計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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カケンテストセンター(かけんてすとせんたー)

正式名称は「一般財団法人カケンテストセンター」。1948年に財団法人日本化学繊維検査協会として設立。コロナ禍で必須となったマスクの性能(部粒子をどれだけ遮断できるか)をリオンなどの微粒子計測器(パーティクルカウンタ)で試験している。環境分野の計測に関係する試験場であるが、電気計測器の世界ではカケンテストセンターの知名度は高くは無い。

ガスクロ(がすくろ)

ガスクロマトグラフィー(Gas Chromatography) の略称。化学分野で使われる定性・定量分析装置。科学分析機器の代表的な機種。医療や製薬、食品、環境などの分野で広く使われている。同様に液体クロマトグラフィーは「液クロ」と呼称される。

ガスクロマトグラフ(がすくろまとぐらふ)

ガスクロマトグラフィー(試料中の混合成分を、分配または吸着などにより分離し、検出を行う分析方法の一つ)でガス分析をする機器。略称:ガスクロ。

ガスクロマトグラフィー(がすくろまとぐらふぃー)

(Gas Chromatography) 化学分野で使われる定性・定量分析手法の1つだが、装置をさしていることが多い。装置は科学分析機器の1種。医療や製薬、食品、環境などの分野で広く使われている。「ガスクロ」と称されることが多い。メーカは日本では島津製作所が有名。日本だけでなく海外にも多くのメーカがある。分析する対象物が気体の場合はガスクロ、液体の場合は液体クロマトグラフィ(液クロ)。科学分析機器といえば、液クロ、ガスクロが、いの一番に浮かぶ、分析装置の代表製品。日本分析機器工業会(JAIMA:Japan Analytical Instruments Manufacturers' Association)のHPに詳細説明が掲載されている。

ガス検知器(がすけんちき)

(gas detector) ガスを検出し、知らせる機器。危険なガスの濃度を測定(検知)して、知らせる。設置型と可搬型がある。ガスによる危険がある場所で、作業員が身に着ける。最近では無線技術を使い、作業員個人でなく、統括する上位者にデータを送り、作業員全員の安全を守るような機器も発売されている。また、工業用途では各種の場面でガス濃度を測定して警報を出すなどの必要があり、ガス検知器は産業用途から家庭用まで幅広く、各種のガスに対応した製品が発売されている。 ガスの分析機器といえば(定性・定量分析の装置として)ガスクロマトグラフィーが有名だが、ガス検知器もガスを測定するセンサなどの要素技術が似ているため、ガス検知器はガスクロと同じ科学分析機器のカテゴリーに(当サイトでは)分類している。ガス(水素や酸素、二酸化炭素など)の濃度測定器もガス検知器と同じ機種群といえる。 ガス検知器のメーカは工業用途の製品では理研計器がトップシェア。新コスモス電機は法人向け(工業用途)だけでなく家庭用もつくっている。光明理化学工業もガスモニター、ガス採取器などの名称の製品がある。工業計器の会社である横河電機は酸素濃度計(O2計、オーツーメータ)をつくっていた。このようにガス関連の測定器・分析器は幅広い。

ガス流速計(がすりゅうそくけい)

気体の流れる速さを測定する機器。特定メーカで「ガス流速計」と呼ぶ製品があったが、現在はあまり聞かない。

ガス流量計(がすりゅうりょうけい)

気体の流れる量を測定する機器。気体用の流量計のこと。「気体用流量計」の名称でラインアップを掲載しているメーカとしてオーバルがある。

カラーアナライザ(からーあならいざ)

カラー液晶やディスプレイの色・輝度を測定する機器。コニカミノルタのフィルタ型の輝度計CA-400シリーズの品名。分光放射輝度計に近い性能があり、輝度のほか色度測定ができる。別名:色彩輝度計(こちらの名称の方が一般的)。

渦流探傷(かりゅうたんしょう)

Eddy current Testing(またはElectromagnetic Testing)の翻訳で、金属などの導体の表面付近にある割れや腐食などの欠陥を検査する、非破壊検査の手法。渦電流探傷(うずでんりゅうたんしょう)とも呼ばれる。略記:ET。 交流電流を印加したコイルを検査対象に近づけると対象物表面に渦(うず)電流が発生する。その大きさが欠陥の有無や材質の不均一性によって変化することを利用して検査する。センサと検査対象の距離を一定に固定する必要があるが、前工程や後工程が無いために自動化・無人化に向いているという利点がある。最も普及している探傷方式である超音波探傷(UT:Ultrasonic Testing)は対象物とセンサの間に水が必要で、対象物を水で濡らす、水の中に入れる、などの前処理と、水を拭き取る後処理が必要になる。 ドイツのローマン社(Rohmann GmbH)は対象物がセンサとの距離を変化させても、装置が自動で距離を補正して検査をするモデルを製品化している。高性能な渦流探傷装置としてベアリングなどの検査に導入されている。

カロリーアンサー(かろりーあんさー)

(calorie answer)食品のカロリー(熱量)などの栄養成分を、(専門機関で分析しないでも)測定できる装置。従来、食品のカロリーを知るためには、専門の分析機関に依頼し、結果がわかるまで数日を要していたが、この測定器はわずか数分で計測できる。 (地独)青森県産業技術センターがジョイ・ワールド・パシフィックと共同開発した(販売はジョイ・ワールド・パシフィックがしている)。世界で初めて近赤外線で食品のカロリーや栄養成分の測定を可能にした測定器の品名が「カロリーアンサー」。 ジョイ・ワールド・パシフィック以外にも計測機器の商社が販売している。たとえば2006年から食品・医薬品市場をターゲットに、味や匂いの感覚を数値化する製品の取り扱いを始めた入江株式会社は、その分野の製品としてテクスチャーアナライザ(物性試験機)と、カロリーアンサーを販売している。「栄養成分自動測定器~カロリーアンサー」と題してHPに製品紹介している商社もある。これらの製品掲載ではカロリーアンサーのメーカ名は明確には明記していない。つまり前述のジョイ・ワールド・パシフィックの独占販売ではない。ジョイ・ワールド・パシフィックの「カロリーアンサーのメーカ名はジョイ・ワールド・パシフィックである」という主張に従って、当サイトでは掲載している。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】JASIS(Japan Analytical & Scientific Instruments Show)2019・・食感を数値化する物性試験機(テクスチャーアナライザ)を取材。 計測器情報:カロリーアンサーCA-HMの仕様や製品カタログ

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