計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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SCSI(すかじー)

Small Computer System Interface の頭の文字をとった言葉。パソコン本体と周辺機器の接続方法の取り決めのことで、ANSI(アメリカ規格協会、または米国国家規格協会、アンシーと呼称)によって規格化されている。HDDやCD-ROMなどとPCの通信インタフェースの規格として1986年~1992年にいくつかの名称の規格が制定されている。 計測器情報:SCSIが品名につく製品の例

スキャンツール(すきゃんつーる)

自動車の故障診断の仕組みであるOBD(On Board Diagnostics)で使われる計測器の1つ。OBDコネクタ(DLC)に接続しECUやDTC内部の情報を読み出す。株式会社アルティアはタブレット型スキャンツール SSS-T2+ (スリーエス-ティーツー プラス)などを販売している。参考記事:技術情報・レポート/市場動向レポート/「自動車の品質をより良くするために~リコール制度について」https://www.techeyesonline.com/tech-eyes/detail/TechnologyTrends-2111/

スター型(すたーがた)

ネットワークトポロジー(ネットワークの構成形態、配線の構造)で、すべての機器(ノード)が1つの集線装置につながっている形態。どれかのノードや集線装置までの経路で問題が発生しても通信可能(通信は維持される)だが、集線装置が停止した時は全ての通信が停止するリスクがある。他のトポロジーにバス型、リング型がある。資料によってはデイジーチェイン型を含めている場合もある。参考記事:車載ネットワークの歴史と規格概要~CANからLIN、FlexRay、CAN FDまでネットワークトポロジーの図解が図4にある。

sniffer(すにふぁー)

1990年頃に使われていたLANプロトコルアナライザの通称。当時はLANの導入・普及期で、各種のLAN機器が多くのメーカから発売され、LANのプロアナは重宝された。米国のNetwork General社が1986年にSnifferをリリース。1987年には東陽テクニカが国内の代理店権を獲得しSnifferの国内販売を開始。1989年に東陽テクニカは日本語化したラップトップモデルの販売を開始し、ネットワークの基礎からトレーニングを行う「Sniffer University(1996年から)」も好評で、国内で多くの販売実績を残した。LANのプロアナは国内の通信計測器メーカである安藤電気やアンリツもつくったがほとんど売れずに、LANプロアナといえばSnifferというくらい普及した。当時のSnifferはその時代の最先端のPCにソフトウェアを内蔵した構成で、外観はまったく可搬型のパソコンだった。そのためPCの変遷に合わせてモデルが毎年のように変わった。とうとう最後はハードウェアは無くなり、CDなどのメデイア媒体でソフトウェアを提供し、ユーザの保有するPCがLANプロアナになるという形態になった。その後、LANの普及が進むとオンラインモニタができるフリーソフトが出てきて(LANも円熟したのでプロトコル解析の需要は減少して少なくなり)、LANプロアナは計測器としては終焉した。 Network General社は現在はClearSight Networks社として100ギガビットイーサネットに対応するSynesisなど、「より高速のネットワークに対応するパケットキャプチャ装置」に注力している(プロアナの2極化、低速のラインモニタと高速のプロトコル解析機器の例といえる)。販売は引き続き東陽テクニカがしている。 ネットワーク機器の仕事を経験した年配の技術者は、いまでもLANプロアナのことを「スニファー」という。逆にスニファーと聞いて「1980年後半から1990年代に活躍したLANプロアナ」だと、瞬時に理解できないと、この年配技術者との会話は成立しない。このように計測器の通称を知っていることが、計測器業界(村社会)で粛々と仕事をこなすための基礎知識・スキルである。 参考用語:ギガビットLAN 参考記事:東陽テクニカ自社開発の大容量パケットキャプチャ/解析システム「Synesis」100GbE回線対応モデル・・ClearSight Networks社の100ギガビットイーサネット製品を取材。

スニファー(すにふぁー)

(sniffer)1980年後半から1990年代に普及したLANプロトコルアナライザの代表モデルの通称。LAN プロアナといえばスニファー、CANバスアナライザといえば Canalyzer (キャナライザ―)、というように、計測器の機種群(カテゴリー)を代表する名称として、特定メーカの通称が計測器のカテゴリー名のように呼称された例である。 一般にはsnifferは「においをかぐこと」で、 「嗅覚性探知機」などの説明もある。LANアナライザのsnifferがLANのデータをかぎまわって明らかにすることをイメージして命名したかは不明である。 参考用語:sniffer 参考記事:東陽テクニカ自社開発の大容量パケットキャプチャ/解析システム「Synesis」100GbE回線対応モデル・・snifferをつくった米国のNetwork General社の現在の主力製品。

スループット(するーぷうと)

(throughput) 機器が単位時間あたりに処理できるデータ量を指す(処理能力の指標)。コンピュータ、IT、ネットワーク、通信などの分野で使われる用語。たとえば通信回線のデータ転送能力や、コンピュータの処理能力など。計測器では有線の通信計測器(プロトコルアナライザ、ネットワーク関連測定器など)で使われる。 計測器情報:スループットが品名に付く製品の例 ・・通信計測器でスループットを品名にするものはほとんど見当たらない。振動解析や半導体試験で計測器の処理能力が高いモデルに「ハイスループット」、「高スループット」などの表記がある。

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