計測関連用語集

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SA(えすえー)

(Spectrum Analyzer)無線通信の基本測定器であるスペクトラムアナライザの略記。RFの計測器は同様にSG(標準信号発生器)、NA(ネットワークアナライザ)などの略記がある。リアルタイム・スペクトラム・アナライザをRTSA(Rial Time Spectrum Analyzer)と略記する事例がテクトロニクスにあるが、RF計測器メーカの共通の略記であるかは未確認。詳しい説明は以下の記事を参照されたい。 参考記事:スペクトラムアナライザの基礎と概要 スペクトラムアナライザの概要から、種類、主要な性能、注意点などを解説した入門記事。

S/N(えすえぬ)

(Signal/Noise) 信号(Signal)とノイズ(Noise)の比率。感度を示す指標。RFなどの無線通信測定器で良く使われる用語。S/Nの単位は[dB]を使うことが多い。たとえば(一般的な計測器の仕様である)60dBとは、信号電力が雑音電力の 10の6乗倍(100万倍)、または雑音電力が信号電力の10の-6乗倍 (100万分の1) である。信号を受信する測定器(スペクトラムアナライザなど)では測定器自体のノイズに対してどれだけ小さな信号を測定できるかの目安となり、出力する計測器(SGなど)では規定出力とノイズとの比を示す。「SN比」や「S/N比」、「SNR」(Signal to Noise Ratioの略記、信号対雑音比)などの表記もある。SNだと磁石の両極になるので、「S/N」と“/”を表記したり、「SN比」と表現している。

SNR(えすえぬあーる)

Signal to Noise Ratioの略で、日本語では「信号対雑音比」。S/N、SN比、S/N比などの表記もある。S/NやSNRという表記は、信号対雑音比という記述よりも多く見かける。低周波から高周波まで、アナログ回路の一般的な性能指標として、計測器だけでなく音声、画像、通信など多くの分野で使われている。計測器はRFで良く出てくる。単位は無次元で、dBで示すことが多い。

SN比(えすえぬひ)

(Signal to Noise Ratio) 設定感度における規定出力とノイズとの比。デシベル(dB)で表す。デシベル=20log10((2x出力電圧)/雑音電圧)。log10:常用対数。(ひずみ測定器メーカである株式会社東京測器研究所の「測定器の概要と主な用語」より) S/NやSNRという表記も良く見かける。日本語では信号対雑音比だが、この表記の頻度は少ない。

SWR(えすだぶりゅあーる)

(Standing Wave Ratio) 電圧定在波比の略記。文献などでは電圧定在波比よりもSWRと記載されることが多い。 参考用語:定在波

SWP(えすだぶりゅぴー)

掃引時間(掃引速度)の略記。オシロスコープやスペクトラムアナライザなどの表示にSWPと表記されることがある。「SWeeP time」か「SWeep Speed」の略記と思われる。

Spectrum Master(すぺくとらむますた)

通信計測器の専業メーカであるアンリツは、特に無線通信用測定器のラインアップが多く、日本の無線通信インフラの進歩・発展を支え、通信インフラと共に歩んできた。同社のハンドヘルドのスペクトラムアナライザの通称がSpectrum Master。モデル(形名/品名)はMS27xx/スペクトラムマスタである(2022年7月現在)。品名はスペクトラムアナラザではなく「スペクトラムマスタ」である。キーサイト・テクノロジーのハンドヘルドRF製品の通称はField Fox(フィールドフォックス)だが、こちらは品名ではないので、製品自体にはその名前の表記(印刷)はない。

spectrum(すぺくとる)

スペクトルとは、ある物理量の数値ごとの大きさのこと。たとえば周波数ごとの数値を示したグラフである「周波数スペクトル」はf特(周波数特性)のことである。 無線信号などの周波数スペクトルを表示する測定器は(スペクトルアナライザではなく)スペクトラムアナライザと呼ばれている。日本語のスペクトルもスペクトラムも英語は同じspectrumである。

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