計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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位相計(いそうけい)

電圧・電流間の位相を測定する機器。保護継電器の試験・評価で使用されることが多い。

位相・周波数計(いそうしゅうはすうけい)

電圧・電流間の位相と周波数を測定する機器。保護継電器の試験・評価で使用されることが多い。

イミュニティ(いみゅにてぃ)

(immunity) 使用している機器や装置が、外部からの妨害波(静電気放電、雷、無線局、各種機器、システムからの雑音など)によって、性能が劣化することなく耐えることができる能力のこと。 本来の意味は「免疫性」。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より) 別名、EMSとも呼ばれる。

イミュニティ試験(いみゅにてぃしけん)

その装置が、他の装置が発する電磁波妨害や電源環境の異常な状態に対し各種基準に適合するかの試験。(株式会社高砂製作所の「交流電源」用語解説より) イミュニティはEMSとも呼ばれる。 参考用語:EMS試験器

インパルスノイズシミュレータ(いんぱるすのいずしみゅれーた)

(impulse noise simulator) 電気製品にインパルスをノイズとして与えて耐性を試験する、障害試験器の1種。EMC関連の計測器を豊富にラインアップする国産のノイズ研究所にはINSシリーズのインパルスノイズシミュレータがある。

インパルスハンマー(いんぱるすはんまー)

FFTアナライザにてモーダル解析をする際に用いる計測用ハンマー。

インピーダンス測定器(いんぴーだんすそくていき)

(impedance measuring instrument) 交流インピーダンスの測定器を指していることが多い。 1. 回路素子測定器 1)LCRメータ、ブリッジ、Qメータ、Cメータなど。この内、現在はLCRメータが元も使われている。L(コイル)、C(コンデンサ)、R(抵抗器)という素子(電子部品)の値を測定する。メーカはキーサイト・テクノロジーと日置電機のラインアップが豊富。形状はベンチトップ(またはポータブル)が多く、周波数が固定のものと可変のモデルがある(100Hz~1MHz)。ハンドヘルドのモデルもある(三和電気計器、LCR700など)。 2)インピーダンスアナライザ。周波数を掃引(スイープ)して、L、C、Rの値を求め、グラフ表示する機能がある。周波数が高いモデルを中心にキーサイト・テクノロジーが世界的なデファクトだったが、最近は日置電機が日本ではシェアを伸ばしている。同社の3570インピーダンスアナライザなどは2つのモード(LCR/ANALYZER)があり、LCRメータにもなる。LCRメータとインピーダンスアナライザは似た製品なので、日置が両者を1台にしたのはリーズナブルである。 2.回路素子測定器でない物の代表例 1)FRA(周波数応答アナライザ)。電池、生体、腐食などの電気化学の分野で周波数特性を測定する。基本的にはインピーダンスアナライザと同等の機能がある。FRAはエヌエフ回路設計ブロックが有名でラインアップが多い。そのため同社は古くからLCRメータも(モデルは少ないが)継続してラインアップしている。最近はFRAのシリーズでインピーダンスアナライザを品名にするモデルもある(ZA57630、ZGA5920など)。 電気化学の測定には交流インピーダンス法が良く使われる。電気化学測定に必要な測定器として、ガルバノスタット/ポテンショスタットと、FRAが紹介されている(東陽テクニカの物性/エネルギーの製品ページ)。 2)ロックインアンプ。ゲイン(利得)と位相から物性などのインピーダンスを求める。 3)各種の抵抗測定器はインピーダンスの実数部(抵抗成分)を求めることができる。ミリオームメータ、接地抵抗計、ガウスメータ、ひずみ計測器、一部の温度計などである。テスタ(回路計)の付加機能でも交流インピーダンスを測定できる場合がある。

ウインドウ・コンパレータ方式(ういんどうこんぱれーた)

菊水電子工業の耐電圧試験器(TOSシリーズ)の機能。同社の用語集(製品総合カタログ)には、「被試験物の良否判定を行う際、あらかじめ上限値、下限値を設定しておき、自動的に結果判定を行える機能」とある。いわゆる、「良否判定をするコンパレータ機能」のことである。

AMN(えーえむえぬ)

(Artifical Mains Network)日本語では「擬似電源回路網」。別名:LISN。

ACラインアナライザ(えーしーらいんあならいざ)

電源電圧の変動を観測する測定器。電圧の変化だけでなく、交流の場合は高調波の測定・分析などの機能もある。(=パワーラインモニタ)

