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計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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Piカメラ(ぱいかめら)

Raspberry Pi(ラズベリーパイ、略称:ラズパイ)は標準で高速のカメラ・インタフェース、MIPI CSI-2(MIPI Camera Serial Intereface2)を装備している。カメラ・ライブラリも多くあり、イメージセンサなどのカメラを容易につなぐことができる。ラズベリーパイ用の小型カメラモジュールは数多くの商品があり(2023年6月現在、50以上)、Raspberry Pi カメラモジュールを「ラズパイカメラ」や「Piカメラ」と呼称(表記)している。ラズパイの普及だけでなく、ドローンにカメラが搭載されるようになり、小型カメラは高性能化、低価格化が進んでいる。

ハイスピードカメラ(はいすぴーどかめら)

(high speed camera) 高速に変化する現象を撮影するための特殊なカメラ。別名:高速度カメラ。カメラの進歩に伴い、以前はフィルム式だったのが、現在はデジタル化している。自動車の衝撃試験でぶつかる瞬間の壊れ方や、電子機器の落下試験での破損の仕方など、用途は広い。 メーカは、国産で1958年創業のナックイメージテクノロジー(nac)が老舗。1970年代に計測器レンタル業が日本で始まった当時からレンタル商材になっていた。1970年代にムービーカメラをつくっていた国産メーカの株式会社フォトロン(Photron)はその後ハイスピードカメラでシェアを伸ばした(1990年代には横河電機のオシロスコープと協業した)。国内市場では上記2社がシェアを競っている。他には同じく国産の株式会社ディテクト、シナノケンシが低速域の製品をつくっている。 メーカとしては米国のVision Research社(Ametekグループ)が最速・超高感度の世界的トップブランドで、別格(ハイエンド)。日本の総代理店は株式会社ノビテック。それに次ぐ領域を国産のフォトロン、ナックイメージテクノロジーがラインアップしている。ディクトは2000年頃に低速域の製品で参入し、ラインアップを増やした。現在では低速域を独占している。同社の上位モデルは前述3社の下位モデルと基本仕様は同じでだが、3社はディテクトを「自社の主戦場ではない低速域のメーカ」と認識し、競合とは思っていない。ディクトのHSAシリーズは日本一安価な製品群といわれ、低速域で(仕様を十分に満たしつつ)価格を重視するユーザに人気である。シナノケンシはモータのメーカとして有名だが、生産ライン向けの低速域のハイスピードカメラに限定してつくっている。

ハイパースペクトルカメラ(はいぱーすぺくとるかめら)

(hyperspectral camera) 一般のカメラ(RGBカメラ)は赤、緑、青の3波長の情報を取得するが、もっと多くの波長情報(10~数百)を取得できるカメラをハイパースペクトルカメラと呼んでいる。RGB以外の波長があるので、可視光ではわからない(人の目では検知できない)状態を可視化できる。そのため生産ラインの形状検査から農地の生育状況まで、広範な応用が進んでいる。価格は千万円オーダで高額な物が多いが、安価なモデルも出始めている。 海外メーカが先行していて、多くのベンチャー企業の製品が輸入されている。ケイエルブイ株式会社は2008年から取り扱い開始した老舗で、各種のメーカ、モデルをラインアップしている(TechEyesOnlineはOPIE 2024で取材して、ハイパースペクトルカメラとは?から記事にしている)。IR(赤外線)機器の商社、株式会社アイ・アール・システムは2017年に生産ライン向けのモデル(約3千万円)の輸入を始めている。エバ・ジャパン株式会社は2010年代にハイパースペクトルカメラを開発した国産の老舗である。光と明るさのセンシングを得意とするコニカミノルタは、フィンランドのSpecim(Spectral Imaging Oy Ltd.、スぺキム)社を2020年に買収した。スぺキム社は初めて産業用のハイパースペクトルカメラをつくったといわれている(世界シェアが20%ある、とコニカミノルタは認識している)。 映像・画像機器や光・カメラの展示会では最近、ハイパースペクトルカメラの出展(新製品)が目立つ。画像処理や赤外線カメラをラインアップする株式会社アバールデータもハイパースペクトルカメラをつくっている。「InterOpto2024~光とレーザーの科学技術フェア」(オプトロニクス社主催、2024年10月29日~31日、パシフィコ横浜)では、アバールデータはソニーのイメージセンサを搭載したハイパースペクトルカメラを発表した(2025年1月発売予定)。同展示会の「可視化技術」や「赤外線」のコーナには複数社のハイパースペクトルカメラが展示された。産業用カメラの展示会である国際画像機器展でもハイパースペクトルカメラは多くのメーカが出展している(海外製品を並べる商社が多い)。国産のパナソニックは独自方式による安価なハイパースペクトルカメラを2024年12月の国際画像機器展に出品している。 ハイパー(hyper)は「〇〇し過ぎる、異常に活発」などの意味で、スーパーやウルトラのように「超○○」を示す接頭辞。「ハイパーはスーパーよりも上だがウルトラほどではない」という説明もあるが、hypersensitiv(過敏症)のように「過○○」と表現されている。ハイパースペクトルとは「過スペクトル(多くの波長)」という意味。波長の数は定義がなく、使用者によって様々。10波長をハイパースペクトルと呼んだり、10ではマルチスペクトルで100以上がハイパースペクトルなど、統一されていない。

