計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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放射収支計(ほうしゃしゅうしけい)

地表面に入射する日射、水蒸気、炭酸ガスと、雲から放出される赤外線の成分の収支量を測定する機器。メーカは日射計などの気象関連測定器で有名な英弘精機や、計測・計量・分析・理化学機器の北浜製作所など。

放射能測定器(ほうしゃのうそくていき)

放射能を測定する機器の総称だが、放射線の量や濃度を測定する「放射線測定器」や「線量計」、「ガイガーカウンター」を指すことが多い。放射線測定器はガス検知器同様に、可搬型で人に危険を知らせる目的で使われる。

保護継電器(ほごけいでんき)

リレー(継電器)の1種で、電流や電圧の急激な変化から電気回路を保護するための機器。別名:保護リレー。発電所、変電所、送電・配電施設などの電力系統の全般に使われている。どのような条件によって動作するかで多くの種類がある。以前はアナログ式だったが、マイクロコンピュータの普及によって、日本の電力網では1990年代以降にデジタル式の保護継電器への置き換えが進んでいる。重電メーカ(日立、東芝、三菱電機、富士電機、日新電機、明電舎など)が電力会社に保護継電器を収めているが、リレーのラインアップが多いオムロンなどもつくっている。 参考用語:保護継電器試験器、保護リレー試験器 参考記事(会員専用): 市場動向レポート 「受変電・配電設備の保全と計測器の活用」2016年3月号 TechEyes Vol.16 ・・・保護継電器の例を表と製品写真で掲載。

保護継電器試験器(ほごけいでんきしけんき)

保護継電器(保護リレー)を試験する測定器。別名:保護リレー試験器。「リレー試験器」という呼称が一番良く使われる。継電器は多くの種類があるため、どの範囲までを対象にするかによって測定器も多くの機種がある。機能を絞り込んだ小型のものから、多機能・大電力に対応した大型モデルまである。単相は小型、3相は大型になる。電流・電圧を発生する電源部と電力・位相・時間などを測定する計測部で構成されている。保護継電器試験器のメーカは3社ある。株式会社エヌエフ回路設計ブロック(エヌエフ)はほとんどのモデルの品名が「保護リレー試験器」に統一され、電源部(信号源)と計測部が1筐体になっているベンチトップタイプ(価格:約3百万円)である。株式会社双興電機製作所(双興)は「保護継電器試験装置」や「試験装置」という品名が多い。株式会社ムサシインテック(ムサシ)は「リレー(継電器)試験器」という分類で「GR・DGRリレーテスタ」や「マルチリレーテスタ」という品名である。双興とムサシはアッタッシュケース型で電源部と計測部の2筐体のモデルが多く、測定対象のリレー別に細分化したモデルをラインアップしている(価格:約数十万円)。エムエフのモデル名は「保護リレー試験器」か「リレーテスタ」なのでわかりやすいが、双興とムサシの品名は一見しても保護継電器試験器とはわからない場合も多い(たとえば「多機能型試験装置」や「OVGR試験器」、「GR・ELBテスタ」など)。リレーがアナログの時代は京濱電測器株式会社(現在はデンソクテクノ株式会社が継承)を筆頭に、双興とムサシの3社がリレー試験器のメーカだった。リレーがマイクロプロセッサによってデジタル化していった頃に、電力会社の需要を取り込んでエヌエフはリレー試験器に参入し、高機能なモデルで市場シェアをとった(京濱電測器はマルチリレーなどに対応したモデルはない)。継電器のメーカである富士電機は自社でリレー試験器をつくっている。特長は高電圧のアンプが標準オプションにあることで、富士電機自身がレンタル業務をしている(高額な特殊製品なので、ほとんど売れないため、レンタルをしている。計測器レンタル会社には販売しない。)。高性能のリレー試験器としてはオーストリアのOMICRON(オミクロン)社があり、継電器の商社である光商工株式会社が総代理店である。国内3社の製品がスタンドアロンなのに対して、OMICRON製品はPC接続型である。東芝、日立製作所、三菱電機などの、電力会社向けに継電器を納入している重電会社は各社ともOMICRON製品を設備している。

保護継電器試験装置(ほごけいでんきしけんそうち)

株式会社双興電機製作所の保護継電器試験器(保護リレー試験器)の品名。同社の保護継電器試験器の品名は「多機能型継電器試験装置」や「過電流・地絡継電器試験装置」のような「試験装置」というモデルが多い。

保護リレー試験器(ほごりれーしけんき)

保護リレー(保護継電器)を試験する測定器。別名:保護継電器試験器。「リレー試験器」という呼称が一番よく使われる。電圧・電流を単相(または三相)で出力する信号源(電源部)と時間や周波数、電圧・電流を測定する計測部がある、保護リレーの総合試験器である。保護リレーは多くの種類があるため、どの範囲までを対象にするかによって測定器も多くの機種がある。計測器メーカは主に、株式会社エヌエフ回路設計ブロック(エヌエフ)、株式会社双興電機製作所(双興)、株式会社ムサシインテック(ムサシ)の3社である。エヌエフのモデルはRX-47xxという形名で、品名はすべて「保護リレー試験器」である。そのため、「保護リレー試験器:エヌエフの保護継電器試験器の名称(品名)」という解説もできる。双興は「保護継電器試験装置」や「試験装置」という品名、ムサシは「リレー(継電器)試験器」や「リレーテスタ」という表記、品名をしているモデルが多い。 参考用語:リレー 計測器情報: 品名に「リレー試験」が付く製品の例、双興電気の製品の例・・品名から保護リレー試験器を判断することが難しい。

保護リレー用電力・位相測定器(ほごりれーようでんりょくいそうそくていき)

保護リレー試験器と併用されるデジタルパワーメータは、3相の電力・位相測定ができるモデルが使われる。品名からは「保護リレー用電力・位相測定器」とはわからないが、保護リレー関連測定器として、保護リレー用につくられた計測器のため、この名称を命名した。以下の2製品が該当するが、品名からはその実態がまったく想像できない。「3相電力・位相測定器」とか「保護リレー用3相デジタルパワーメータ」というような品名だったらわかりやすかった。近計システムのデジタル電圧電流位相差計PHAシリーズ、エヌエフ回路設計ブロック(エヌエフ)のパワーマルチメータ2721。他に保護リレー関連測定器としてはデンソクテクノのDPF-300位相・周波数計やMCS-5000時間計などの単機能の測定器がある。それらの機能はエヌエフの保護リレー試験器にすべてあるが、保護リレー試験器は高額なので単機能の安価なモデルが併用される。計測器情報:近計システムのPHAシリーズ、エヌエフの2721

補助クランプ(ほじょくらんぷ)

EMIクランプを用いて測定する際に用いられる補助装置。電源側から入ってくる測定対象外の妨害波を吸収低減させると同時に負荷インピーダンスの安定度を改善して測定をより安定に行なうためのもの。

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