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- AMETEK(あめてっく)
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米国ペンシルバニア州バーウィンに本社がある、世界的な電子計測器&電気機械器具メーカ。「モータなどの電動機器、航空機用の計器、精密機器、分析機器、各種計測機器のメーカ」とも説明されている。計測器から分析機器まで多くのメーカが傘下にあるので実体がわかりにくい。計測器と分析機器に絞って概要を述べる。 AMETEK,Inc.は電子機器グループと電気機械グループの2つの事業グループで構成されている。電子機器グループは4つの市場グループ(プロセス&アナリティカル、航空宇宙、電力、工業)に分かれている。AMETEK材料分析部門はプロセス&アナリティカルマーケットグループに属し、Amptek、AMT、CAMECA、EDAX、SPECTRO(スペクトロ)、Vision Researchのビジネスユニットで構成されている(これらは事業部名やメーカ名)。SPECTROは科学分析機器(固体発光分光分析や蛍光X線分析装置など)をつくっているメーカ。Vision Researchは高速度カメラの世界トップベンダである。 AMT(Advanced Measurement Technology)は事業部で、電気化学測定装置や材料評価装置の開発・製造向けの機器をつくっている。Princeton Applied Research(プリンストン・アプライド・リサーチ)、Solartron Analytical(ソラ―トロン)、Signal Recoveryなどのブランドがある(これらは吸収した会社名)。ロックインアンプ、ガルバノスタット、クライオスタット、ポテンショスタットなどもラインアップする。ソーラートロンは、自動車向け電池セルの大型化や水素社会の実現に向けた水電解セルの実証実験など、大電流計測のニーズ急増に応えて、SI-9300R-SAを2024年に開発した(従来のポテンショスタットや直流電源では対応できなかった測定ニーズに応える革新的な大電流ポテンショスタット)。高さ3Uの省スペース設計でありながら200Aの電流を実現し、サイクリックボルタンメトリー、パルス測定、インピーダンス測定など、多様な測定手法に対応した。アノード/カソード電圧の同期測定や多点温度測定など、特殊な測定機能も充実させた。 EMC関連機器はCTS(Compliance Test Solutions)と称するグループになっている(日本では「アメテック CTS事業部」)。EM TEST、Teseq(テセック)、IFI、Milmegaなどのブランドがある。テセックは国産のノイズ研究所がラインナップしているようなEMC関連のアナライザをつくっている。日本では東陽テクニカのマイクロウェーブ部門が販売店をしている。EMC用途のRFパワーアンプが有名なAR/RF Microwave Instruments社(略記:AR:Amplifier Research、商標:ar)は、2023年10月23日にAMETEKグループになることを発表した(国内総代理店の日本オートマティックコントロール株式会社のHPに告知されている)。 AMETEKのどの事業部門に属する(どこの配下か組織はよくわからない)が、AMETEK Programmable Power(アメテック プログラマブルパワー)という計測用電源の会社がある。日本では東陽テクニカ(eモビリティ計測器が担当、2024年4月現在)や半導体製造装置の輸入商社 テクノアルファ株式会社(※)が販売をしている。AMETEK Programmable Powerは以下の電源メーカ(ブランド)の総称で、会社としての実態はないかもしれない。 (※) テクノアルファはLabVIEWを使った検査装置ベンダの株式会社ペリテックを2011年に子会社にしている。両社はともに多くの半導体顧客に販売実績がある。 ・Sorensen(ソレンセン):1943年設立。1994年にELGAR社に買収され、2008年にELGAR社とともにAMETEK傘下に。直流電源をラインアップ。 ・ELGAR(エルガー):1965年設立。1994年にSorensenを買収、2008年にAMETEK傘下に。シミュレーション電源をラインアップ。ソーラーアレイシミュレータ(太陽電池模擬電源)やバッテリシミュレータがあり、パワーコンディショナの評価に使われている。シミュレーションができるということは電子負荷装置の技術があると推測される。 ・California Instruments(カリフォルニアインスツルメンツ):1961年設立。2007年にAMETEK傘下に。交流電源をラインアップ。航空機器搭載機の認証試験や自動試験に対応。エヌエフ回路設計ブロックがAC電源のラインアップを広げるときに参考にしたといわれる。 上記以外にもAMETEKを名乗る計測器は多くある。TechEyesOnlineでは【展示会レポート】で4つのカテゴリーの製品を取材して記事化している。4つとも日本での販売会社は異なる(つまり元々は別会社だったのをAMETEKが買収したと思われる)。米国を中心にダナハー、フォーティブ、ラリアントなどの巨大な持株会社が投資目的で計測器や科学分析機器のメーカを傘下に収めている。テクトロニクスやフルークという世界的な大手計測器メーカも、もはや独立資本ではなくなった。AMETEKも同じように、世界的な巨大グループといえる。 表面粗さや真円度などの超精密測定で世界的なシェアを持つTaylor Hobson(テーラーホブソン、1886年英国で創業)は2004年にAMETEK傘下になった。同じく白色干渉計、レーザー干渉計などの高精度な光学測定機器や光学部品メーカのzygo(ザイゴ、1970年米国で創業)も現在は「アメテック(株)のザイゴ事業部」である。2社はOPIE(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition、光学&フォトニクス国際展) 2026でAMETEKブースに出展している。2社はまったく違う製品をつくっているが、光学測定、精密測定で共通のために揃ってOPIEに出展したと思われる。2社がAMETEKのどの企業グループに属するかは日本法人のエンジニアでも良く知らない(筆者が質問したが回答はなかった、つまりそんなことは関心がないと思われる)。Talor Hobsonとzygoは日本法人であるアメテック(株)(東京都港区芝大門)に事業部があるのでまだ実態がわかりやすい(日本には販売商社しかいないAMETEK企業も多い)。 OPIE 2026のAMETEKブース
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