計測関連用語集

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スコープ(すこーぷ)

(scope)翻訳すると、「目で見える範囲、視野」のことだが、計測器では「見る機器」、「観察・観測するもの」という意味で使われる。計測器の代表であるオシロスコープ(oscilloscope)は「発振(oscillation)の観測器(scope)」の造語といわれる(発振器の信号波形、周波数の観測をすることが語源という説がある)。telescopeは遠く(tele)を見る機器(scope)なので望遠鏡、逆にマイクロスコープ(microscope)は小さい(micro)範囲を見る機器で、顕微鏡のことである。periscopeは(潜水艦の)潜望鏡や(塹壕で使う)展望鏡のこと(periは周辺の意味)。 計測器でスコープの代表はオシロスコープとマイクロスコープである。正確にはスコープはテスタやメータのような「数値を計測する」ものとは違い、「観察、観測」する機器である。オシロスコープは電圧の時間変化を波形表示する。横軸の時間は大変精度が良いが、A/Dコンバータの分解能はハンドヘルドのDMMよりも劣っていて、デジタル表示された電圧値は2桁までしか信用できない(最近の高分解能オシロスコープはこの点が改善された)。 そんなに精度が悪くて良いのかというと、波形を観測・観察するスコープであって、(数値を測定するものではないので)それで良い。高速AD変換器を使ったデジタルオシロスコープの誕生から約30年、分解能がずっと8ビットだったのは、ビット数を増やす必要(需要)が無かったからである。その意味では最近(2012年以降)の高分解能オシロスコープは精度よく電圧が測定できるので、オシロメータ(オシロテスタ)である。高分解能モデルの登場によって、やっとオシロスコープは電圧を正確に測定できる、正式な計測器の仲間入りをしたといえる。 microscopeを日本語にすると顕微鏡だが、日本語のマイクロスコープを英語にするとmicroscopeである。日本では「顕微鏡」というと通常は光学顕微鏡(optical microscope)を指し、接眼レンズと対物レンズで微小な物体を拡大して観察する機器のことである。光源としてレーザーを利用するレーザー顕微鏡もあるが、一般には可視光を利用しているものを指し、実体顕微鏡も含まれる。マイクロスコープは対物レンズのみで、接眼レンズに相当する部分がデジタルカメラになる(「デジタルマイクロスコープ」と呼称するメーカも多く、デジタルカメラを搭載した顕微鏡がデジタルマイクロスコープともいえる)。 またマイクロスコープは通常、観察対象をモニターに映す(顕微鏡のように筒を覗かない)。そのためマイクロスコープを「モニタースコープ」と呼称する場合もある(ハンドヘルドの工業用内視鏡をモニター付きスコープ、ということでモニタースコープと呼称している例もある)。試料に電子線を当てる電子顕微鏡(SEM、セムと呼称)は原子レベルまで拡大した観察ができる(水平分解能:約1nm)。その次に倍率が高いのがレーザー顕微鏡とデジタルマイクロスコープといわれる(数10nm~1mm)が、マイクロスコープはより光学顕微鏡に近い性能、という解説もある。これらの○○顕微鏡やマイクロスコープは用途によって使い分けられている。英語はmicroscopeだが、日本では顕微鏡とマイクロスコープは別の製品である。 テレメータ(telemeter)は遠隔地の測定データを測定する機器で、データロガーと同じデータ集録機器の1種である(遠くを見るテレスコープではなく、遠くを計測するのがテレメータ)。

ストロボフラッシュ(すとろぼふらっしゅ)

高速運動物体の撮影時や夜間の道路を遠距離照射する照明。

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