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- バイコニカルアンテナ(ばいこにかるあんてな)
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円錐を頂点で上下につなぎ合わせたような形のアンテナ。
- パッド(ぱっど)
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(Pad) RFで使われる減衰器(アッテネータ)のこと。減衰器のことを「ATT(アッテネータ)」や「Pad(パッド)」と表現している。高周波の固定減衰器を「アッテネータパッド」と呼んでいる。高周波の代表的な計測器メーカであるアンリツには「二信号特性測定用パッド Z-164A」という製品がある。この仕様は「2つの信号を混合して1つにする整合器」で、固定減衰器の1種といえる。RFだけでなく音響の分野でもATTやPadという用語が使われている。ATTは少なくともRFだけでなく低周波でも使われる表現だが、パッドは低周波ではほとんど使われない。
- ham(はむ)
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アマチュア無線、またはアマチュア無線家の呼称。日本のCQ出版はアマチュア無線の専門誌「CQ ham radio」を刊行している。 hamの由来には諸説あり定かではない。たとえば「アマチュア(amateur)の最初の2文字の前に、発音しやすいようにhをつけた」。または「演技の下手な大根役者を英語のスラングでham(ham actor)というが、素人(アマチュア)であることから、アマチュア無線にも使った」、など。 国内のhamの祭典に、夏の休日に毎年開催されるハムフェアがある。
- ハムフェア(はむふぇあ)
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(ham fair) 一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL:The Japan Amateur Radio League)が毎年8月の休日に開催するイベント。アマチュア無線の関係者のお祭りである。主催:JARL、後援:日本アマチュア無線機器工業会(JAIA:Japan Amateur Industries Association)など、協賛:電波新聞社、CQ ham radio(CQ出版のアマチュア無線家向け月刊誌)など。「hamの祭典」なので、「hamフェア」や「hamフェス」だが、カタカナで「ハムフェア」と称している。 2024年のハムフェアは8月24(土)、25(日)の2日間、有明GYM-EX(※1)を会場として開催された。副題に「第46回アマチュア無線フェスティバル」とあるので、もう46回続く祭典である(※2)。4つのコーナ(ブロック)で展示が行われた。Aブロック(JARLコーナ)16コマ、Bブロック(ビジネスコーナ)は19コマ、Dブロック(JAIAコーナ)は7コマ、Cブロック(クラブコーナ)は一番多く159コマが出展している。即売会をしている出展社が多く、催し物の色合いが強い。同人誌の即売会、コミックマーケット(コミケ)のアマチュア無線版といえる。いわゆるニッチでディープ、オタクな趣味の仲間の催し物である。 (※1) 地名(有明)と体操競技場であったこと(Gymnastics:体操)と展示場であること(Exhibition:展示会)からつくった「有明展示場」を示す造語。読み方は「ジメックス」と説明されているが、JECAフェア(ジェカフェア)、IIFES(アイアイフェス)同様に、「関係者以外は読めない略記」だと筆者は思う。 (※2)JARLが1975年に富士宮市朝霧高原グリーンパークで開催した「全日本ハムベンション」が第1回といわれる。「アマチュア無線フェスティバル」などの呼称を経て、現在はハムフェアと呼んでいる。同じく1975年には、後年、世界最大の同人誌即売会となる第1回コミックマーケットも始まっている。つまり、ハムフェアはコミケと同じくらい老舗の「趣味のイベント」である。本用語集ではコミケは取り上げないが、無線は計測と深く密接に関係しているので、本稿で解説する。 DブロックとBブロックは、まずアマチュア無線家が使う機材を販売するメーカが出展している。たとえば無線機なら、JVCケンウッド(KENWOOD)、アイコム株式会社(ICOM)、八重洲無線(YAESU)など。アンテナや電波機器、家でアンテナを立てる時のポールなどを並べて展示&販売を行うメーカが出展している。