計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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DIAdem(でぃあでむ)

株式会社共和電業の計測器用ソフトウェアの名称。同社の計測器(ひずみ測定のハードウェア)と併用して、データ検索・読み込みから解析・レポート作成までをサポートし、対話式に作業ができる。

dP(でぃーぴー)

dew(デュー、結露)pointの略記で、結露する温度、つまり露点。露点と湿度の違いを述べる。露点とは、気体が冷えていくと含まれる水蒸気が水滴になる温度。これは気体が水と平衡状態にあり飽和している温度で、絶対水分量を示している。同じく気体中の水分量を示すのが湿度だが、単位は%である。正確には相対湿度(RH:Relative Humidity)といい、大気中に水蒸気として含まれている水分量を比率で示している(絶対湿度もある)。湿度が同じでも温度によって水分量が変わるため、研究者は絶対水分量のdpで評価する。日常生活では湿度だが、工業分野では露点が重要になる。気体の水分測定には露点計が使われる。固体に含まる水分量の測定は水分計で行う(メーカではケット科学研究所が有名)。

DEWEsoft(でゅーそふと)

2000年にスロベニアで設立されたデータロガーのメーカ。製品名はSIRIUS(シリウス)など。元々はオーストリアのデータロガーメーカDEWETRON(デュートロン)の解析ソフトウェアの名称。世界中の自動車産業ではDEWEsoft社のデータロガー(解析ソフトを含む)が使われている。日本の鉄道産業で採用されているドイツimc社のCRONOS(クロノス、CRONOS PLやCRONOS compact)とFAMOS(ファモス)同様に、強力な解析ソフトウェア(バックエンド)を備えたひずみデータロガーである。日本法人はデュージャパン株式会社という。

DEWETRON(でゅーとろん)

オーストリアのデータロガーのメーカ、DEWETRON GmbH。DAQ(Data Acquisition、データアクイジション)システムとしては、ハードウェアのDEWE2、DEWE3、TRIONなどのデータロガーやパワーアナライザがある。バックエンドを担う解析ソフトウェアはOXYGENという。2020年にはPU[REC](Pure Recording)というアナライザを発売している。 同社HPには「DEWETRONは1989年にPCベースの測定機器のサプライヤとして設立された」とある。世界中の自動車業界で採用され、ひずみ計測(データ集録とデータ解析)で有名になった。レコーダのサンエイといわれた三栄測器が1990年頃に日本の販売店をしていた(当時はNEC三栄株式会社の特販部が売っていた)。2007年頃に販売契約が解消したようで、NEC三栄はその後にDEWETRONと競合するようなモデルを開発している。特販部は2007年に独立して「デュートロン・ジャパン株式会社」になった(つまりDEWETRONの日本法人である)。ただし2008年にはオーストリアの計測器メーカDEWEsoft(デューソフト)の販売店になり、デュージャパン株式会社に社名変更している。現在のDEWETRONの総代理店は日本電産リード株式会社がしている。 DEWETRONとDEWEsoftの関係を説明する。日本の鉄道業界に採用されているひずみデータロガーであるドイツimc社のCRONOS(クロノス、CRONOS PLやCRONOS compact)はFAMOS(ファモス)という解析ソフトウェアが有名で、ハードウエア(データロガー)はCRONOSを使わないが、バックエンドのデータ解析にはFAMOSを使うケースがあるくらいである。つまりひずみや振動などの測定は、データ収集後の処理が重要である。DEWETRONの解析ソフトウェアはDEWEsoftといった。DEWETRONといえばDEWEsoftで後行程のデータ解析ができることが特長の1つだった。ところがDEWEsoftの開発部門は2000年頃に独立して別会社をつくった。DEWETRONはDEWEsoftの使用権を(猶予期間を経て)失った。そのため、冒頭で述べた新しいプラットフォームを開発して、モデルを一新した(DEWEsoftに代わるOXYGENをつくった)。つまり、それまでの自動車業界に納品されている実績あるDEWETRONではなく、新しい新生DEWETRONが、現在のDEWETRONである。 DEWEsoftで解析できることが自動車業界に採用されたDEWETRONであるならば、DEWEsoftが今のDEWETRONともいえるが、ひずみデータロガーの老舗DEWETRONは、分裂してDEWEsoftとの2社になった。

Druck(どらっく)

圧力計の老舗計測器メーカ。マノメータや圧力キャリブレータなどをラインアップしている。原子力発電所の設備として、圧力校正器や圧力発生器ではトップシェア。定検などで大量に使われる。Druckは1972年に英国で創業し、圧力センサから圧力計測器までをラインアップした。PACE(ペース)社の圧力校正器も吸収した。日本には1990年代にドラック・ジャパン株式会社があったが、2002年にDruckがGEに買収され、現在のDruckはBaker Hughes社(日本ベーカー・ヒューズ株式会社)になっている。ただし現在でもDruckは圧力測定器のブランドとして健在である。Baker Hughesは流量計のPanametricsや、工業用内視鏡などのWaygate Technologiesなどの複数の製品群をもつ、OIL&GASの世界的な会社である。 計測器としての圧力計である マノメータは横河計測や長野計器もつくっている。海外製ではMichell(ミッシェル)やMARTEL(マーテル)、大手技研が取り扱っているFluke(フルーク)の圧力校正器などがある。 参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2019・・Druck製品を取材。

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