計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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C/N(しーえぬ)

S/N(Signal/Noise)は変調方式によって値が違うため、放送などではC/N比(Carrier to Noise Ratio)を指標にする。

CQ(しーきゅう)

無線通信で通信可能な全ての無線局を一括して呼び出す符号のこと。19世紀に英国の有線電信用の通信略符号として使われたという記録がある。現在はアマチュア無線 のコールサインで、通信への参加を求める呼びかけ(挨拶)の言葉として使われている。Call to Quartersの略という説があるが、定かではない。日本のCQ出版はアマチュア無線の専門誌「CQ ham radio」やホビー向け電子工作の月刊誌「トランジスタ技術」を刊行している。これらの雑誌は電気・無線の趣味をもつ、高尚(おたく)な人々の愛読書である。

CCDF(しーしーでぃーえふ)

(Complementary Cumulative Distribution Function)日本語では「相補累積分布関数 」。スペクトラムアナライザの機能の1つ。

CZTチャープZ変換(しーぜっとてぃーちゃーぷぜっとへんかん)

FFT(フーリエ変換)では、CZT関数が定義されていて周波数応答などに利用される。テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」では「CZTチャープZ変換:DFT(離散フーリエ変換)の計算を行う効率的な演算方式CZTは、従来のFFTに比較して計算量は増加するが、 出力周波数のポイントを選ぶことができる汎用性を持つ。」と解説されている。 リアルタイムスペクトラムアナライザはFFTの機能があることを示唆している。

シグナルアナライザ(しぐなるあならいざ)

スペクトラムアナライザ(スペアナ)の1種。変調信号の解析を主眼にしたスペアナの名称。移動体通信向けのスペアナはキーサイト・テクノロジー、アンリツ、ローデ&シュワルツなどの通信計測器各社がシグナルアナライザと命名している。スペアナとシグナルアナライザは通常、区別なく使われているのでほぼ同義だが、厳密には機能に違いがある。スペアナは周波数ごとにパワーを測定・表示するため周波数ドメイン(横軸が周波数)といわれる。ところが今日主流のスペアナは変調ドメインでのより包括的な信号解析が可能なため、各社がシグナルアナライザという品名で呼んでいる。スペアナの主機能である周波数分析に信号解析の機能をもった機種が、現在の主力のスペアナ(シグナルアナライザ)である。機種群名はスペアナで、新しくシグナルアナライザというカテゴリ(区分)ができたわけではない。キーサイト・テクノロジーには30年以上前から時間軸と周波数軸の両方の表示・解析ができるVSA(ベクトルシグナルアナライザ)という製品群がある。そのため従来はシグナルアナライザというともっぱらVSAを指したが、オシロスコープにスペアナ機能が付く時代となり(MDO)、VSAは古い機種群になった。現在はシグナルアナライザといえば変調解析ができるスペアナのことである。

シグナルレベルメータ(しぐなるれべるめーた)

電波の強さを測定する計測器。電界強度計、電測計などの名称もあり、計測器メーカによってさまざま。新しい無線通信方式が導入されるときには、それに対応した電界強度計が発売される。アンリツなどのRF測定器メーカやリーダー電子などの映像(TV放送)測定器メーカが計測器をつくっている。

CISPR(しすぷる)

フランス語のComite international Special des Perturbations Radioelectriquesの略記。英語ではInternational Special Committee on Radio Interference。日本語では「国際無線障害特別委員会」。EMI(エミッション)の分野でCISPR規格があり、それに準拠した計測器がノイズ研究所などにある。総務省・電波利用ホームページでは次のように説明されている。「CISPR:無線障害の原因となる各種機器からの不要電波(妨害波)に関し、その許容値と測定法を国際的に合意することによって国際貿易を促進することを目的として1934年に設立されたIEC(国際電気標準会議)の特別委員会。ITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)やICAO(国際民間航空機関)の要請に応じて無線妨害に関する特別研究を引き受けるなど、他の国際機関との密接な協力体制がとられている。」

