計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

3

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

REF CAL(あーるいーえふきゃる)

(Reference Calibration)非接触温度計(サーモグラフィ、放射温度計)関連の用語。測定対象物の放射が低く、温度が室温付近や低温の場合、室温や周囲温度からの反射成分が無視できなくなり、放射率補正では誤差が生じる。この誤差を補正するために環境温度に相当する物体を測定し、室温反射を補正する信号を発生させ、以後の補正値とする動作をいう。関連用語:IRSP CAL、ERSP CAL。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

RTD(あーるてぃーでぃー)

(Resistance Temperature Detector) 直訳すると「抵抗・温度・検知器」で、「温度を検知する抵抗」である。日本語では「測温抵抗体」(温度を測定する抵抗体※)と呼ばれる。温度センサとして熱電対とともに良く使われる。RTDという略記も大変良くされる。 一般に金属は温度によって抵抗が変化する。抵抗値と温度の相関にリニアリティ(直線性)がある材料を選びRTDをつくる。構造はセラミックやガラスの上に1本の金属線があり、これを回りから保護して、2本の端子を出している。安定性が良く、入手が容易な白金(Pt100)がもっとも良く使われる。記録計(レコーダやデータロガー)の温度センサとして使われるアクセサリだが、計測器メーカではなく山里産業などの専業メーカが豊富にラインアップしている。センサメーカとしては立派な商品であるが、機器メーカからすると消耗品の位置づけと思われる。 一般に英語でRTDとはReady to drinkの略語で、缶コーヒーや缶カクテルなどの缶飲料の総称だが、計測用語では温度センサのこと。 ※ 測温抵抗ではなく測温抵抗体と「体」を付けた理由は不明。熱電対も同じように金属を使った温度センサだが「熱電対体」などとは呼称しない。RTDを日本語に翻訳するにあたり、明確な理由があるに違いないが、一体この「体」はどこからきたのか謎である。ネット検索しても測温抵抗体の語源、由来で、「体」に関する解説はない(2025年1月現在)。

rpm(あーるぴーえむ)

(revolutions per minute、rotations per minute) 1分間での回転数のこと。主として回転する機器(回転機)で、1分間に何回転するかを表す単位。回転する速さ(回転速度)と似た指標。日本語では回転毎分。別名:回毎分、回転/分、r/minなどの表記もされる。 rps(1秒間の回転数)やrph(1時間の回転数)という単位もあるが、rpmが最も良く使われている。回転計(タコメータ)の仕様として必ず明記されている。メーカによってはRPMという大文字の表記の場合もあり、回転数の表示は不統一である(実効値の表記がrmsとRMSの2つが使い分けられているのに似ている、細かいようでアバウトな計測器用語の使い方といえる)。 回転する回数は無次元のため、rpsだと1/s(秒の逆数)で、周波数(Hz、ヘルツ)と同次元である。SI単位では「min-1」(1/分)を推奨しているがあまり普及していない(回転計の仕様欄ではrpmが多い)。 回転が直線運動で周期的な場合は振動や振動数になる。回転数、振動数、周波数は次元が同じ仲間である。モータの回転数と周波数は「モータの極数」を定数として比例関係にある。回転する機器は回転数以外に振動数や周波数での評価や解析が多く行われている。 「回転させる力」をトルクと呼び、回転体で大変よく使う物理量である。単位はN・m(ニュートン・メートル)。回転計とトルク計(トルクメータ、トルク検出器)は同じメーカがラインアップしていることが多い。

  • 1