計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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バイコニカルアンテナ(ばいこにかるあんてな)

円錐を頂点で上下につなぎ合わせたような形のアンテナ。

白色雑音発生器(はくしょくざつおんはっせいき)

白色雑音(ホワイトノイズ)とは、すべての周波数帯域でエネルギーが均一な雑音(ノイズ)。 特定の周波数で突出した振幅がなく、すべての周波数成分の振幅が等しい雑音のこと。白色雑音発生器は高周波信号発生器の1種で、多くの周波数成分を含んだ信号を出力できる(機種によってはオーディオ帯域のものもある)。自然界で発生するノイズを白色雑音発生器で疑似的に発生させ、被測定機器の機能や性能を評価する。白色とは、可視領域ですべての色の光があると白色になることの比喩と思われる。参考用語:フリッカ雑音

発信器(はっしんき)

(transmitter)変調をしない正弦波やパルス波形を一定の周波数で連続して発生する安価な信号源。最近はファンクションジェネレータ(FG)が安格になったため、発信器は少なくなった。「発信器(発信機)は英語でtransmitter」、読み方は同音だが「発振器はoscillator」。発信は「信号を発する」、発振は「振動を発する」という意味。RC発振器は発信器ではない。現在の計測器では信号発生器のような発生器(generator)が多い。参考記事:ファンクションジェネレータの基礎と概要 (第1回)・・・さまざまな信号発生器・発振器を列記して概説している。

発生器(はっせいき)

(generator) 電気的な物理量を出力する機器のこと。計測器としての代表的な発生器としては信号発生器(signal generator)がある。具体的にはパルス発生器(パルス信号発生器)や任意波形発生器、RF信号発生器 、映像信号発生器、ファンクションジェネレータ、白色雑音発生器、デジタル信号発生器、掃引信号発生器、FG、SGなどたくさんの機種群がある。必ずしも「信号発生器」という名称ではない。 信号以外には、圧力発生器や直流電圧電流発生器、SMUなどがある。 電源(計測用電源としての安定化電源)や光源も発生器だが、「源(source)」という漢字を使い発生器とは呼ばれない。信号発生器と電源では信号かそうでないか(電源は電力を発生する源)で区別されるが、圧力は圧力発生器ではなく「圧力源」でもおかしくないが、源でなく発生器と呼ばれている。光通信測定器の光源は「光信号発生器」であるが、あまり「光信号」という表現はせず、光源と呼称されている。使い分けの正確な定義は難しい。電流電圧発生器と安定化電源(CV/CC電源)との違いは、SMUなどの電流電圧発生器は安定化電源より出力精度が高いことで、交流電圧電流発生器は標準器も多い。SMUとCV/CC電源の違いは以下の記事を参照のこと。 参考用語:発信器・・発振器とは違う。

パッド(ぱっど)

(Pad) RFで使われる減衰器(アッテネータ)のこと。減衰器のことを「ATT(アッテネータ)」や「Pad(パッド)」と表現している。高周波の固定減衰器を「アッテネータパッド」と呼んでいる。高周波の代表的な計測器メーカであるアンリツには「二信号特性測定用パッド Z-164A」という製品がある。この仕様は「2つの信号を混合して1つにする整合器」で、固定減衰器の1種といえる。RFだけでなく音響の分野でもATTやPadという用語が使われている。ATTは少なくともRFだけでなく低周波でも使われる表現だが、パッドは低周波ではほとんど使われない。

ham(はむ)

アマチュア無線、またはアマチュア無線家の呼称。日本のCQ出版はアマチュア無線の専門誌「CQ ham radio」を刊行している。hamの由来には諸説あり、定かではない。

パワースプリッタ(ぱわーすぷりった)

(power splitter) 1つの信号を2つ以上の回路に分配する部品。パワーデバイダとは抵抗を分割するための抵抗の配置が異なる。TVアンテナからの信号を複数台のTVに入力するためのパワースプリッタを分配器と呼んでいる。 計測器情報:「パワースプリッタ」が品名につく製品の例

パワーデバイダ(ぱわーでばいだ)

(power dibider) 1つの信号を2つ以上の回路に分配する部品。パワースプリッタとは抵抗を分割するための抵抗の配置が異なる。 計測器情報:「パワーデバイダ」が品名につく製品の例

反射(はんしゃ)

(Reflection)電磁波が伝送路を伝わるとき、媒体が違う面や、特性インピーダンスが異なる箇所では少し反射されて、信号源側に戻る現象が起こる。高周波の基本理論の1つ。反射という現象を応用した測定手法がTDR(Time Domain Reflectometry、時間領域反射法)である。サンプリングオシロスコープによる伝送線路のインピーダンス測定や、光ファイバの破断点検出(OTDR)に応用されている。

反射係数(はんしゃけいすう)

(Reflection coefficient) 伝送線路上のある基準面において、その基準面への入力波に対するその基準面からの反射波の比としてあらわす。通常、反射係数(Γ)は電圧比としてあらわされ、複素数である。下式で、Vi : 入力電圧, Vr : 反射電圧, θ: 入力電圧と反射電圧の間の位相角。|Γ|の取り得る値の範囲は、|Γ|= 0 〜 1 である。

搬送波(はんそうは)

(carrier) 通信システム(有線通信では伝送線路、無線通信では電波あるいは光通信ではレーザ)において、情報を乗せて送るための一定周波数の電気信号のこと。搬送波を変調することにより映像、音声、データ等の情報を送り、それを復調することによりその情報を取り出す。情報を直接伝送することもできるが、搬送波を使ったほうが効率的に情報を送ることができる。 参考用語:AM変調、FM変調、側波帯、帯域幅、キャリア

搬送波対雑音比(はんそうはたいざつおんひ)

(Carrier to Noise Ratio) 信号対雑音比と同様に、「通信の品質」を示すパラメータとして、搬送波レベルと雑音レベルとの比率を搬送波対雑音比といい、これを対数表示で単位として [dBc]で表す。この搬送波対雑音比(Carrier to Noise Ratio)を”CNR”または”CN比”と略表記されることもある。

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