計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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計測用アンテナ(けいそくようあんてな)

環境測定などでスペクトラムアナライザと併用するアンテナを計測用アンテナと呼ぶことがある。アンテナは電波を送受信する場所に設置される通信機器のため、それと区別して計測用アンテナと言っている。ダイポールアンテナ、バイコニカルアンテナ、ループアンテナ、ロッドアンテナ、対数周期アンテナなどを目的によって選択して使う。

継電器試験器(けいでんきしけんき)

保護継電器試験器のこと。電力機器の継電器(リレー)を試験する測定器。リレー試験器と呼称されることが多い。参考用語:リレー

ケーブル診断測定器(けーぶるしんだんそくていき)

ケーブルの絶縁耐圧や絶縁不良などの診断の測定器の総称。株式会社フジクラ・ダイヤケーブルは診断装置として、絶縁診断装置、活線絶縁診断装置、部分放電測定装置などがある。保護リレー試験器や高圧絶縁抵抗計をラインアップし、耐電圧試験が得意な株式会社双興電機製作所と株式会社ムサシインテックも、ケーブルの絶縁診断のソリューションがある。ケーブルの診断(絶縁不良などの劣化診断)をビジネスにしている電気工事会社や重電メーカもある。TDRはケーブル診断測定器といえるが、あまりこの呼称で呼ばれることはなく、あえていえばケーブルテスタや、ケーブル測定器に分類されることが多い。

ケーブル測定器(けーぶるそくていき)

ケーブル測定器というと、銅線ケーブルの障害箇所を検出するTDRや、LANケーブルメータなどのレイヤ1測定器がある。以前はケーブルのQ値や特性インピーダンスなどを測定するQメータ(回路素子測定器/RF測定器)があったが現在はほとんど生産中止になっている。光ファイバのTDRであるOTDRはケーブル測定器よりも光測定器(または光通信測定器)に分類されている。ケーブル測定器というと、電気信号を伝えているケーブルがイメージされる。「ケーブル測定器」という品名のモデルはないが、TDRやLANケーブルテスタなどの電気ケーブルの測定器を一言で括ると「ケーブル測定器」ということになる。一般の計測器の機種群(カテゴリー)として確立した呼称ではない。 ケーブル診断測定器というと、ケーブルの絶縁耐圧や絶縁不良などの絶縁診断の測定器群を指す。TDRはケーブルの診断をしているといえるが、障害位置検出器やロケーターと呼ばれることはあるが、ケーブル診断測定器といわれることはあまりない。計測器の名前や呼称は、素人にはわかりにくいニッチな世界である。 参考用語:ケーブルテスタ 計測器情報:ケーブル測定器の製品例(フルーク・ネットワークス)

ケーブルテスタ(けーぶるてすた)

ケーブルの物理特性(導通、損失、反射など)を測定する試験器。大きくメタル(銅線)と光ファイバの2種類があるが、一般にはメタル用を指し、光のときはロステスタやOTDRということが多い。通信機能を階層構造に分割したOSI参照モデル(第1階層:物理層〜第7階層:アプリケーション層の7階層構造)にあてはめると、第1階層(レイヤ1)に相当するため、「レイヤ1(ワン)試験器」と呼称して、第2階層(データリンク層)・第3階層(ネットワーク層)の試験器である「プロトコルアナライザ(プロアナ)」、「オンラインモニタ」と区別される。最近の計測器は複合化(マルチ機能化)して、どの範疇の測定器か一目で判別がつきにくい。「ケーブルテスタ」という品名でプロアナのような外観のモデルもある。そんなときに機種群(機能がどこまであるか)を簡単に確認するには「レイヤ1試験器か?、プロアナか?」と聞くのが良い。参考用語:LANケーブルメータ

減衰振動波許容度試験器(げんすいしんどうはきょようどしけんき)

電気製品に減衰振動ノイズを与えて耐性を試験する測定器。スイッチなどの開閉器がON/OFF時に発生する繰返しの速い、減衰振動波状のノイズを模擬して発生する。ANSIやIEEE規格、 IEC規格 などの要求を始めとして、電源ラインからの侵入や通信線などへの誘導ノイズによる電子機器の性能評価ができる。株式会社ノイズ研究所のSWCS-931SDやSWCS-900シリーズの品名。 計測器情報:減衰振動波許容度試験器の製品例

高速電力増幅器(こうそくでんりょくぞうふくき)

高速信号を扱う電力増幅器。

高速バイポーラ電源(こうそくばいぽーらでんげん)

