計測関連用語集

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Network Analyzer J6800シリーズ(ねっとわーくあならいざじぇいろくはちぜろぜろしりーず)

アジレント・テクノロジー(現キーサイト・テクノロジー)の2003年頃のプロトコルアナライザ(プロアナ)の品名/形名がネットワークアナライザ/J6800A。1990年代のモデル、J2300C Internet Advisor(WANに対応したモデルをネットワークアドバイザと呼んでいた)の後継モデル。外観はJ2300を踏襲し、ハンドキャリー可能な形状で、キーボードとモニタはラップトップPCのような構造だった。ただし、J6800シリーズはJ6800A以外のモデル(J6801AやJ6802Aなど)はキーボードやモニタがないただの箱で、PCなどとつながないと使えない。 J6800シリーズはすでに生産終了で、同社HPにその旨が掲載されている(2022年12月現在)。1990年代以降に普及したインターネットやLANに対応したプロアナだったが、LANプロトコルアナライザとしては他社製品(sniffer、スニファー)の方が有名である。J6800シリーズの後にJ7332Aなどのモデルがあったが、現在は同社はプロアナからはほぼ撤退している。 現在のプロアナはRS-232Cなどの低速のオンラインモニタと、ギガビットLANなどの高速のパケットキャプチャ機器やBluetoothなどのバスアナライザに2極化され、両者とも計測器専業のメーカ以外がつくっている。 この製品の品名は大変迷惑な名称である。計測器でネットワークアナライザ(ネットアナ)といえばネットワーク(回路網)の評価用測定器である。この製品の名前のネットワークとはインターネットなどの通信網のことである。ネットワークというワードを品名に使いたいなら、なぜNetwork Protocol Analyzerと命名していただけなかったのだろうか。計測器ユーザを大いに困惑させる、迷惑な名称である。プロトコルアナライザという名前が古臭くて、「今どきのインターネットなどのネットワークに対応したアナライザ」といいたかったのかもしれない。前身のJ2300の品名、「ネットワークアドバイザ」はまだ許容範囲内であるが、こともあろうに世界的なネットアナ(回路網評価機器)のメーカであるキーサイト・テクノロジーが、同じ名前のプロアナを発表したことは大変な驚きである(同社のネットアナの開発部門など、関連部署は何の反対もしなかったのだろうか?)。すでに生産中止なので、過去の製品となり、いまは被害が広がらないことが幸いである。 製品カタログ(会員専用):Network Analyzerファミリー 技術概要

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