パイプカメラ(ぱいぷかめら)

工業用内視鏡の内、水道管などの内部を検査する製品の名称に、配管内カメラであるパイプカメラがある。建機レンタルのAKTIO(会式会社アクティオ)や測器を幅広く取り扱う株式会社レックスなどが取り扱っている。現場用なので、長い検査ケーブルを巻いたリールやそれにつながる表示器(モニタ)などが付いている。

白色光(はくしょくこう)

(white light) 照明の用語で白色光は、目に見える光が白く見える光を指す。太陽光は白色光といわれ、スペクトルは多くの波長の光を含んでいる。白色光は、さまざまな光源や照明装置によって生成される。蛍光灯や白熱電球は白色光に近いが色がついている。色合いのまったくない光なので白色といった(反対に全く光がないと黒色)。厳密には可視光の範囲で、どの波長の強さも均一の光を白色光という(正午の太陽の光は、だいたい白色光といえる)。すべての波長の光を含むと、色合いを感じない白色光になる(逆に1つの波長からなる光を単色光と呼ぶ)。人が色として認識できる光(可視光)の波長範囲は約380nm(ナノメートル)~約780nmで、色のない透明な白色光は、可視光を含む全ての波長の光が含まれている。色がない透明な光が白色光で、白色(という色)の光ではない。 光測定器には心理物理量(人の目が感じる明るさや色)と物理量(電磁エネルギー)の2種類がある。前者が照明などの色彩輝度計で、後者が光通信に使われる光パワーメータや科学分析機器の分光関連機器である(TechEyesOnlineの記事「光スペクトラムアナライザの基礎と概要 (第1回)」が詳しい)。カメラや写真用フィルムで有名なコニカミノルタ株式会社は、「センシング」の事業部門で多くの計測器をラインアップしているが、そのキャッチコピーは「モノの色を測る(分光測色計、色彩色差計など)&光の色や明るさを測る(照度計、輝度計など)」である。「色・光計測機器のコニカミノルタ」を標榜する光計測器メーカである。ここでいう光計測器は「色と光」(心理物理量)で、光通信測定器(電磁エネルギー)ではない。 白色は多くの波長の光を含むので、そのような光を発する装置を白色光源という。白色光源は照明などの人の視覚に関連する製品と、光通信などの光部品に使われる物の2種類があり、その中でも用途によって細分化され、多くのメーカがつくっている。後者の例であるスーパーコンティニューム光源は光測定器の1種といえる。光ではなく電気(無線などの電波)でも、多くの周波数を含んだ発生器として白色雑音発生器(ホワイトノイズ発生器)がある。多くの波長の電気信号を均等に含んだ高周波は、RFなどの無線の世界では雑音と認識される。白色(white)の信号発生器(generator)が白色雑音発生器(white noise generator)である。

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