ジャンク品を均一100円で販売しているコマもあり、年配の男性たちが群がっていた(一昔前の秋葉原の電気街を彷彿させる)。CQ出版は自社の書籍(トランジスタ技術やCQ ham radioなどの月刊誌のバックナンバーや、関連書籍)だけでなく、モールス信号の発生器やTシャツも並べて売っている。展示会というより、即売会を併設した催し物である。2023年からは中華系オシロスコープメーカも出展している(リゴルとOWON、オウオン)。2023年はリゴルが豪華な景品付きで販売をしたらしいが、2024年はOWON(T&Mコーポレーション)がオシロスコープやハンドヘルドのDMM、ポータブルのスペクトラムアナライザを展示&販売した(50% offモデルもあった)。 無線機メーカのICOMはモニタに製品を映して、女性コンパニオンが解説し、多くの聴衆を集めた。このブースの光景だけが他の一般的な技術展示会のようだった。同じく無線機メーカの八重洲無線はブースの大部分が実機体験コーナで、「並んだ無線機の前に座って陣取り、操作するアマチュア無線家」で賑わっていた。目当てのメーカの無線機を触って操作できることを目的に来場した白髪や禿げ頭のおじさん達である。趣味の電子工作をする愛好家が、昔の秋葉原のラジオデパートで各店舗の電気部品を見て回るようなわくわく感があるのかもしれない。興味のない人には「近寄れない異空間」だが、愛好家にはたまらない楽しい空間で、同好の士が集まる熱気は心地よく、ごった返している会場はまったく気にならないと思われる。 株式会社エーオーアール(AOR)は「AOR Direct」と表示して商品を展示&販売している。同社HPには「受信機・気象観測機器などの通信機を取り扱う専門メーカ」とあるが、ここでいう受信機とはアマチュア無線で使える無線機のことである。アルインコ株式会社(ALINCO)は、仮設機材の製造・販売・レンタルや、住宅関連機器、無線機の製造・販売をする会社だが、「帰ってきたぞ、アナログが。ALINCO、DJ-X82」と大きな看板を掲げ、ホビー用無線機を並べていた。ALINCOのファンも多いようで、ブースは人だかりがしていて、アマチュア無線家ではない筆者は、少し離れて観察するしかできなかった。第一電波工業株式会社(Diamond Antenna)はアンテナや同軸ケーブルなどのアマチュア無線用製品を、アツデン株式会社(AZUDEN)はヘッドセットやアンテナ用機器などを展示。株式会社ルミカ(LUMICA)は高所撮影に使うロッド(ロング ポール)や三脚のメーカだが、アマチュア無線家は自宅にアンテナを設置するのに長いロッド(ロング ポール)を使うので、Bブロックに出展し、商品を並べている。アマチュア無線の関連グッズ(関連機器)が無線機やアンテナだけではなく、こんなにあることに(関係者ではない)筆者は新鮮な驚きがあった。 筆者は開場時刻の10:00 a.m.に会場に着いたが、すでに当日入場券を買う人の長蛇の列だった。10:10には私の後ろに約100人が並び(つまり、時とともに来場者はどんどん増え)、11時頃まで入場者は列をつくった。筆者が入場券を購入できたのは10:30だった(つまり30分かかった)。10:30に会場に入ると、すでに多くの人で(芋を洗うような状態)、各コマをゆっくり見学するような雰囲気ではない。各来場者は目当てのコマがあり、足早に見て回っているように筆者は感じた。 入場料金は、一般:2,000円(前売り1,800円)、JARL会員・女性・障害者は1,000円(※3)、大学生(22歳未満)は無料。プレス(報道機関)への特別な対応はない(※4)。 (※3) 以前は会員や女性などは無料だったらしい。 (※4) 通常の展示会では、報道機関はプレス受付で無料入場できるが、ハムフェアはそのような対応はしない。つまり、主催者は報道機関にPRしてもらう気がない、というかそんなことをしなくても入場者が多く、活況である。身内(アマチュア無線愛好家)のお祭りなので、関係者以外に告知・周知する必要はない。なので報道機関を招き入れることはしない。プレス関係者であっても、「ハムフェアに関心があるなら、一般入場者として2,000円払って入場してください」、というのがJARLのスタンスである。電波新聞社が発行する季刊誌の「電子工作マガジン」秋号はハムフェア2024の会場を撮影して紹介している。同社はハムフェアの協賛で、Bブロックに出展しているので、当然入場は無料だが、コマはCQ出版よりも小さい。
- パラボラアンテナ(ぱらぼらあんてな)
