計測関連用語集

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ケーブル技術ショー(けーぶるぎじゅつしょー)

(cable technology show、公式HPには「Cable Tech Show」とある) ケーブルテレビ業界の総合イベントとして、毎年7月に東京国際フォーラム(最寄り駅:有楽町)でCable Convention(ケーブルコンベンション)が開催される。併設する展示会が「ケーブル技術ショー」である。イベントの主催は一般社団法人の3社、日本ケーブルテレビ連盟、日本CATV技術協会、衛星放送協会である。2024年は7/18(木)と7/19(金)に、2025年は7/24(木)、7/25(金)に開催されている。 使用される計測器としては、従来のRF / 同軸ケーブルのアナライザはVIAVI(ヴィアヴィ)とVeEX(ヴィーエックス)が市場を2分していたが、光ファイバが導入され、測定器の単価が高くなった。計測器メーカの売上の観点では、CATV事業者や工事会社の設備購入は従来の同軸のようには進んでいない様子。計測器の出展(2024年)を概説する。 1. VIAVIソリューションズ株 / 東京電機産業株(2社の共同出展)。東京電機産業は計測・通信営業部が担当。VIAVIソリューションズから校正技術者を受け入れるなどの交流が進んでいる。 2. メインテクノロジー株 / イスミ設備設計株:VeEXを出展。メインテクノロジーはVeEXの日本総代理店。CATV市場はイスミ設備設計が販売を担当。ブースの訪問者が絶えず、説明員は名刺交換に追われていた。 3. アイウエーブ株:EXFOを出展。2025年は、表示部の無い薄型のOTDR&OPM製品などを展示。光ファイバの破断点だけでなく、地図上にその位置を表示。 CATV用途の電波測定器(電磁界強度計)は以下の3社が展示。 4. リーダー電子:フィールドテスタ LF995が2024年の新製品。2025年はLF995のアプリを拡充。 5. マスプロ電工株:デジタルレベルチェッカー LCV4A、ハンディタイプのレベルチェッカー LCT6を展示。2025年はさらに光パワーメータ VOPSLが並んだ。 6. DXアンテナ株:レベルチェッカー LC60のシリーズ化で2022年にLC70とLC80を発売、2024年にLC90を発売。LC70はマスプロ電工のLCV4Aと競合モデル。2025年は光カップラなどの光装置を展示。CATVインフラの光化によって、同軸だけでなく光製品を拡充している。 計測器ではないが、以下も出展している。 7. 株DTSインサイト:RAMScopeなどの組込みシステムの開発ツールで有名な同社は、2010年頃に横河電機(旧YHQ)から放送・映像機器を移管された。すでに10年以上の実績があり、プロダクト事業部 / 放送プロダクトセンター 営業課がNHKなどの放送局を中心に販売をしている。 2025年には以下の2社が出展している。 8. 横河計測:通信ビジネス本部(旧安藤電気の光測定器の部門)がOTDRを展示。久しぶりの出展の様子。CATVインフラの光ファイバ化で需要を見込んでいる。 9. キーサイト・テクノロジー:RFのマーケティング担当者が市場調査目的で出展。展示品は移動体通信のMemoシリーズ、1モデルのみ。CATV市場の顧客の声を収集。 ケーブルとケーブルテレビ(CATV)は使われる測定器が全く異なる。ケーブル測定器といえば、フォールトロケータやTDRなどがあるが、CATVの測定器はRFの電波測定器(電磁界強度計)と無線アナライザである。 電波測定器は「レベルチェッカー」の品名でDXアンテナやマスプロ電工が可搬型の現場測定器をラインアップしている。計測器メーカのリーダー電子は「シグナルレベルメータ」や「RFフィールドテスタ―」と呼称し、レベルチェッカーというモデルはない(レベルチェッカーは廉価版の電界強度計の呼称で、精度が落ちるモデルを指している、当社は校正して確度を規定した計測器である、というのが同社の見解)。同社はLF990、LF965、LF51、LF52など、LFシリーズを定期的にモデルチェンジ、シリーズ化していて、現役モデルはLF995である(※)。 無線アナライザはVIAVIとVeEXが2強と思われる。CATV業界では、VIAVIは横河系の商社である東京電機産業、VeEXはイスミ設備設計が販売店として活躍している。つまり2社とも直販ではない。国産の通信計測器は直販が主だが、海外メーカは通信計測でも販売店が主である。通信計測器を主に直販で販売できる外資はキーサイト・テクノロジーくらいと思われる VIAVIの前身であるActerna(アクテルナ)は2000年頃にInterBEEなどの放送・映像の展示会にケーブルテレビ用の測定器を出展している。東京電機産業はその頃にすでに販売店になっている。当時は横河電機も通信計測器に注力していて(現在の横河計測)、今後伸びるCATV関連測定器に東京電機産業は早くから目をつけていたといえる(先見の明があると筆者は思う)。 (※) リーダー電子は1990年代にPHSが普及時にはPHS用シグナルレベルメータ発売していて、電波測定器・電界強度計の老舗である。アンリツにもML428BやML518Aなどの電界強度測定器があったが、CATV用はなかったと記憶する。同社では後継の可搬型モデルがないので、リーダー電子が唯一の計測器メーカになった。ただし競合はあり、(計測器メーカではなく)アンテナ関連の無線機器のマスプロ電工とDXアンテナである。

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