(highspeed bipolar amplifier) バイポーラ電源の中で、周波数応答性能が100kHz以上ある、広帯域モデルを指す。広帯域とは、入力信号に高速で出力信号が追従するので、波形の立ち上がりなどが速いため、高速と呼んでいる。リアクタンス成分のある負荷を高周波で駆動する用途で使用される。ちなみにバイポーラ電源は英語ではBipolar Amplifierで、増幅器(アンプ)であり、電源(Source)ではない。 国産ではエヌエフ回路設計ブロック(エヌエフ)が1980年代に初めて商品化したといわれ、「高速バイポーラ電源とは、エヌエフの電力増幅器の品名」だった。ただし近年は松正プレシジョンなどの計測用電源メーカも高速バイポーラ電源を商品化している。汎用的な信号発生器であるファンクションジェネレータ(FG)の出力電圧はだいたい5V程度なので、バイポーラ電源を併用するともっと高電圧にすることができる。FGのNo.1メーカでもあるエヌエフは高速バイポーラ電源とFGを使った、圧電素子の高周波駆動のアプリケーションで2000年頃に売上を伸ばしている。 電子回路の高速化・高周波化の需要に対応して、新しい電子部品・素子が開発されると、高速バイポーラ電源による評価が行われる。

高調波モニタ(こうちょうはもにた)

高調波を観測する測定器。

サーベイメータ(さーべいめーた)

空間線量率の測定や表面汚染の検査などに用いられる小型で可搬型の放射線測定器。

3軸プローブ(さんじくぷろーぶ)

ガウスメータと一緒に使用する3方向用センサー。

三次元空間測定器(さんじげんくうかんそくていき)

プローブが互いに直角なX軸・Y軸・Z軸の各軸方向に移動し、空間座標を読み取って、形状の複雑な製品の直角度・同軸度等を測定する機器。

CEマーク(しーいーまーく)

EUの法令(EN規格など)に製品が適合していくことを表すマーク。EU域内での製品の自由な流通を促進する狙いで導入されている。CEの意味は不明。

GMカウンタ(じーえむかうんた)

1928年にガイガーとミュラーが作った簡単な構造の放射線測定器。 (=ガイガーカウンタ)

時間計(じかんけい)

保護リレーの動作時間や復帰時間を測定する機器。

シグナルレベルメータ(しぐなるれべるめーた)

電波の強さを測定する計測器。電界強度計、電測計などの名称もあり、計測器メーカによってさまざま。新しい無線通信方式が導入されるときには、それに対応した電界強度計が発売される。アンリツなどのRF測定器メーカやリーダー電子などの映像(TV放送)測定器メーカが計測器をつくっている。

指向性(しこうせい)

(directivity) 電波などの物理現象には進行方向がある。たとえばアンテナの送受信する方向のことを「アンテナの指向性」という。アンテナは全方位の360°に均一な性能を持つ訳ではなく、電波を送受信する向きは限られている場合が多い。たとえばTV用のアンテナ(棒状のもの)は屋根の上に設置するときに方向を合わせないと受信できない。衛星放送(CS/BS)の丸いアンテナもベランダに設置するときに方向が決まっている。ものによって全方向に送受信できるアンテナもある。そのためそれと区分するために「指向性アンテナ」といういい方をする。ホーンアナテはラッパの形をしていて指向性の方向が一目瞭然。EMS (イミュニティ 試験)ではダブルリジットガイドアンテナなど大型の指向性アンテナが使用される。アンテナだけでなくスピーカも指向性がある。アンテナは一般には計測器でなく通信機器だが、計測器と併用される計測用アンテナもあり、計測器の範疇(アクセサリ)といえる。 スピーカに指向性があるのと同じく、音の計測で重要なセンサであるマイクロホンにも指向性がある。

CISPR(しすぷる)

フランス語のComite international Special des Perturbations Radioelectriquesの略記。英語ではInternational Special Committee on Radio Interference。日本語では「国際無線障害特別委員会」。EMI(エミッション)の分野でCISPR規格があり、それに準拠した計測器がノイズ研究所などにある。総務省・電波利用ホームページでは次のように説明されている。「CISPR:無線障害の原因となる各種機器からの不要電波(妨害波)に関し、その許容値と測定法を国際的に合意することによって国際貿易を促進することを目的として1934年に設立されたIEC(国際電気標準会議)の特別委員会。ITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)やICAO(国際民間航空機関)の要請に応じて無線妨害に関する特別研究を引き受けるなど、他の国際機関との密接な協力体制がとられている。」

シュミットハンマー(しゅみっとはんまー)

岩盤強度の試験に使用する計測用ハンマー。

瞬断瞬低試験器(しゅんだんしゅんていしけんき)

電圧の瞬断・瞬低(停)を試験する機器。別名:電源電圧変動試験器。直流対応と交流対応がある。