計測関連用語集

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B-Hアナライザ(びーえっちあならいざ)

(B-H Analyzer) 磁性体の飽和特性(ヒステリシス特性、B-Hカーブ)を計測する測定器。磁気測定器の1種だが、物理量を計測するメータ、基本測定器(汎用品)ではなく、特殊用途の専用品。磁性材料の研究・評価用途では基本測定器。岩崎通信機がラインアップしている(SYシリーズ)。B-Hカーブアナライザとも呼ばれる。 参考用語:B-H特性、ヒステリシス

B-H特性(びーえっちとくせい)

(B-H characteristic) 磁性体の飽和特性。磁束密度B[T(テスラ)]を縦軸、磁界の強さH[A/m(アンペア/メータ)]を横軸にしたグラフ。磁性体にかける磁界Hのかけ方によってBの値は一定ではなくグラフは菱形のようなループになる。これをhysteresis(ヒステリシス、履歴現象)というので、B-Hカーブは別名ヒステリシス曲線、ヒステリシス・ループとも呼ばれる。B-H特性(B-Hカーブ)の測定器がB-Hカーブアナライザ。計測器では岩崎通信機のB-HアナライザSY-8218/8219は、B-H特性だけでなく透磁率も測定できる。

PQA(ぴーきゅーえー)

(Power Quority Analyzer)直訳すると「電力品質アナライザ」だが、電源品質アナライザ(電源ラインの変動など品質を評価する計測器)の名称として使われている。日置電機の製品で主に使われている単語。電源ラインの品質を評価することは現場の機器の試験として重要で、クランプ式電力計でNo.1シェアの同社は長らくこの分野の計測手法について言及してきた。同社にはPQ3198、PW9005などの形名の製品群がある。日置電機の製品の通称ともいえる。

ヒステリシス(ひすてりしす)

(hysteresis) 磁界の中に置かれた磁性体は磁化されて磁石になる。外部磁界と磁化の関係(関数)は非線形になる。外部磁界の大きさを強くしていくと、その影響による磁化の大きさは、線形にはならず、ある限界点で飽和する、また外部磁界を弱めても、残存磁化があり、磁化の大きさは元の値にはならない。横軸を外部磁界(磁場の強さH)、縦軸を磁化(磁束密度B)にしたグラフをヒステリシス曲線(別名B-Hカーブ、B-H特性)という。一筆書きのようにグラフの軌跡が1周して元に戻るので、ヒステリシス・ループともいわれる。ヒステリシスというとB-Hカーブのことをさすことが多い。 ヒステリシス曲線は磁性材料の評価に使われ、計測器では岩崎通信機の「B-Hアナライザ」が代表的。Wikipedia(ウィキペディア)には「ヒステリシス:ある系の状態が、現在加えられている力だけでなく、過去に加わった力に依存して変化すること。履歴現象。」とある。ヒステリシスはヒストリー(歴史)と語源が同じことばといえる。計測器ヒステリシスといえば、磁性材料のB-Hカーブ(B-H特性)の測定器が第一番に思い浮かぶ。 磁気測定器としては、B-Hアナライザ以外には磁束密度(磁気)の測定器であるガウスメータ(テスラメータ)がある。ナルダや日置電機は磁界測定器(空間の磁界の測定器)をつくっている。電磁界強度計(電界強度計)であるメジャリングレシーバやシグナルレベルメータも広義には磁気測定器の仲間といえるが、アプリケーションは無線(移動体通信)やCATVのような映像(テレビ・オーディオ測定器)である。

平型プローブ(ひらがたぷろーぶ)

ガウスメータと一緒に使用する平型のセンサー。(=トランスバースプローブ)

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