計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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Canalyzer(きゃならいざー)

VECTOR(ベクター、ドイツ本社)社のCANのプロトコルアナライザの通称。CANバスアナライザといえばCanalyzerというほど業界標準。1強のため独占的な販売戦略がとられた。販売は直販が原則で、VECTOR社がすべての販売先(顧客)を把握するという運用がされた。そのためベクター・ジャパンは日本の計測器レンタル会社にはレンタル商材として販売していない。プロトコルアナライザ(プロアナ)はレンタルされる頻度が高いカテゴリーの計測器であるが、顧客がレンタルを要望してもVECTER社は許可しなかった。プロアナはソフトウェアのアップグレードなど保守契約が必要なことも理由と想定される。顧客ごとの測定器のバージョンなどの状態をメーカが一元的に管理していると推測する。CANが普及した現在でもCanalyzerはCANのツールとして使用されている。OSやアプリケーションソフトウェアを頻繁にアップデートするなど、メーカがすべてのユーザを直接管理しないと運用ができない計測器の代表例といえる。そのような運営上の性格から、計測器レンタル会社には販売しないメーカやモデルが少数ではあるが、現在も存在する。キーエンス社のデータロガーもレンタルでの運用を目的としたレンタル会社への販売を一切行わない(リース、つまり特定の1社が使用する場合は除く)が、その理由は明らかにはされていない。レンタル会社に販売するとメーカの新品販売が阻害され売上が減少する、という話が計測器レンタルが普及する黎明期にはあったが、ほとんどの計測器メーカがそれはデマ(大いなる誤解)であると気が付き、現在はほとんどの計測器メーカがレンタル会社に販売することで、新品販売の売上増加を実現している。調達手段として購入だけでなくレンタルもできることが、そのモデルの総売上拡大につながっている。

CAN(きゃん)

Controller Area Network の略。センサやアクチュエータをつなぐシリアルバス規格の一つ。自動車内の通信規格として広く普及している。日本や欧米で生産されている車両のほとんどに適用されているので、自動車では標準の規格といえる。

CANバスアナライザ(きゃんばすあならいざ)

CANバス上に流れる通信データを解析する測定器。CANアナライザとも呼ばれる。CANは自動車内の標準規格として普及した。VECTOR(ベクター、Vector Informatik GmbH、ドイツ)社のCanalyzer(キャナライザー)が業界標準。VECTOR社はCANの開発にかかわった人によって設立され、自動車の開発・設計関連の事業をしている。CANのプロトコルアナライザ=Canalyzerといっても過言ではない。現在のCANは開発・普及途上ではなく、広く普及しきったが、現在でもCANのシミュレーションなどにはCanalyzerが使われている。

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