計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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ISDN(あいえすでぃーえぬ)

Intefrated Service Digital Network の略。電話・FAX・データ通信を統合して扱うデジタル通信網のこと。

ISDNプロトコルアナライザ(あいえすでぃーえぬぷろとこるあならいざ)

NTTは1988年に世界初でISDNサービスを運用開始した。各計測器メーカはこれに対応する製品を商品化した。まず、ISDN端末の開発のためにISDN対応の擬似交換機がリリースされた。1988年以前にNTTアドンバンステクノロジとアドシステムズが、1990年代に安藤電気や岩崎通信機がリリースした。次にISDNプロトコルアナライザ(プロアナ)の需要が高まり、アンリツはEF201A/B、EF211Aという2モデルを、アドバンテストはD5112シリーズを発売した。当時普及したPHSの基地局にはISDNインタフェースが採用されていて、ISDNプロアナはその試験に重宝された。アドバンテストは当時、スペクトラムアナライザや光通信測定器を数多くラインアップして、アンリツや安藤電気に並ぶ通信測定器メーカの様相を呈していた。D5112は同社の初めてのプロアナで、「RS-232Cプロアナではキーサイト・テクノロジーと伍して、国内シェアNo.1の名門安藤電気」を尻目に、ISDNプロアナではアンリツと互角の勝負をしていた。 いい換えると安藤電気はISDNから他社プロアナにシェアを奪われた。同社はAE-5105にオプションでISDN機能があったが、EF201/211やD5112のように「ISDNプロアナ」と銘打ったモデルの印象が薄い。2Mbps(最高6Mbps)までのスピードに対応した高速WANプロアナとして2000年頃にリリースされたAE5135は当然ISDNにも対応しているが、アンリツやアドバンテストのISDNプロアナよりだいぶ遅い発売で、あまり売れた気配が感じられない(ISDN回線の建設・保守用のハンドヘルドのISDNテスタAE5301は1996年頃に発売されている)。

IEEE1394(あいとりぷるいーいちさんきゅうよん)

オーディオ・ビデオ機器のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤ-ワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394-1995として標準化され、IEEE1394と呼称されている。IEEE1394(4ピン)、IEEE1394(6ピン)、IEEE1394bなどがある。SCSIと同じ数珠繋ぎ(デイジーチェイン)やスター型の接続、ツリー接続ができる。最大転送速度800Mbps。 IEEE1394はデジタルビデオカメラの外部出力端子(DV端子)に採用されているほか、ソニーは「i.Link(アイリンク)」の名称で自社製品に採用している。つまり、IEEE1394、i.Limk、DV端子、FireWireはすべて同じ規格である。 新しい通信規格の黎明期には、その規格を採用する機器の開発・検証のためにプロトコルアナライザ(プロアナ)が必須となる。1990年代に横河電機は、計測器部門であるT&M事業部にコミュニケーション部門を新設し、通信計測器に参入した。3G向けの信号発生器を自社開発し、海外製フェージングシミュレータを取り扱った。CATVなどの有線通信にも積極的で、IEEE1394のプロアナは海外製品の転売から初めて、自社モデルも開発した。2000年代までのIEEE1394の普及期には横河電機のIEEE1394プロアナは代表機種だった。その後、横河電機は2010年頃にこれら通信計測器からすべて撤退している。通信から撤退はしたが、後継会社である横河計測には(安藤電気から継承した)光通信測定器があり、光スペクトラムアナライザなど世界No.1の光測定器をラインアップしている。 参考用語:IEEE(あいとりぷるいー) 計測器情報:IEEE1394プロアナの製品の例

IPアドレス(あいぴーあどれす)

(Internet Protocol address)IPプロトコルで使用するための32ビットのアドレス情報。IPプロトコルで通信するノードは、世界中で単一のこのIPアドレスを割り当てておかなければならない。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)

i.Link(あいりんく)

IEEE1394規格のソニーの商標。オーディオ・ビデオ関連のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤーワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394として標準化された。ソニーは1995年以前から、自社のビデオカメラ製品などに搭載したIEEE 1394端子をi.Linkの商標で発売していたため、現在もIEEE1394ではなくi.Linkと呼んでいる。計測器としては1990年代後半のIEEE1394普及期に、横河電機(現横河計測)はIEEE1394用のプロトコルアナライザをラインアップしていた。新しい通信規格の黎明期には必ずプロトコルアナライザが必要だが、その製品需要は長くはない。ATMアナライザ、ISDNプロアナなどとともにIEEE1394プロトコルアナライザも現在はほぼ生産中止。

Interop(いんたーろっぷ)

インターネットテクノロジーの国内最大のイベント。ネットワークにつながるモノのInteroperability(相互接続性)を検証する場として、日本では1994年から毎年開催されている。

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