計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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DCアンプ(でぃーしーあんぷ)

低い周波数の信号を増幅する増幅器。(=直流増幅器)

TECHNO-FRONTIER(てくのふろんてぃあ)

一般社団法人日本能率協会が主催する、電源に特化した展示会。毎年、4~5月に開催されてきたが、2020年はコロナウイルス対策で中止になり、2021年は6月開催、2022年からは7月開催している。 約10の展示会で構成されている。2023年の構成は、第41回 モータ技術展、第38回 電源システム展、第36回 EMC・ノイズ対策技術展、第32回 モーション・エンジニアリング展、第25回 熱設計・対策技術展、第16回 メカトロニクス技術展、第2回 パワーエレクトロニクス技術展、第5回 部品設計技術展、第4回 電子部品の材料展、第1回 部品加工技術展。 当サイトは2017年8月に開設し、2018年と2021年を取材し、展示会レポートを公開した(以下、参考記事)。電源システム展には国内、海外のほとんどの計測用電源が出展する。近年は回生型のDC電源や、ワイドレンジ電源(スイッチング電源の最近の流行り)の新製品出展が続いている(回生型は毎年、新メーカが出展している)。モータ技術展にはデジタルパワーメータやパワーアナライザをラインアップする横河計測、日置電機、HBK(旧HBM)などが出展、EMC・ノイズ対策技術展には、ノイズ研究所、電研精機研究所、東洋メディック(Narda、ナルダ)などが出展している。 2023年の電源システム展(7/26~28開催)には、近年、光絶縁プローブやFRA機能など、電源解析のアプリケーションがあるテクトロニクスが出展した(テクトロニクスの裏側にはリゴルが出展)。キーサイト・テクノロジーも多チャンネルの小型(薄型)SMUなどの新製品を展示。リゴルと同じく中華系オシロスコープメーカのSiglent Technology(シグレント)が、国内展示会に初めて出展し、キーサイトやテクトロニクスと同等の大きさのブースに12ビット高分解能オシロスコープなどを展示した。テクシオ・テクノロジーやクロマは台湾コーナで出展。パワエレに注力している岩崎通信機やテレダイン・レクロイは2022年から新設されたパワーエレクトロニクス技術展に出展。つまり、2023年は計測用の安定化電源だけでなく、主要メーカのオシロスコープも展示され、計測器の展示は大変盛況だったといえる。 2023年のTECHNO-FRONTIERは東京ビッグサイト東1~3ホールで開催され、東4~6にはメンテナンスレジエンスTOKYO(プラントメンテナンスショーなど)が出展した。プラントメンテナンスショーには計測器として、アドバンテスト(無線データロガー)、東陽テクニカ(振動センサ、振動解析)、フリアーシステムズ(産業音響カメラ)、フルーク(音響イメージャー)、マキシメータ・フィールド・テクノロジーズ(Aditel社の圧力測定器)などが出展した。

デジタル時間計(でじたるじかんけい)

保護リレーの動作時間や復帰時間を測定する機器。

デジタル電圧電流位相差計(でじたるでんあつでんりゅういそうさけい)

電力系統監視/記録の機器をつくる株式会社近計システムの3相のデジタルパワーメータPHAシリーズ(PHA-100/200)の品名。電力機器として使われる保護リレーの試験に使われる特殊なデジタルパワーメータ。同社は海外メーカのメガー社の保護リレー試験器を代理店として販売していた。PHAシリーズの同等品としては、保護リレー試験器の代表的なメーカであるエヌエフ回路設計ブロックの2721パワーマルチメータがある。保護リレー試験器は電力、位相、時間などを測定できるが高額なため、このような測定器が併用される。デンソクテクノのDPF-300位相・周波数計やMCS-5000時間計などの単機能のモデルも同様に保護リレーの関連測定器群である。PHAシリーズも2721も品名が「デジタルパワーメータ」ではないため、「ベースはデジタルパワーメータで、3相、位相測定の機能があるモデル」であることがわかりにくい。PHAシリーズと2721が同等品であることや保護リレー試験関連製品であることも素人にはわかりにくい。計測器情報:PHAシリーズ、2721

テスラメータ(てすらめーた)

(tesla meter) 磁気の指標である磁束密度の測定器。磁束密度の単位はG(ガウス)だったが、現在のSI単位ではT(テスラ)になった。磁束密度(磁気)の測定器は長らくガウスメータと呼ばれたが、現在はテスラメータとなった。ただし、ガウスは大変有名な名称なので(正規分布のガウスなど多くの名前に使われている)、いまでもガウスメータと呼ばれることが多い。両方の呼称が流通していて、メーカによって品名が統一されていないので、磁気測定器は「ステラメータ/ガウスメータ」や「ガウス(ステラ)メータ」のような表記がされている。工業用内視鏡の主力製品名がビデオスコープになっても、光ファイバを使っていた時代のファイバースコープという呼称が今でも良く使われるのに似ている。 磁気測定器としては、電波を測定するように空間の磁界を測定する磁界測定器や、磁性材料のヒステリシスを評価するB-Hアナライザなどがある。

