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- ESD(いーえすでぃー)
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(Electro-Static Discharge) 翻訳すると「静電放電」。静電気を放電すること。「ESD対策(静電気対策)」などのことばがある。 身近な例では、乾燥した冬にドアノブなどの金属を触ると人体に蓄積された静電気がドア側に放電されてバチッとする。衝撃の割にはエネルギーが大きくないため事故になることはほとんどないが、半導体デバイスや電子回路を破壊するには十分な威力がある。電子機器は静電マットの上に置き、操作する人はリストバンドを装着し、人体から発生する静電気が機器に悪影響が無いようにすることが望ましい。電子部品メーカの作業工程では、静電気の帯電レベルを管理している。特にESD対策をされた区域をEPA(静電気放電保護区域)と呼ぶ。 ESD関連の計測器メーカでは春日電機があり、静電気測定器や静電気除去装置(イオナイザ)をつくっている。
- EN(いーえぬ)
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(European Norm)EUの統一規格(normは規範、標準の意味)。3つの組織がEN規格を策定している。電気工学の分野は欧州電気標準化委員会(CENELEC)、電気通信全般は欧州電気通信標準化委員会(ETSI)、それ以外の分野は欧州標準化委員会(CEN)。「European Standards」とも呼ばれる。EUに電気製品などを輸出するにはEN規格に準拠しないといけない。EN規格に準じた製品をつくったメーカはメーカ自身で「CEマーク」を表示することができる。マークは認証機関での取得もできるが、マーク自体に安全認証や品質証明の役割は無い。EN規格への適合証明の責任はメーカが負う。
- EMI(いーえむあい)
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(Electro Magnetic Interference)直訳すると「電磁妨害」。EMCの中の1つで、電子機器が外部に不要な電磁ノイズを放出していること。EMI試験のことをエミッション(emisson)という。代表的な測定器にEMIレシーバがある。
- EMIアンテナ(いーえむあいあんてな)
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EMI測定で使用するアンテナ。EMI(Electro Magnetic Interference)とはエミッション試験のことで、電子機器が外にどれだけの電磁波を放出しているか(電波ノイズの発生源になっていないか)を測定するもの。電波を測定するスペクトラムアナライザ、EMIレシーバの入力端子にアンテナで受信した電波が入力される。
- EMIクランプ(いーえむあいくらんぷ)
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EMI測定にて、試供体に妨害信号を注入したり、妨害信号を検出したりするクランプセンサ。
- EMI試験器(いーえむあいしけんき)
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機器から発生する電磁的エネルギーがどの程度の妨害(エミッション)を与えるかを試験する機器。EMIはElectro Magnetic Interference の略で、電磁妨害放射のこと。
- EMIプローブ(いーえむあいぷろーぶ)
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スペクトラムアナライザや妨害波測定器と一緒に使用する、磁界を検出するセンサー。(=近磁界プローブ)
- EMIレシーバ(いーえむあいれしーば)
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EMI測定(エミッション試験)で使われる、電波測定用のスペクトラムアナライザ。計測器メーカはドイツのローデ&シュワルツが業界標準で、EMIレシーバはローデ&シュワルツの製品名ともいえる。
- EMS(いーえむえす)
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3つの意味がある。 1.Electro Magnetic Susceptibility の略。電磁感受性(電磁妨害耐量)のこと。日本語では「電磁気妨害感受」だが、EMSと呼称されることが多い。別名:イミュニティ(immunity) 。外からの電磁気に対する耐性のこと。EMC分野の用語。 2.Electronics Manufacturing Serviceの略。電子機器の受託生産を行う企業を指す。パソコンやスマートフォン、半導体チップなどの製造で良く使われる。半導体受託生産では台湾のTSMC が世界No1シェア(推定50%以上)といわれる。半導体の設計や開発は行わず、生産に特化するメーカーのことを「ファウンドリ」と呼ぶ。逆に生産を外部委託して開発・設計に特化するメーカを「ファブレス」という。半導体の製造には最先端の機器が必要になり、多額の資金が必要なため、R&Dと生産・製造を分離した分業が進んでいる。 3.Energy Management Systemの略。工場やビルなどの、施設のエネルギー使用状況を把握し、最適なエネルギー利用になるように支援するシステム。「電力監視」や「エネルギーの見える化」とも呼ばれる。最近の温暖化対策(ゼロエミッション)やエネルギー需要の激変(2022年、ロシアのウクライナ侵攻)によって、各工場ではエネルギー・マネージメント・システムの導入が広がっている。
- EMS試験器(いーえむえすしけんき)
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他の機器から発生される電磁的エネルギーにどの程度の耐性(イミュニティ )があるかを試験する機器。
- EMC(いーえむしー)
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(Electro Magnetic Compatibility)日本語では「電磁両立性」または「電磁適合性」といわれている。EMCの試験にはEMI(エミッション)とEMS(イミュニティ)がある。
- EMC試験器(いーえむしーしけんき)
