計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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OSI参照モデル(おーえすあいさんしょうもでる)

OSIはOpen Systems Interconnectionの略記。通信機能を階層別に分類して規定したもので、通信規格を説明する際に使われる共通の表現。7階層(レイヤ)で規定される。コンピュータ同士などが通信を行うには、まず性能を満足するケーブルでつながっている必要がある。これを一番下の第1階層(レイヤ1、物理層)という。この階層の上に、送信先のアドレスを表現/制御するプロトコル(通信規約)が規定され、最終的にアプリケーションが運用される第7階層(アプリケーション層)がある。すべての通信規格はOSI階層モデルによってその機能を規定(表現)されている。プロトコルアナライザは第2階層(データリンク層)/第3階層(ネットワーク層)に対応している計測器である。ケーブルテスタは第1階層の測定器なので「レイヤ1(ワン)テスタ」と呼称されることもある。

ONU(おーえぬゆー)

(Optical Nertwork Unit)光回線の終端装置。NTTの光通信サービスであるフレッツ光などに契約すると、家にONUが必要になる。従来の電話電(銅線の加入者線)を使ったアナログ通信ではモデムが使われたので、ONUのことを光モデムと呼称しているケースが散見されるが、それは正しい表現ではないと筆者は考える。一方で「変復調はしているが、デジタルとアナログの変換をする装置がモデム」だから、「ONUは技術的にはモデムである」という主張もある。この説は間違いではないが、大変乱暴な主張と思える。モデムとは変復調装置である。ONUは変復調装置ではない、またモデムは電気で、通常は光ではない(余談だが、一部のメーカの商品に光モデムなるものがあり、定義を混乱させるので私は困ったネーミングだと思っているが、他社の商品名に文句はつけられない)。ONUとモデムについてはネットのQ&Aでも「両者は違う」という見解が多いが、上記のように「ONUはモデムである。違うというのは素人の間違った回答」という自信に満ちた書き込みもある。 2000年頃にFTTHを推進する方式として考案されたPON(Passive Optical Network)で加入者宅(契約をしているユーザ)側の装置としてOMUということばが使われるようになった。

OFC(おーえふしー)

(Optical Fiber Communication Conference & Exhibition)世界的な光通信の会議&展示会。毎年、3月下旬に米国カリフォルニア州(サンフランシスコやサンディエゴなど)で開催される。OFCの公式サイトには「光通信およびネットワーキングの専門家向けの最大のグローバル会議および展示会。テレコムおよびデータセンターオプティクスのプレミアイベント」とある。世界中の通信機器メーカが最新の商品を出展する。2021年には光伝送装置の最新のモデルであるOpen ROADMが出展されている。

OBD(おーびーでぃー)

(On-board diagnostics)自動車の自己診断機能。自動車各部に取り付けられたECU(Electrical Control Unit)にプログラミングされている機能のひとつ。運転席ダッシュボードのコンソールの下にあるOBDコネクタに接続すると、OBD情報を収集することができる。ODBコネクタを使ったデータロガーやプロトコルアナライザなどの計測器が発売されている。

Open APN(おーぷんえーぴーえぬ)

APN(All Photonics Network)は従来の電子技術(エレクトロニクス)ではなく光技術(フォトニクス )を使い、通信網のすべてを光化(フォトニクスに)するというNTTの構想(IOWN )。Open APNは既存の光伝送装置であるROADM (Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)を機能分離し、その一部をユーザ拠点の近くまで伸ばすという新しい提案で、2022年1月に「IOWN Global Forum」が発表した(機能が分離してマルチベンダーになると仕様がオープンになる必要がある)。これは2015年設立の団体Open ROADM MSMの方向とも一致していて、2022年はIOWN構想の進展する年となった。 通常APNというと「Access Point Name」(アクセスポイント名)の略。「アクセスポイント」とはスマホをインターネットに接続するための「中継地点」のこと。今後ROADMの機能分離やIOWNの進展が進むとAPNはフォトニクスネットワークの略記としてWeb検索上で地位を得るかもしれない。

オンラインモニタ(おんらいんもにた)

(online monitor) プロトコルアナライザ(プロアナ)の別称、または1種。プロアナには2つの機能がある。1つは通信ラインに流れているデータをモニタすること。2つめは通信を行う装置の代わりになってシミュレーションをすること。 1つめの機能があるモデルをオンラインモニタといったり、モニタ機能が多く使われるのでプロアナのことをオンラインモニタといったりする。低速のRS-232C用の機器が多いので、「RS-233Cラインモニタ」や「ラインモニタ」と呼んだりする。低速用プロアナの代表的メーカであるLINEYE(ラインアイ)社のプロアナはラインモニタが品名だったが、現在は「プロトコルアナライザ―」が品名になった。ただし、製品の説明ではラインモニタという表現が使われている。

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