計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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障害試験器(しょうがいしけんき)

(disability tester) 電気製品に擬似的に障害を与えて耐性を試験する機器。ノイズを障害として与える、ノイズシミュレータ(ノイズ試験器)が代表的だが、耐電圧試験をする耐電圧試験器(耐圧試験器)や雷サージ試験器などがある。アース導通試験器などの安全規格の測定器も含まれる。広義には保護リレー試験器、絶縁抵抗計、電源品質アナライザなども障害関連の計測器といえる。

スキャナ(すきゃな)

(scanner) 計測器でスキャナとは、切り替え器、マルチプレクサなどの製品群を指す。カテゴリーはデータ集録機器(データロガーなど)で、キーサイト・テクノロジーのスイッチ/コントロールユニットなどがある。エーディーシーも古くから(アドバンテストの時代から)、多チャンネル温度測定&記録の機種群でスキャナをラインアップしている。同様に多チャンネルの測定・記録をする測定器として、ひずみ測定器がある。東京測器研究所や共和電業にスキャナ製品がある。耐電圧試験でも高電圧スキャナや高圧スキャナという品名の製品がある。菊水電子工業の製品総合カタログ(安全機器に関する用語)には、「スキャナ:耐電圧試験器などで、複数点の測定を行えるように、測定点を切換できる機器。高圧リレーなどで構成される。たとえばTOS9220シリーズ。」とある。

ストレー電流(すとれーでんあつ)

耐電圧試験器など、高電圧交流を取り扱う際、計測用配線の静電容量を通して電流が流れ、測定誤差が発生してしまう。この静電容量を通じて流れる電流を「ストレー電流」という。高性能の耐電圧試験器では、ご差分をキャンセルする、オフセットキャンセル機能を搭載している。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

静電気許容度試験器(せいでんききょようどしけんき)

電気製品に静電気電圧を与えて耐性を試験する機器。(=静電気試験器)

静電気試験器(せいでんきしけんき)

電気製品に静電気電圧を与えて耐性を試験する機器。

静電気測定器(せいでんきそくていき)

静電気電圧を測定する機器。「静電気チェッカー」と呼ぶ製品もある。「表面電位計」も広義には静電気測定器といえる。可搬型モデルが多く、通販でも購入できる。シシド静電気や春日電機は、静電気測定器と静電気除去装置(イオナイザ)をつくっている。ゴム・プラスチックなどの素材大手メーカのアキレスは「除電装置・測定器」のラインアップに「静電電位計」があり、可搬型で、搬送ライン上の静電気を非接触で測定するなどの用途に使われる。

静電気放電試験(せいでんきほうでんしけん)

人体や物体などに帯電したエネルギーを、電子機器へ放電した際の耐性を評価する試験。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

静電表面電位計(せいでんひょうめんでんいけい)

物体表面の電位を測定する機器。静電気を応用した機器、たとえば複写機の開発・検査で使用される。略して「表面電位計」ということも多い。広義には静電気測定器の1種といえる。海外メーカのAdvanced Energy(アドバンストエナジー、旧Treck、トレックが2019年に社名変更)が有名。国内メーカでは「静電気測定器」や「静電電位計」の品名はあるが、「表面電位計」という呼び方の製品はほとんど聞かない。春日電機に「表面電位測定器」という製品がある(2020年7月)。安藤電気はAA-2405 表面電位というモデルがあり、リコーやキャノンなどの複写機メーカで使われていた。

静電マット(せいでんまっと)

ESD対策の商品の1つ。「静電気対策マット」、「静電気防止マット」の略称。別名「静電シート」。静電気によって発生する各種の障害への対策を施したマット(シート)。静電気の放電による事故や、電子機器の誤作動や故障を防ぐために使用する。工場の床や作業台、電子機器・電子部品の組み立てテーブルなどに敷かれている。表面は緑色、裏面は黒色のことが多い。ロール状で販売している商品があり、テーブルの広さに合わせて切断して使うことができる。

精密電力増幅器(せいみつでんりょくぞうふくき)

エヌエフ回路設計ブロックの電力増幅器の品名。

ゼロ投入スイッチ(ぜろとうにゅうすいっち)

交流で耐電圧試験を行う際、試験電圧の出力を0V付近でONにするように制御されたスイッチ。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

線量計(せんりょうけい)

放射線作業において、作業者のγ(X)線による被ばく線量を測定する機器。

増幅器(ぞうふくき)

小さい電圧信号を大きく(増幅)する機器。 「アンプ」と表現されることも多い。高電圧対応の電力増幅器や高周波対応のプリアンプなどがある。

耐圧試験器(たいあつしけんき)

機器に高電圧を与えて耐性を試験する機器。別名:耐電圧試験器。 参考用語:耐電圧試験

耐電圧(たいでんあつ)

短絡された電源端子と保護接地端子または外箱との間に安全に加えうる電圧。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

耐電圧試験(たいでんあつしけん)

(anti-voltage test) 耐圧試験ともいわれる。電気機器が使用電圧に対して十分な絶縁耐力があるか、絶縁破壊をしないか、を確認する試験。定格電圧を超える高電圧をかけて、どの程度まで耐性があるかを試験することもある。規格としてはIEC61010(IEC規格)、JIS C 1010(日本のJIS規格)、EN61010(欧州のEN規格)などがある。 計測用電源で有名な菊水電子工業は、安全規格関連の測定器として耐圧試験器などの標準品(カタログ品)を多くラインアップしている。現場測定器の雄、日置電機も最近は品揃えに注力していて、安全規格の変更時期に合わせてさかんにセミナ(製品紹介)を開催している。耐圧試験器のカテゴリーは各メーカにより異なり、掲載(分類)されるタイトルは「障害試験器」や「安全機器」など様々。 保護継電器試験器などの強電、受配電の現場測定器メーカ、双興電機製作所とムサシインテックも耐圧試験装置のラインアップが多い。こちらは菊水や日置よりより高圧(大きなサイズ)で、特注(顧客からのカスタマイズ)にも対応している。(2020年11月現在)

耐電圧試験器(たいでんあつしけんき)

機器に高電圧を与えて耐性を試験する機器。別名:耐圧試験器。 参考用語:耐電圧試験

ダイポールアンテナ(だいぽーるあんてな)

(dipole antenna) 導線をT型にしたアンテナ。ケーブルの先の給電点からT字に2本の直線状の導線(エレメント)を左右対称に伸ばした形状をしている。 線状アンテナの基本となる、最も構造が簡単なアンテナ。送受信したい電波の波長の1/2の長さの導線を垂直に設置した時に、水平方向の電波の送受信ができる。ダイポールアンテナを複数本組み合わせて利得を高めているのが、TV放送受信用に使われる八木・宇田アンテナである。 計測器情報:品名に「ダイポール」がつく製品の例

ダブルリジッドガイドアンテナ(だぶるりじっどがいどあんてな)

(double rigid guide antenna) ラッパのような形状をしているアンテナ。主にEMI測定で使用される。メーカとしては海外のETS-LINDGRENが専業として有名。「ダブル・リッジ・ガイドアンテナ」という表記も見かける。 計測器情報:ETS-LINDGRENの製品例

直流増幅器(ちょくりゅうぞうふくき)

低い周波数の信号を増幅する増幅器。(=DCアンプ)