計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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ファイバースコープ(ふぁいばーすこーぷ)

(fiber scope) 製品の深部や内部の画像をモニタに写し出す機器。工業用内視鏡の別称。以前の内視鏡は光ファイバを使い、フィルム式のカメラで撮影していた。そのためファイバースコープと呼ばれたが、現在の工業用内視鏡の主力製品の名称はビデオスコープで、ファイバは使っていない。ただしファイバースコープの時代が長かったので、今でも工業用内視鏡といえば「ファイバースコープ」と呼称されることが多い。 内視鏡の世界的トップメーカのオリンパス(※)の工業用内視鏡の主力製品はビデオスコープである。ただし、距離や線径の条件によってビデオスコープでカバーできない範囲は光ファイバを使った従来のファイバースコープで補っている。光ファイバといえば現在の基幹通信網として世界中で導入されているが、内視鏡での利用はそれよりも早い。そのため「内視鏡といえばファイバ」という認識があり、ファイバースコープが現在でも内視鏡の通称になっていると思われる。

フレームレート(ふれーむれーと)

(frame rate) 動画で単位時間あたりに処理する画像(フレーム)の数の指標。画像の1枚をフレームやコマと呼ぶ。単位はfps(frames per second、フレーム/秒)や「コマ/秒」。フレームレートと「撮影速度」は同義。映像のサンプリング周波数のため、まれにHz(ヘルツ)が単位に使われる場合もある。 1秒間の動画を構成する画像の枚数なので、数値が高いと滑らかな動画、低いとカクカクした動画になる。人間の目は30fps程度の映像を見ているといわれる。防犯カメラは一時的な動作を確認するので3〜5fpsに設定されている。ゲームの指標にもなっていて、フレームレート(fps)が大きいほど映像のクオリティが高く感じられる。フレームレートと似た指標にリフレッシュレートがある。フレームレート(fps)はゲーム機やPC、TVなどの入力側の能力を示す指標で、リフレッシュレート(Hz)は映像を表示するモニタなどディスプレイ(出力側)の能力を示す。 落下や衝突などで物が破損する状況を撮影する、計測器である高速度カメラは10,000fps程度の性能がある(後述のTVやゲームとは数値が全く違う)。解像度(フルHDやVGAなど)によってフレームレートは変わるが、米国のVision Research社(Ametekグループ)が最速・超高感度(ハイエンド)で世界的にトップ(日本の総代理店は株式会社ノビテック)。それに次ぐ領域を国産のフォトロンやナックイメージテクノロジー(nac)がラインアップしている。1970年代に計測器のレンタル事業が始まった当初から、nac製品はレンタル商材としてラインアップされている。 低速域(1,000~5,000fps程度)も産業分野の機械挙動やスポーツ(野球のピッチャーやバッターのフォームの計測)など幅広く需要があり、国産の株式会社ディテクトの高速度カメラが売上を伸ばしている。このようにフレームレート(撮影速度、fps)はハイスピードカメラの最も基本的な仕様である。 用途別のフレームレートの目安は、5fps:防犯(監視)カメラ、24~30fps:映画、テレビ(日本)、Web会議、60fps:4K/8Kテレビ(日本)、120~240fps:スポーツ観戦、ゲームなど。FPS(First-person shooter、ファーストパーソン・シューティングゲーム)などは120fpsだとプレーヤは快適、240fpsあると大変に快適だといわれている。これらの用途は、計測器のハイスピードカメラとは数値が全く違う。一般的なカメラや映像のフレームレートの数値である。

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