計測関連用語集

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校正機能(こうせいきのう)

(Calibration Function)小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には次のようにある。別名:EU機能 (EU Function)。測定値は電圧値として読み取られるが、測定対象の加速度、圧力、音、などの信号の基準値が決まっていれば、電圧値を基準値に校正することにより物理量で読み取ることができる。例1:加速度ピックアップの感度が1m/s2 のとき100mVなら0.1V/EU(得られた電圧値を10倍)、単位を m/s2 にする。例2:マイクと音響校正器、騒音計の校正の場合は、パワースペクトルデータでオーバーオール(dB値)を校正値になるようにする。

高速フーリエ変換(こうそくふぃーりえへんかん)

(Fast Fourier Transform) 一般にFFT と表記されることが多い。離散フーリエ変換と逆変換を高速に計算する手法、またはこの手法によりスペクトラムを測定するFFTアナライザを指している(スペクトラムアナライザといっている場合もある)。 信号の中の各周波数成分の含まれている度合を抽出する処理をフーリエ変換という。計測器のFFTアナライザは、入力信号の波形を高速A/Dコンバータにより抽出し、高速フーリエ変換手法により信号処理して、入力信号のスペクトラムを表示する測定器である。 FFTアナライザとスペクトラムアナライザ(スペアナ)は原理の異なる違うカテゴリーの測定器だが、同様に周波数波形(横軸が周波数で縦軸がパワー)を観測できるので、メーカによっては言い方が重複していることがある。一般にスペアナは測定周波数がkHz以上で、RF(MHzやGHzの無線周波数)の測定器である。対してFFTアナライザは振動・ひずみ・音などの解析に使われる、どちらかというと低周波の測定器で、測定周波数はMHz以下のものが多い。両者はともに「周波数スペクトルの測定器」だが、使用される市場やアプリケーションが全く違う。

コクアド線図(こくあどせんず)

(Co-quad plot)周波数応答関数の実数部と虚数部を周波数軸に対して別々にプロットし、これらを上下に並べて表示したもの。固有振動数の推定等に使用される。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より)

コヒーレンス(こひーれんす)

(coherence) 2つの信号の位相の相関の度合いをコヒーレンスと呼んでいる。 通常、コヒーレンスやコヒーレントはFFTアナライザや、レーザー光などの光通信測定器で使われる用語だが、無線測定器(RF)の代表であるスペクトラムアナライザのオプションに、ローデ・シュワルツには「コヒーレンスユニット」なる製品があった。 参考用語: コヒーレンス関数 計測器情報:品名にコヒーレンスが付く製品の例・・ローデ・シュワルツのFS-Z10コヒーレンスユニットなど

コヒーレンス関数(こひーれんすかんすう)

(coherence function) 別名:関連度関数。系の入力と出力の因果関係の度合を示す周波数関数で、0から1の間の値をとる。1の場合はその周波数において系の出力がすべて測定入力に起因していることを示していて、1の場合はその周波数については、系の出力は測定入力にまったく関係ない。 0や1でない場合(0以上〜1以下)は、測定とは無関係な信号、系内部で発生しているノイズ、系の非直線性または系の時間遅延などがあると考えられる。コヒーレンス関数を測定する場合は必ず平均化を行う必要がある。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より。数式は小野測器HPを参照。) 参考用語:コヒーレント、コヒーレンスブランク機能

コヒーレンスブランク機能(こひーれんすぶらんくきのう)

(coherence blanking function) 測定した2チャンネル間の結果の参考用語:コヒーレンス関数が小さいということは、測定結果が不正確であることを示している。こうした不正確な部分は表示せず、 コヒーレンス関数の大きい部分のみを表示する機能のこと。 コヒーレンス関数の値は任意に設定でき、値がそれ以下の周波数では伝達関数が表示されない。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より) 参考用語:コヒーレント

コヒーレント(こひーれんと)

(coherent) 日本語では「可干渉」、「干渉的」。波の干渉についての特性を示すことば。レーザーの光はコヒーレントの代表である。干渉とは、複数の波が重なるとき、波が打ち消し合ったり強め合ったりすること。2つの波の位相や振幅に一定の関係があると、干渉を鮮明に観測することができる。 コヒーレントの正確な説明は難しい。説明の例、「強度の等しい二つの波が重なり干渉するとき、干渉縞(じま)の強度の極小値がゼロだと、二つの波はコヒーレントである」。 2つの波の位相の揃い具合、干渉縞の鮮明さをコヒーレンス(coherence)という。光のコヒーレンスを説明すると、レーザー光は非常にコヒーレンスの高い光である。そこで「レーザー光はコヒーレントである」と表現される。自然にある太陽光や、従来の光源(電球、蛍光灯)の光はコヒーレンスが低いので「インコヒーレント(コヒーレントでないという意味)に近い光である」と説明される。完全なコヒーレントやインコヒーレントは無くて、干渉性が高いとコヒーレント、低いとインコヒーレントと表現される。この指標によって多くの事象を実験などで確認できるため、物理学の重要なことばだが、平明に説明することは大変難しい。 FFTアナライザでは、関連度関数をコヒーレンス関数と呼んでいる。ここでいう「コヒーレンス」は入力と出力の「関連性」という意味である。他にもコヒーレントアウトプットパワーなどの用語がある。また、FFTアナライザにはコヒーレンスブランク機能がある。 計測器情報:品名にコヒーレントが付く製品の例

コヒーレントアウトプットパワー(こひーれんとあうとぷっとぱわー)

(Coherence Output Power) コヒーレンス関数と出力側のオートパワースペクトルとの積をコヒーレントアウトプットパワー(C.O.P.)と呼ぶ。C.O.Pは、出力のオートパワースペクトルのうち測定入力に起因するオートパワースペクトルを表している。(小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」より。数式は小野測器HPを参照。) 参考用語:コヒーレント、コヒーレンスブランク機能

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