ACラインモニタ(えーしーらいんもにた)

電源電圧の変動を観測する測定器。電圧の変化だけでなく、交流の場合は高調波の測定・分析などの機能もある。(=パワーラインアナライザ)

FCC(えふしーしー)

(Federal Communication Commission)日本語では、「(米国)連邦通信委員会」。米国では大統領直属の独立政府機関。通信・電波の規制を行う連邦政府の組織。米国の電話、TV、ラジオなどの事業の許認可権限をもつ。1934年に通信法によって設立。大統領が指名し上院議会が承認する5人の委員によって構成され、5年の任期で改選される。日本では総務省が行っている「周波数の割り当て」や、「無線機器・電子機器の規制」をする。EMCの内エミッション(電子機器からの電磁波の放出)は米国ではFCC規格に準じないといけない。国際的なエミッションであるCISPR規格とは別に、米国にはFCCがある。

エミッション(えみっしょん)

(emission)EMCの用語。電気機器などが周囲に不要な電磁ノイズを放出すること。機器から発生する電磁波ノイズを評価することも指す。別名、EMI(Electromagnetic Interference、電磁障害)とも呼ばれる。

エミッション試験(えみっしょんしけん)

機器から発生する電磁波ノイズを測定する試験。別名:EMI試験。EMI測定用のスペクトラムアナライザをEMIレシーバという。

ガイガーカウンタ(がいがーかうんた)

1928年にガイガーとミュラーが作った簡単な構造の放射線測定器。 (=GMカウンタ)

ガウスメータ(がうすめーた)

(gauss meter) 磁気測定器のこと。磁気のある部品(フェライト、希土類マグネット、電磁コイル、電磁石など)の磁束密度(磁気の値の指標)の測定器。磁束密度の単位は長く「ガウス」だったが、現在は「テスラ(SI単位系)」である。そのため「テスラメータ」を品名にするメーカもある。 「ガウスメータ」という表現は「磁気測定器」の別称である。磁気測定器という機種群(カテゴリー)の通り名として今も良く使われる。実際はガウスよりテスラが正式な単位だが、いまだにガウスメータという呼称は皆が使っている。 計測器メーカは、東陽テクニカが海外のFWベル製品を長年取り扱ってきた。F.W.BELL社はPacific Scientific OECOに社名変更し、東陽テクニカはガウスメータ本体の販売を休止し、プローブのみ在庫販売している(2023年2月現在)。代わりにLakeShore(レイクショア)社のテスラメータ/ガウスメータを販売している。計測器本体とInAsなどに代表されるⅢ-Ⅴ系半導体のホール素子を使用した測定用プローブの組合せで構成されている。ガウスメータは平型プローブ、同軸型プローブ、3軸プローブなどの各種プローブと併用して使われる。国産では日本電磁測器株式会社や電子磁気工業株式会社がつくっている。ガウスメータはベンチトップのモデルが多いが、同じ磁気測定器である磁界測定器は本体の先端にセンサを装着するハンドヘルドのモデルになる。 ガウスとは人名。ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウス(Johann Carl Friedrich Gauß、1777年~1855年)はドイツの数学者・天文学者・物理学者。近代数学や物理学(電磁気学など)にガウスという名前が付いた法則・手法が多くある。18世紀のオイラーと共に19世紀最大の数学者といわれる。

雷サージ試験器(かみなりさーじしけんき)

(lightning surge tester) 障害試験器の1種で、電気製品に雷サージ電圧を与えて耐性を試験する機器。ノイズシュミレータなどEMC関連の計測器を豊富にラインアップする国産のノイズ研究所にはLSSシリーズの雷サージ試験器がある。雷サージは高電圧、大電流のため、雷サージ試験器はベンチトップよりも、ラックに収納された大型の機器が多い。

擬似電源回路網(ぎじでんげんかいろもう)

電源ラインの妨害ノイズ測定に使用する機器。EMCのエミッション(EMI)試験で使われる。別名:LISN、AMN、擬似電源網。一部のメーカでは「疑似電源回路網」と表記している場合もある。参考用語:擬似、疑似

近磁界プローブ(きんじかいぷろーぶ)

スペクトラムアナライザや妨害波測定器と一緒に使用する、磁界を検出するセンサー。 (=EMIプローブ)

クーロンメータ(くーろんめーた)

静電気の帯電を電荷量(クーロン)で測定する機器。