計測関連用語集

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ルータ(るーた)

(router) ネットワークにつながったコンピュータのデータを、2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器。データをどのルートで転送するかを判断するルート選択機能を持つことから、この呼び名がある(ルートをする物 → ルートを決める機器、ルーティングをする機器、という意味)。OSI参照モデルのレイヤ3(ネットワーク層)の機器なので「レイヤ3スイッチ」とも呼ばれる。インターネット(通信プロトコル:TCP/IP)の拡大と共に、ルータも普及した。 1970年代後半にコンピュータ同士の接続(ネットワーク相互接続)が試された時代はゲートウェーと呼ばれたが、1980年代にはルータといわれるようになった。Wi-Fiが普及した現在ではルータというとWi-Fiの接続機器( Wi-Fiルータ)を指すことが多くなり、ネットワーク上のルーティングをする機器はサーバと呼称されるようになった。たとえば「サイバー攻撃が複数のサーバを経由しているので、発信元を特定できない」など、ルータという表現は使われない(ルータの機能がサーバに備わったともいえる)。 ルータのメーカとしては米国のシスコシステムズ(Cisco)やジュニパーネットワークス(Juniper Networks)が有名。ベストエフォート型のインターネットが普及する以前は、基幹通信網は交換機によって2点間のデータ通信を行っていた(ギャランティ型)。1990年代にLANやインターネットが普及していくと、ハブやルータなどの機器が普及し、基幹系ルータが交換機の代わりをするようになっていった。大手交換機メーカである日本電気はシスコシステムズと提携して、国内の販売店をしている。 2004年に日本電気は日立製作所との合弁によりアラクサラネットワークス株式会社(ALAXALA Networks Corporation)を設立し、基幹系ルータ/スイッチ製品AXシリーズを発表した。これは電電ファミリーとしてNTTに交換機を納品してきた2社が一緒になりCiscoのようなルータのメーカをつくったことを意味する。日本電気の我孫子(あびこ)事業場(千葉県)で交換機をつくってきた技術者の多くが、日立製作所の交換機部門(横浜事業所)に異動した。インターネットの登場によって交換機はルータに取って代わられた。

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