鉄損測定器(てっそんそくていき)

鋼板の鉄損を測定する機器。

電界強度計(でんかいきょうどけい)

電波の強さを測定する機器。

電源電圧変動許容度試験器(でんげんでんあつへんどうきょようどしけんき)

電源電圧の瞬断・瞬低(停)を試験する機器。「電源電圧変動試験器」や「瞬断瞬低試験器」と呼ばれることもある。直流対応と交流対応がある。

電源電圧変動試験器(でんげんでんあつへんどうしけんき)

電源電圧の瞬断・瞬低(停)を試験する機器。別名:瞬断瞬低試験器。直流対応と交流対応がある。

電源品質アナライザ(でんげんひんしつあならいざ)

日置電機のパワーラインモニタの品名。別名:電源ラインアナライザ、電源ラインモニタ。同社は電源品質アナライザをPQAと表記している(Power Quality Analyzerの略記)。同社のデジタル電力計はPW3198など、形名の頭はPW(PoWer meterの略記か)だが、電源品質アナライザはPQ3100、PQ3198などPQである。一般にはPQAはProcess Quality Assurance(プロセス品質保証)の略記である。日置電機以外の計測器メーカでPQAの表現はほぼ無いので、PQAは日置電機の方言といえる。現場測定器の雄、flukeには「電力品質」の分類で「電力品質アナライザ」がある(電源ではなく電力である)。

電磁界強度計(でんじかいきょうどけい)

電磁界の強さを測定する機器。略して「電界強度計」とも呼ばれる。メーカによっては「シグナルレベルメータ」の品名もある。「電波測定器」や「電測計(電波測定計測器の略)」の呼び名もある。新しい無線通信方式が実用化されると、電波の受信状態などの検査や保守に使われる。たとえばPHS(Personal Handyphone System)は1995年から日本のキャリアでサービスが開始されたが、無線通信測定器の雄、アンリツからPHS用電界強度計が発売されていた。ケーブルテレビ(CATV)が普及したり、TV放送がデジタル化されるとそれに対応した電界強度測定器が、映像・放送測定器メーカのリーダー電子から発売される。最近では2019年4月に4K/8Kに対応したモデルが発売されている。マイクロニクス(日本メーカ)の電界強度自動測定システムは電測車にのせ高速走行しながら、ラジオ、業務無線(警察・消防・防災など)、VICSなどの電界強度を自動測定できるので、高速道路の保守用に導入されている。測定器の表示は周波数ごとの電波の強さなので、特定の無線通信に特化した可搬型のフィールド用スペクトラムアナライザ(スペアナ)の亜種ということもできる。カテゴリーは障害試験器とテレビ・オーデイオ測定器の両方がある。

電磁波測定器(でんじはそくていき)

2つの意味がある。主に次の1項を指しているが、場合によっては2項の意味で使われていることもある。 1.電磁界の強さを測定する電波測定器である「電磁界強度計(電界強度計)」のこと。電測計と呼ばれたり、メーカによってはメジャリングレシーバやシグナルレベルメータが品名。アンテナと併用して、その場所の電界強度を測定する(電波の強さの測定器)。移動体通信の各種の通信方式に対応したモデルがある。ケーブルテレビの工事員が持っている測定器はTV端子につないで信号のパワーを確認するのに使われる(機能や表示はスペクトラムアナライザと同じ、なので電磁波測定器は特殊なスペクトラムアナライザともいえる)。無線通信測定器の1種だが、当サイトでは磁気測定器として2項のガウスメータと同じ機種群(カテゴリー)に登録している。 2.磁気のある部品(フェライト、希土類マグネット、電磁コイル、電磁石など)の磁束密度(磁気の値の指標)の測定器のこと。ガウスメータやテスラメータと呼ばれる。ガウス(gauss、記号:G)はCGS単位系の磁束密度の単位。ドイツの物理学者カール・フリードリヒ・ガウスに由来。ただし1960年の国際単位系(SI単位)の採用で、現在の単位は「テスラ(tesla、記号:T)」。長くガウスが使われたので、現在も磁気測定器を一般には「ガウスメータ」と呼称している。メーカによっては「テスラメータ」を品名にしている。

電磁誘導(でんじゆうどう)

(electromagnetic induction)コイルに検流計をつなぎ磁石を近づけたり遠ざけたりすると,コイルに電流が流れることが観察できる。これは、コイルを貫く磁束が時間に対して変化することが原因である。このような現象を電磁誘導といい,生じる起電力を誘導起電力,流れる電流を誘導電流という。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)

電測計(でんそくけい)

電波測定計測器の略。電界強度計、シグナルレベルメータなど計測器各社で名称が異なる。

電力増幅器(でんりょくぞうふくき)

高電圧・大電流を供給できる増幅器。別名:パワーアンプ。

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