計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

6

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

ATT(えーてぃーてぃー)

Attenuator の略。この表記(略記)で読み方は「アッテネータ」の場合も多い。(=減衰器)

SWR(えすだぶりゅあーる)

(Standing Wave Ratio) 電圧定在波比の略記。文献などでは電圧定在波比よりもSWRと記載されることが多い。 参考用語:定在波

Sパラメータ(えすぱらめーた)

(Scattering parameter) 高周波回路では、低周波回路のように電圧や電流を測定することはほとんど不可能であるために、電圧や電流に代わる別な量として電力を取り扱う。そこで回路に入って行く電力と、回路から出てくる電力を関係付けることができれば、高周波でも回路網をブラックボックス(暗箱)として取り扱うことができる。回路網の各端子対(ポート)に対する入力電力および出力電力に関する、波の大きさと位相によって、回路の特性を規定したものがSマトリクス(散乱行列,Scattering matrix)で、Sマトリクスの各要素をSパラメータと呼ぶ。 ネットワークアナライザ(ネットアナ)の測定原理の基本である。ネットアナにはSパラメータテストセットなどのアクセサリがある。

Sパラメータテストセット(えすぱらめーたてすとせっと)

ネットワークアナライザ(ネットアナ)と併用するアクセサリ。Sパラメータはネットアナの測定原理の基本で、測定には必須のアクセサリ。対応する周波数や、2ポート用、4ポート用、メス/オスのコネクタ形状によっていくつものモデルがあり、DUTとの接続方法によってモデルを選んで使用する。 計測器情報:Sパラメータテストセットの製品例

NA(えぬえー)

高周波回路網(ネットワーク)の伝送特性(通過や反射など)を測定する計測器であるネットワークアナライザ(Network Analyzer)の略記。DUTを「入出力を持つブラックボックス」として、入出力の関係(Sパラメータ)によって、DUTの特性を評価する。キーサイト・テクノロジーが世界的に高シェア。同業の無線通信(高周波、RF)計測器メーカであるローデ&シュワルツとアンリツもラインアップしている。最近はUSBタイプのNAも出現し、テクトロニクスもラインアップがある。

MWE(えむだぶりゅいー)

(Microwave Workshop&Exhibition) 電子情報通信学会 APMC国内委員会が主催する、マイクロ波技術の学術、産業、教育に関する国内最大級のイベント。MWEと略記されることが多い。パシフィコ横浜の展示ホール/アネックスホールで開催され、マイクロウェーブワークショップ(マイクロ波工学の初学者を対象にした基礎・入門講座、一流研究者が先端技術の発表を行う特別セッションなど)とマイクロウェーブ展 (Microwave Exhibition)で構成される。 展示会には主要なRFの計測器メーカが出展する(キーサイト・テクノロジー、ローデ・シュワルツ、アンリツ、森田テックなど)。計測器としてはスペクトラムアナライザ、デジタル信号発生器、ネットワークアナライザ、RFパワーメータなどが出展する。無線給電や5G、6Gなどの最新の無線通信方式も技術展示される。当サイトでは2回、展示会を取材している。 MWEのHPによると、古くは1990年に池袋サンシャインシティで開催された記録がある。コロナ禍で2020年~2022年はオンライン開催(リアルな展示会などは中止)となった。

  • 1