計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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FSK(えふえすけー)

(Frequency Shift Keying)日本語では「周波数偏移変調」だがFSKという表記の方が良く使われている。「周波数シフトキーイング」とも呼ばれる。周波数を変えることで情報を伝達する変調方式。無線通信がデジタル化されて、デジタル変調方式がいくつも考案された中の1つ。アナログ変調のFM(Frequency Modulation、周波数変調)のデジタル変調版。

FM変調(えふえむへんちょう)

「周波数変調(Frequency Modulation)」をFMと略記する。周波数変調よりもFMという表記の方が多く使われている。搬送波に対して変調信号の変化に合わせて周波数(f)を変化させるアナログの変調方式。FMはラジオ放送で良く知られている。AM(振幅変調)ほど送受信回路は簡単ではないが、音質の良い音楽をFM放送は受信することができる。FMというとFM放送の略記の意味もあるので、本解説ではタイトルを「FM変調」とした。

FTTH(えふてぃーてぃーえっち)

(Fiber To The Home)2000年代にCATVやADSLが普及し始めると、従来からアクセス網の光ファイバ化を構想していたNTTが「家まで光ファイバを引き込む」をスローガンに(コアネットワークだけでなく)アクセス系の通信網も光通信にすることで高速・大容量化を進展させようとした。家だけでなく事業所も含めてFTTP(Fiber To The Premises、敷地までファイバを)と呼ぶときもあった。アクセス系光通信網を完成することによって、広範囲にわたるユーザに高品質の通信を提供することを目指した。具体的な方式としてPON(Passive Optical Network)などが導入された。2022年現在はあまりFTTHということばは聞かなくなったので、ISDNと同じように、通信用語としては過去のもの(死語)になりかけている。

FOMA(ふぉーま)

2001年に商用開始したNTTの3G(第3世代移動体通信)サービス「W-CDMA」及び、それに使われる携帯電話の名称。一般のユーザには、携帯電話の呼称として知られている。FOMAは「NTTドコモのIMT-2000サービス」とも説明できる。語源はFreedom Of Mobile multimedia Access(自由なモバイルマルチメディアへのアクセス)の頭の文字から取っている。固定電話網と同等の通話品質を実現し(それまでの2Gのデジタル通信は固定電話より品質が悪かった)、携帯電話からインターネットやメールを利用できるサービスであるiモードを始め、TV電話、映像配信などのデータ通信もカバーした(なので、マルチメディアのアクセス)。NTTドコモは「2026年3月31日にFOMAとiモードのサービスを終了する」と2024年3月21日に発表している。 2G時代(1990年代)にはmova(ムーバ)というサービス(及び携帯電話)があった。 1985年9月に携帯電話の元祖、ショルダーフォン(車外兼用型自動電話)が発売された(重量:約3kg。肩から下げて持ち運ぶ、自動車から離れても利用できる自動車電話)。1987年4月には本格的な携帯電話TZ-802型(体積500cc、重量約900g)を発売。一部の営業マンが契約し、持ち歩いて使うなどの事例があったが、固定電話(黒電話)の受話器ほどのサイズで重たく、手軽な携帯電話ではなかった。その後mova、FOMAと現在に近いサイズ・重量の端末となった。FOMA以降(2010年代)はアップルのiPhoneが採用され、FOMA端末(モデルN2001やP2101Vなど)などを提供した国産メーカ(モデル名のNは日本電気、Pはパナソニック)はほぼすべて携帯電話から撤退している。FOMAは国産携帯電話を使い、iモードなどの先進サービスをNTTドコモが運用した、ある意味、輝ける日本の携帯電話時代(ろうそくの灯が消える前の輝き)といえる。ガラケーということばがそれを象徴している。 NTTはNTTドコモを含むグループ会社の再編を進め、強い(世界をリードする)通信インフラ(キャリア)に復権しようとしている。2019年にIOWN(オールフォトニクス・ネットワーク構想)を発表した。世界に先駆け、次世代の通信ネットワークを開発し、ゲームチェンジをはかる(もうFOMAやiモードのようなガラケーはつくらない)という戦略は、世界No.1半導体メーカのインテルなどを巻き込んで進んでいる(2024年現在)。

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