接続ケーブルのコネクタといえる。現在でも現役の電話線(銅線)は通信線が2線式で、コネクタに6つ並んだピンのうち中央の2つに芯線が接続されていて、他の4ピンは使用されていない。 LANのコネクタはRJ11によく似ているが、一回りサイズが大きいRJ45である。

ROADM(ろーだむ)

(reconfigurable optical add/drop multiplexer)光伝送装置の1種。日本語に翻訳すると「再構成可能な、光信号を追加/削除できる多重装置」。通信事業者のコアネットワークに設置されていて、光信号を縦横無尽に分岐・挿入できる装置。光スイッチ、合分波器やトランシーバ(O/E変換器とE/O変換器を含む)で構成されている。すでに2000年代から各ベンダー(国産ではNECや富士通など)が製品化し、ネットワークに導入されている。 WDMの普及によってOADM(光アド/ドロップマルチプレクサ)が光伝送装置の主要な機能となった。さらにReconfigurable(再構成可能)とは、装置内の波長選択スイッチによって、波長レイヤでWDMシステムからトラフィックをリモートで切り替える機能が追加された。 現在、ROADMの各機能は分離され、コアネットワークではなくアクセス網(PONなど)に配備されようとしている。従来、光伝送装置の代表であるROADMは各ベンダーが1社で装置をつくる(垂直統合型モデル)だったが、機能が分離するとともに仕様がオープン化し、マルチベンダーが光伝送装置を提供することになる。 2015年に米国AT&Tや富士通が中心となりOpen ROADM MSMという団体ができ、2021年のOFC(Optical Fiber Communication Conference & Exhibition、世界的な光通信の展示会)には複数企業がOpen ROADM製品を出展した。富士通はすでにROADMからWDM機能を分離した装置を製品化している。Open ROADMはNTTのIOWN構想の実現にも寄与する。

  • 1