計測関連用語集

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モデム(もでむ)

(modem) MOdulation(変調)&DEModulation(復調)を略記した言葉。直訳すると「変復調装置」だが、すでに「モデム」は日本語となっている。日本全国に張り巡らされた電話回線はアナログの通信網として整備された。1980年代にデジタル式の電話機ができるまで一般の電話機(いわゆる家庭にあるダイヤル式の黒電話)はアナログ信号で伝送していた。PCはもちろんデジタル信号なので、PCと電話回線の仲介をモデムが行った。PCのデジタル信号を変調して電話回線で送信し、受信側では電話回線の信号をモデムが復調してデジタルデータをPCに渡した。モデムは遠隔地のPC同士でデータ通信したり、PCと電話回線を使ってインターネットに接続するために欠かせない装置だった。モデムにはモジュラージャックのコネクタ(RJ11)があり、モジュラーケーブルで物理的には電話回線と接続し、やり方はダイヤルアップ接続で使用された。2000年ころからADSLなどの新しい方式のデジタル通信が始まり、インターネットの普及とともに、ダイヤルアップ接続やモデムは使われなくなっていった。現在はルータやハブがネットワーク接続の主要な機器になったが、Wi-Fiのルータなどをいまでもモデムと呼ぶことがある。 モデムの試験をする測定器をモデムテスタという。

モデムテスタ(もでむてすた)

(modem tester) モデム(modem)は MOdulation&DEModulationの略で、変復調装置。デジタルデータを変調して回線で送り、受信側では反対に復調して元のデータにする。モデムの評価を行う測定器がモデムテスタ。公衆回線がまだアナログの電話回線が主流の時代は、デジタルデータを遠隔地に届けたり、コンピュータ間を通信するのにモデムが必須だった。そのため進化する各種のモデムに対応するモデムテスタが重宝された。電話のメタル回線は健在だが、デジタル通信、IP通信、光通信が主流になり、モデムの減少とともにモデムテスタの需要もなくなった。 計測器メーカとしてはプロトコルアナライザなどのデータ通信の測定器を多くラインアップしていた安藤電気や、通信装置&通信計測器のメーカである大井電気がつくっていた。 計測器情報:モデムテスタの製品例

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