計測関連用語集

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HVAC(ひーばっく)

(Heating,Ventilating,Air-Conditioning) HVACは暖房・換気・空調を総称する「空調システム」を指す。これに冷凍を含めてHVAC&RやHIVAC-「R」という表記をする。隔年1月に開催するHVAC&R JAPANは、国内唯一の冷凍・空調・暖房機器の展示会。主催:一般社団法人 日本冷凍空調工業会、後援:経済産業省。2024年の展示会名称はHVAC&R JAPAN 2024(The 43rd Heating,Ventilating,Air-Conditioning and Refrigerating Expo.第43回冷凍・空調・暖房展)。英語の「暖房・換気・空調・冷凍」の頭を取ってHVAC&Rとなる。 2024年のHVAC&Rの会期は2024年1月30日(火)~2月2日(金)の4日間、東京ビッグサイト 東展示棟1, 2ホール。出展者数:約150社、小間数:約770。来場者は33,513人、次回開催日時は2026年1月27日(火)~30日(金)と報告されている。2024年に出展した計測器メーカは日本カノマックス(風速計など)、テストー(testo)(多機能で多用途に対応するマルチ環境計測器、たとえばtesto 400は風量・風速以外も測定可能)、ミッシェルジャパン(rotronic社の温湿度測定器など)、イチネンTASCOなど。多点風速計の一番のユーザは空調機器メーカなので、風速計メーカは出展必須の展示会といえる。以下の参考記事で日本カノマックスを取材。 HVACを「ヒーバック」と読ませるのは、日本電設工業協会主催の展示会 JECA FAIRを「ジェカ」フェアと呼称するのと同じくらい強引だと、業界関係者ではない筆者は感じるが、業界では一般的な呼称である。どちらにせよ、2展とも主催者が決めた展示会呼称に関係なく(全く影響されることはなく)、来場者で賑わっている。業界が限定されるニッチな展示会である。冷凍・空調・暖房機器といっても家電ではなく業務用である。なぜなら家電メーカが大きなブースで出展し、アトラクション的なイベントを行うことはなく、家族連れも見学しない。 HVACと呼ばれる空調システムは1900年頃に開発されたといわれるので、歴史のある技術だが、いつからHVACと呼称されているかは定かでない。「空調を取り巻く市場は、HVAC&Rと呼ばれる」という解説もあるので、空調の業界関係者には「ヒーバック」は常識(当たり前のことば)である。 自動車の電装品で有名なデンソーは、「車室内を快適に保つために、風の温度や風量、吹き出し口の調整を行うカーエアコン」をHVACと呼び、COA HVACなる製品を開発した旨をホームページに掲載している。日産もカーエアコンをHVACと呼称している。空調のトップベンダ ダイキンの関連会社に、ダイキンHVACソリューション東京株式会社やダイキンHVACソリューション東海株式会社がある。 HVACの読み方は「エイチバック」という解説もある。いずれにせよ、日本独自の呼称ではなく、海外でヒーバックやエイチバックと呼ばれ、世界的に(空調業界では)通用する呼称である。ただし関係者以外はまったく知らないニッチな用語である。

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