周波数シフト・キーイング(しゅうはすうしふときーいんぐ)

(Frequency Shift Keying)デジタル変調の一種で、周波数偏移変調とも呼ばれる。搬送波が2 つの周波数(中心周波数とオフセット周波数)間で切り替わる(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。略記である「FSK」という表記が一番多く使われている。

周波数スパン(しゅうはすうすぱん)

当サイトの記事、「スペクトラムアナライザの基礎と概要」(2021年3月公開)には「表示画面上で一度に掃引して観測できる周波数幅」と解説されている(https://www.techeyesonline.com/tech-column/detail/Reference-SpectrumAnalyzer-01/)。2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」では「周波数スパン:2つの周波数間の周波数範囲。 マーカー波形トレース上の視覚的に識別できるポイント。そのポイントで表される領域やレンジの値を読み取るために使用される。」とある。

周波数ドリフト(しゅうはすうどりふと)

(frequency drift) 一定時間内における周波数の緩やかなシフトまたは変化で、単位は[Hz/s]で表される(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)。 「ドリフト」を和訳すると「漂う、流される」。スペクトラムアナライザなどで周波数を観測していると、周波数が揺らいで、一定に定まっていないことがある。これを周波数がドリフトしているという。原因は色々あり、周波数ドリフトが良いことか悪いことかは一義的には決められない。

周波数分析器(しゅうはすうぶんせきき)

周波数を分析する機器の総称。スペクトラムアナライザ・FFTアナライザなどがある。

周波数変調(しゅうはすうへんちょう)

(Frequency Modulation) 変調方式の一つで搬送波に対して、変調信号の変化に合わせて周波数(f)の大きさを変化させるのが周波数変調である。周波数変調(Frequency Modulation) の頭文字をとって "FM"と略表記される。

周波数マスク・トリガ(しゅうはすうますくとりが)

(Frequency Mask Trigger) リアルタイムスペクトラムアナライザにあるトリガ機能。周波数スペクトル の形状とユーザ定義のマスクを比較してトリガをかける。別名、周波数領域トリガとも呼ばれる。オシロスコープでは時間領域で信号を捕捉する機能であるトリガは標準装備されている。また、アイパターンなどの通信規格にマスクオプションがある。周波数マスク・トリガは、周波数領域でトリガやマスクの機能を装備したものである。 周波数マスク・トリガ:周波数領域で発生する特定のイベントでトリガをかけることができるリアルタイム・トリガ。トリガ・パラメータは画面のマスクで定義する。 略記:FMT。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

周波数領域表示(しゅうはすうりょういきひょうじ)

周波数の関数として、信号のスペクトラム成分のパワーを表示すること。(2009年9月発行のテクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)

受信機(じゅしんき)

(receiver)信号を受信する機器のこと。部品から装置まで多様。アンテナは受信機と送信機の両方に使われる。別名:レシーバ

信号対雑音比(しんごうたいざつおんひ)

(Signal to Noise Ratio) 「通信の品質」を示す指標として、対象となる情報の信号レベルと雑音レベルとの比率を信号対雑音比といい、これを対数表示でデシベル [dB]で表す。この信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)はSNR またはSN比、S/Nなどの略記をされることも多い。

振幅シフト・キーイング(しんぷくしふときーいんぐ)

(Amplitude Shift Keying)デジタル変調の一種で、振幅偏移変調とも呼ばれる。デジタル変調信号により、出力周波数が2 つの振幅間で切り替わる(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説」より)。略記である「ASK」という表記が一番多く使われている。

振幅変調(しんぷくへんちょう)

(Amplitude Modulation) 一般に,搬送波の信号は下式のようにあらわせる。ここでA: 振幅,ω: 角速度(=2πf ,f: 周波数),θ: 位相 である。この搬送波に対して、変調信号の変化に合わせて振幅(A)の大きさを変化させるのが振幅変調である。振幅変調(Amplitude Modulation)の頭文字をとって "AM"と略表記される。

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