計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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高周波アッテネータ(こうしゅうはあってねーた)

(RF Attenuator) 高周波信号レベルを適切なレベルまで減衰させるコンポーネントあるいは電子機器。高周波(Radio Frequency)、アッテネータ(Attenuator)から "RF ATT"と略表記されることもある。 この信号レベルを減衰させる量を「減衰量」と呼び、通常デシベル(dB)という単位を用いて表す。例えば 10 dBのアッテネータは、信号レベルを10分の1に減衰させる。アッテネータは、通常通過する信号の周波数に影響されない無誘導抵抗体で構成されていて、抵抗減衰器とも呼ばれる。

コードグラム(こーどぐらむ)

スペクトラムアナライザの表示画面の1つ。テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」では「コードグラム:CDMAコード・チャンネルがX軸、時間がY軸で表される、コード・チャンネル対時間対パワー表示のこと。パワー・レベルは色別で表示。」と解説されている。 CDMA:Code Division Multiple Access、符号分割多元接続。デジタル方式の無線通信である3G(第3世代)ではCDMAが使われている。

コールサイン(こーるさいん)

(call sign) アマチュア無線局の名称。呼出符号ともいい、JA1ABCやJ1FQのような英数字の文字列。総務省が発行する免許状では識別信号と書いてある。アマチュア無線局を開局した個人を識別する番号である。「CQ、CQ、こちら○○(コールサイン)・・・」などと電波に乗せて発信(呼びかけ)して、電波を受信した未知のアマチュア無線家との出会いや会話を楽しむために使われる。

国際電気(こくさいでんき)

日立製作所系の通信機器・電子部品メーカ。1949年~2000年に存在した会社名。 簡単な沿革を述べる。 1940年、政府系の国際電気通信が東京・狛江市に自家用通信機工場を建設。1949年、民営化されて国際電気株式会社となる。1955年、日立製作所と技術提携。1960年代に半導体関連分野に進出(1980年代には半導体ウェーハをつくる、シリコン引き上げ装置などをラインアップ)。1973年に日本電信電話公社(現NTT)からポケットベル製造メーカの指定を受け、情報機器部門を拡大。2000年10月、日立電子、八木アンテナと合併し、日立国際電気となる。 つまり、1980年以降にインフラ設備が進む移動体通信の事業と、後の株式会社KOKUSAI ELECTRICとなる半導体製造装置の2つを事業にしていた(2つの顔を持つ)のが国際電気である。青梅の羽村工場では1990年代から移動体通信用の計測器を使って設計・開発をしていた。携帯電話ではなく基地局などの無線装置メーカとして、計測器レンタル会社のターゲット顧客の1社だった。ただし、日立国際電気となった2011年の売上構成(%)は半導体製造システム43、通信情報システム31、放送映像システム25、その他1、海外売上比率42%、なので、半導体関連の会社になったといえる。 通信と半導体は計測器と関係が深い事業(市場)である。計測器関連の用語(基礎的な常識)として国際電気は有名な会社名であるが、日本電気や富士通のようには知られていない。ただし1980年頃には半導体や通信の関係者には日本電気や富士通と同様に良く知られていた会社(メインプレーヤ)である。 2017年7月に同社を紹介するネット記事では「主に無線通信システムに力を入れていて、過去には携帯電話やポケットベルの普及に大きな貢献をしてきた。現在の売上高は連結で1800億を超える大企業」と書かれている。2018年6月に日立国際電気は成膜プロセスソリューション事業を米国の投資会社KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)に売却し、この事業は株式会社KOKUSAI ELECTRICとなる。日立系半導体製造装置メーカとして2023年10月に東京証券取引所に上場し、高値をつけた。半導体製造プロセスの「成膜」技術が強く、バッチ成膜装置やトリートメント装置などをラインアップ。ウェ―ハに薄膜を形成する「成膜」に特化して、縦型と呼ばれるバッチ式成膜装置では世界シェア1位。半導体製造装置メーカとしては2022年売上高で国内メーカ4位。国際電気が1960年代に参入した半導体製造装置ビジネスが大きな成果を残したといえる。 現在の日立国際電気は売上構成を公表していないが、R&D部門に5G技術開発部があり、プロダクト本部には放送機器改革推進プロジェクトがある(2023年会社案内より)。

固定アッテネータ(こていあってねーた)

減衰量が固定の減衰器。(=固定減衰器)

固定抵抗減衰器(こていていこうげんすいき)

減衰量が固定の減衰器。(=固定アッテネータ)

コヒーレンス(こひーれんす)

(coherence) 2つの信号の位相の相関の度合いをコヒーレンスと呼んでいる。 通常、コヒーレンスやコヒーレントはFFTアナライザや、レーザー光などの光通信測定器で使われる用語だが、無線測定器(RF)の代表であるスペクトラムアナライザのオプションに、ローデ・シュワルツには「コヒーレンスユニット」なる製品があった。 参考用語: コヒーレンス関数 計測器情報:品名にコヒーレンスが付く製品の例・・ローデ・シュワルツのFS-Z10コヒーレンスユニットなど

コムジェネレータ(こむじぇねれーた)

(comb generator)スペクトラムアナライザのオプションで、スペクトラムアナライザと組合せて使う発信器。combは櫛のこと。基本波だけでなく、2倍、3倍・・の高調波が櫛の歯のように並ぶ。掃引信号発生器(スイーパ)が高額なため、コム・ジェネレータで代用して周波数特性(f特)の測定に使われる。

コンスタレーション(こんすたれいしょん)

(constellation) 直訳は「星座」。デジタル変調の評価をIQ座標の点で表示する手法。表示が星座のように見えることに由来する。 携帯電話がアナログからデジタルに変わると(日本では2001年に第3世代方式、3GのW-CDMAサービスが開始された)、デジタル変調による通信方式が盛んになり、この分野の計測器(ワンボックステスタ、シグナルアナライザ、信号発生器など)はIQに対応して、コンスタレーション表示をするようになった。 参考用語:I/Q信号、I/Q変調、I/Q変調信号発生器、I/Qジェネレータ、QAM

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