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(parabola antenna) 放物線の曲面をした反射器を持つ凹型のアンテナ。曲面に入ってきた電波が1点の焦点に集まるように曲面の形状が設計されている。波長が短いセンチメートル程度の電波を受信するため、衛星通信や天文観測に使われる。BS/CS放送を受信するアンテナもパラボラアンテナの1種である。
- パワースプリッタ(ぱわーすぷりった)
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(power splitter) 1つの信号を2つ以上の回路に分配する部品。パワーデバイダとは抵抗を分割するための抵抗の配置が異なる。TVアンテナからの信号を複数台のTVに入力するためのパワースプリッタを分配器と呼んでいる。
- パワーデバイダ(ぱわーでばいだ)
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(power dibider) 1つの信号を2つ以上の回路に分配する部品。RFなどの高周波の製品。パワースプリッタとは抵抗を分割するための抵抗の配置が異なる。 キーサイト・テクノロジーやアンリツなどのネットワークアナライザのメーカは、周辺機器(アクセサリ)としてパワーデバイダをラインアップしている。
- 反射(はんしゃ)
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(reflection) 電磁波が伝送路を伝わるとき、媒体が違う面や、特性インピーダンスが異なる箇所では少し反射されて、信号源側に戻る現象が起こる。高周波の基本理論の1つ。 一般的に反射は電気回路に悪影響を及ぼすので、なるべく反射が小さな値になるように、反射が起こりにくいようにしている。MHzオーダで使用するオシロスコープでも反射は起こっている。GHzオーダの無線通信や、もっと波長が短い光ファイバ通信では、反射は重要な評価項目になっている。キーサイト・テクノロジー のネットワークアナライザ関連の製品に、伝送特性や反射特性の測定器として「伝送/反射テスト・セット 41952A/B」や「伝送/反射テストキット 35676B、8502A」などがあった(生産終了)。 逆に反射を応用した測定手法がTDR(Time Domain Reflectometry、時間領域反射法)である。サンプリングオシロスコープによる伝送線路のインピーダンス測定や、光ファイバの破断点検出(OTDR)に応用されている。最近ではOFDR(Optical Frequency Domain Reflectometry、光周波数領域反射測定法)によるひずみ測定器が開発されるなど、反射を応用した測定手法は多い(以下の参考記事が詳しい)。
- 反射係数(はんしゃけいすう)
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(Reflection coefficient) 伝送線路上のある基準面において、その基準面への入力波に対するその基準面からの反射波の比としてあらわす。通常、反射係数(Γ)は電圧比としてあらわされ、複素数である。下式で、Vi : 入力電圧, Vr : 反射電圧, θ: 入力電圧と反射電圧の間の位相角。|Γ|の取り得る値の範囲は、|Γ|= 0 〜 1 である。
- 搬送波(はんそうは)
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(carrier) 通信システム(有線通信では伝送線路、無線通信では電波あるいは光通信ではレーザ)において、情報を乗せて送るための一定周波数の電気信号のこと。搬送波を変調することにより映像、音声、データ等の情報を送り、それを復調することによりその情報を取り出す。情報を直接伝送することもできるが、搬送波を使ったほうが効率的に情報を送ることができる。 参考用語:AM変調、FM変調、側波帯、帯域幅、キャリア
- 搬送波対雑音比(はんそうはたいざつおんひ)
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(Carrier to Noise Ratio) 信号対雑音比と同様に、「通信の品質」を示すパラメータとして、搬送波レベルと雑音レベルとの比率を搬送波対雑音比といい、これを対数表示で単位として [dBc]で表す。この搬送波対雑音比(Carrier to Noise Ratio)を”CNR”または”CN比”と略表記されることもある。
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