計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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PRBS(ぴーあーるびーえす)

有限長のビットパターンを周期的に発生させ、(なるべくパターン長を長くして)ランダム信号に近づけたもの。伝送用のテストパターンとして使われる。日本語では「擬似ランダム信号」だが、他の言い方もされている。Pseudo Random Bit Sequence(擬似ランダム・ビット・シーケンス)。Pseudo-Random Binary Sequence(疑似ランダム2値信号列)。

PSK(ぴーえすけー)

(Phase Shift Keying)日本語では「位相偏移変調」だが、PSKという表記の方が良く使われている。「位相シフトキーイング」とも呼ばれる。搬送波の位相を変化させ、それぞれにデジタル信号のビット値を割り当てる変調方式。デジタル変調の方式の1つ。アナログ変調のPM(Phase Modulation、位相変調)のデジタル変調版。

PM変調(ぴーえむへんちょう)

「位相変調(Phase Modulation)」の略記。搬送波に対して変調信号の変化に合わせて位相を変化させるアナログの変調方式。AM(振幅変調)やFM(周波数変調)ほどはPMは使われていないが、デジタルの位相変調であるPSKやQPSKはデジタル無線通信で良く使われている。PMだとp.m.(午後)の意味もあるので、本解説ではタイトルをPM変調にしている。

BLE(びーえるいー)

Bluetooth Low Energyの略記。「ブルートゥースローエナジー」と表記されることも多い。低電力のブルートゥース。ボタン電池程度の低電力で動作する無線通信規格として導入が始まっている。

BW(びーだぶりゅ)

(Band Width)「帯域幅」の略記。スペクトラムアナライザの最も基本的な性能の1つ。「BW」という表記が大変良く使われる。一定の周波数範囲を指し、「周波数帯域幅」や、「帯域」、「バンド幅」、「バンド」などの表現もされる。詳しい説明や図解は当用語集の「帯域幅」を参照されたい。

非線形回路網(ひせんけいかいろもう)

(Non-linear network) 入力信号の周波数成分と出力信号の周波数成分とが異なる回路網をいう。即ち、非線形回路網は、非直線性を示す回路要素を含んでいるために入力信号の周波数成分とは異なる周波数が生成されたり(高調波や相互変調波など)、周波数変換された信号が出力されたりする。

標準信号発生器(ひょうじゅんしんごうはっせいき)

(standard signal generator) 主に無線通信機器の試験用信号を発生する測定器。別名:RF信号発生器。略記はSSGではなく、通常はSGと呼称され、SSGという表記はほとんどみかけない。アンリツやキーサイト・テクノロジーなどの無線通信測定器メーカはRF(高周波)の信号発生器を1980年代~2000年代頃には「標準信号発生器」や「シンセサイズド信号発生器」と呼称していたが、2023年現在はこれらの品名のモデルはない。アンリツはアナログ信号発生器やベクトル信号発生器、RF/マイクロ波信号発生器が現役モデルの品名(2023年10月、同社ホームページより)。キーサイト・テクノロジーの製品ページ「信号発生器と信号源」では、ベクトル信号発生器、マイクロ波アナログ信号発生器、などが品名である(2023年10月)。 2000年代に携帯電話などの移動体通信がアナログからデジタル方式になると、デジタル変調した信号をつくれるベクトル信号発生器(I/Q変調信号発生器)やベースバンド信号発生器が無線通信の信号発生器の主流となり、従来モデルはアナログ信号発生器と呼称されるようになった。それに伴い標準信号発生器という呼称はほとんどされなくなった。 当サイトでは信号発生器を、低周波(汎用)、オーディオ・TV・ラジオ用、高周波(RFなどの通信)、無線・移動体用の4つのカテゴリーに分類している。従来、標準信号発生器というと(アナログの無線通信に使われる)高周波の信号発生器を指していた。当サイトではRFなどの無線通信の信号発生器を「標準信号発生器」という名称(小カテゴリー)にしている。上位の標準器によって校正され、周波数の安定した高精度の正弦波を出力するという意味で「標準」と呼んだと思われる。

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