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機器の電磁的両立性を試験する機器。EMI試験器とEMS試験器に分けられる。EMI試験器はスペクトラムアナライザやEMIレシーバなどの電波測定器とLISN(擬似電源回路網)などで電子機器が不要な電磁ノイズを放出している度合いを調べる(別名:エミッションという)。EMS試験器はRFパワーアンプやダブルリジッドガイドアンテナなどで、電子機器に電磁波を与えて耐性を調べる(別名:イミュニティという)。つまり、電磁ノイズの発生源と、電磁ノイズに対する耐性を調べる試験器。EMIとEMSでは使用される測定器やメーカが異なるが、アンテナなどの共通の機器もある。
- EUT(いーゆーてぃー)
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(Equipment Under Test) 試験の対象となる機器のこと。直訳すると被試験機器、供試機器。EMC分野で使用されることが多い用語。同様の表現として、回路素子や材料の評価で使われるDUT(Device Under Test)は広く「被測定対象物」を指す用語として計測器全般で使われている。
- 位相計(いそうけい)
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電圧・電流間の位相を測定する機器。保護継電器の試験・評価で使用されることが多い。
- 位相・周波数計(いそうしゅうはすうけい)
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電圧・電流間の位相と周波数を測定する機器。保護継電器の試験・評価で使用されることが多い。
- イミュニティ(いみゅにてぃ)
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(immunity) 使用している機器や装置が、外部からの妨害波(静電気放電、雷、無線局、各種機器、システムからの雑音など)によって、性能が劣化することなく耐えることができる能力のこと。 本来の意味は「免疫性」。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より) 別名、EMSとも呼ばれる。
- イミュニティ試験(いみゅにてぃしけん)
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(immunity tester) その装置が、他の装置が発する電磁波妨害や電源環境の異常な状態に対し各種基準に適合するかの試験。(株式会社高砂製作所の「交流電源」用語解説より) イミュニティはEMSとも呼ばれる。代表的なイミュニティ試験には、静電気試験、バースト試験、サージ試験、電源変動試験などがある。サージやバーストノイズに対する耐性を調べるために、そのような発生器がEMC試験器としてある。メーカは国産ではノイズ研究所が有名。海外ではAMETEK(CTS事業部)が旧Teseq(テセック)、Schaffner(シャフナー)、AR(Amplifier Research)などのブランド(メーカ)を取り揃えている。菊水電子工業もイミュニティ試験用の交流電源をつくっている。
- インパルスノイズシミュレータ(いんぱるすのいずしみゅれーた)
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(impulse noise simulator) 電気製品にインパルスをノイズとして与えて耐性を試験する、障害試験器の1種。EMC関連の計測器を豊富にラインアップする国産のノイズ研究所にはINSシリーズのインパルスノイズシミュレータがある。
- インパルスハンマー(いんぱるすはんまー)
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FFTアナライザにてモーダル解析をする際に用いる計測用ハンマー。
- インピーダンス測定器(いんぴーだんすそくていき)
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(impedance measuring instrument) 交流インピーダンスの測定器を指していることが多い。 1. 回路素子測定器 1)LCRメータ、ブリッジ、Qメータ、Cメータなど。この内、現在はLCRメータが最も使われている。L(コイル)、C(コンデンサ)、R(抵抗器)という素子(電子部品)の値を測定する。メーカはキーサイト・テクノロジーと日置電機のラインアップが豊富。形状はベンチトップ(またはポータブル)が多く、周波数が固定のものと可変のモデルがある(100Hz~1MHz)。ハンドヘルドのモデルもある(三和電気計器、LCR700など)。 2)インピーダンスアナライザ。周波数を掃引(スイープ)して、L、C、Rの値を求め、グラフ表示する機能がある。周波数が高いモデルを中心にキーサイト・テクノロジーが世界的なデファクトだったが、最近は日置電機が日本ではシェアを伸ばしている。同社の3570インピーダンスアナライザなどは2つのモード(LCR/ANALYZER)があり、LCRメータにもなる。LCRメータとインピーダンスアナライザは似た製品なので、日置が両者を1台にしたのはリーズナブルである。 2.回路素子測定器でない物の代表例 1)FRA(周波数応答アナライザ)。電池、生体、腐食などの電気化学の分野で周波数特性を測定する。基本的にはインピーダンスアナライザと同等の機能がある。FRAはエヌエフ回路設計ブロックが有名でラインアップが多い。そのため同社は古くからLCRメータも(モデルは少ないが)継続してラインアップしている。最近はFRAのシリーズでインピーダンスアナライザを品名にするモデルもある(ZA57630、ZGA5920など)。 電気化学の測定には交流インピーダンス法が良く使われる。電気化学測定に必要な測定器として、ガルバノスタット/ポテンショスタットと、FRAが紹介されている(東陽テクニカの物性/エネルギーの製品ページ)。 2)ロックインアンプ。ゲイン(利得)と位相から物性などのインピーダンスを求める。 3)各種の抵抗測定器はインピーダンスの実数部(抵抗成分)を求めることができる。ミリオームメータ、接地抵抗計、ガウスメータ、ひずみ計測器、一部の温度計などである。テスタ(回路計)の付加機能でも交流インピーダンスを測定できる場合がある。
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