計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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動的ひずみ(どうてきひずみ)

(dynamic strain)測定されるひずみ量が時間とともに速く変化するひずみ。ある周波数で正弦波的に変化する振動現象も含まれる。時間の経過に対して変化が少ないひずみを「静ひずみ」、変化の速いひずみを「動ひずみ」と呼ぶ。(ひずみ測定器メーカである株式会社東京測器研究所の「測定器の概要と主な用語」より)

導電率計(どうでんりつけい)

導体の中での電流の流れやすさ(導電率)を測定する機器。

動ひずみ(どうひずみ)

(dynamic strain)大きさが時間的に変化するひずみ(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)。参照用語:動的ひずみ、静ひずみ

動ひずみ測定器(どうひずみそくていき)

短い時間周期で繰り返す変形(動ひずみ)を測定する機器。動ひずみ測定器はひずみ測定器の代表例だが、品名は動ひずみ測定器、ストレインアンプ(strain anp:ひずみアンプ)、シグナルコンデイショナなど様々。国内の2つのひずみ測定器メーカを紹介する。株式会社共和電業は「動ひずみ測定器・直流増幅器」の項目で、動ひずみ測定器DPM-900シリーズ(※)、シグナルコンディショナCDV-900シリーズなどをラインアップしている。株式会社東京測器研究所は「動ひずみ測定器」の項目に、動ひずみ測定器(アナログタイプ)DA-xxAシリーズ(※共和電業のDPM-900同様、実態はアンプ)、マルチレコーダTMR-300シリーズなどがある。 (※)株式会社エー・アンド・デイの「工業計測機器」は旧三栄測器(NEC三栄、NECアビオニクス)のメモリレコーダやシグナルコンディショナである。シグナルコンディショナとしては「ストレインアンプ」、「アイソレーションアンプ」、「チャージアンプ」などの品名の製品がある。たとえば ストレンアンプ(ACブリッジ方式 汎用タイプ) AS1803Rは、共和電業の動ひずみ測定器DPM-951Aとほぼ同じ仕様である。この2製品は鉄道車両の動ひずみ測定向けにノイズ対策をした特別仕様のアンプである。つまり、動ひずみ測定器の代表であるアンプは、メーカによって名称(品名)が違うので、大変わかりにくい。一般的に動ひずみ測定器といえば共和電業が有名だが、新幹線のひずみ測定ではエー・アンド・デイ(旧三栄測器)のモデルが採用されているケースが多い(同社はメモリレコーダのオムニエースを鉄道関連に多く販売している)。アイソレーションアンプは以前は横河電機(現横河計測)も発売していたがすべて生産中止で、現在はラインアップが豊富なのはエー・アンド・デイだけである。 参照用語:ひずみ測定器、動的ひずみ、静ひずみ測定器

ドップラ流量計(どっぷらりゅうりょうけい)

超音波ドップラ方式を利用した流量計。

ドライウェル(どらいうぇる)

温度校正装置の方式の1つ。金属のブロックで仕切りをつくり、ヒーターで温度を冷やしたり上げたりして温度制御を行う、安定度の高い均熱ブロックを、通称“ドライウェル”と呼ぶ。従来のオイルバスによる温度校正よりも簡便で短時間であるため、現在の温度校正器の主流の方式。メーカはFluke Calibration、JOFRA(現AMETEK DENMARK)、WIKA(ビカ)などの海外製品のほか、国産では温度の計測・制御に優れたチノーがラインアップしている。

Druck(どらっく)

圧力計の老舗計測器メーカ。マノメータや圧力キャリブレータなどをラインアップしている。原子力発電所の設備として、圧力校正器や圧力発生器ではトップシェア。定検などで大量に使われる。Druckは1972年に英国で創業し、圧力センサから圧力計測器までをラインアップした。PACE(ペース)社の圧力校正器も吸収した。日本には1990年代にドラック・ジャパン株式会社があったが、2002年にDruckがGEに買収され、現在のDruckはBaker Hughes社(日本ベーカー・ヒューズ株式会社)になっている。ただし現在でもDruckは圧力測定器のブランドとして健在である。Baker Hughesは流量計のPanametricsや、工業用内視鏡などのWaygate Technologiesなどの複数の製品群をもつ、OIL&GASの世界的な会社である。 計測器としての圧力計である マノメータは横河計測や長野計器もつくっている。海外製ではMichell(ミッシェル)やMARTEL(マーテル)、大手技研が取り扱っているFluke(フルーク)の圧力校正器などがある。 参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2019・・Druck製品を取材。

Trillion Sensors Universe(とりりおんせんさーずゆにばーす)

翻訳すると「1兆個のセンサを使う宇宙(社会)」。2013年頃に米国で提唱された「(10年後の)2023年には年間1兆個を超すセンサを活用し、あらゆるものをセンサにつなげ、ICT活用により、さまざまな分野で変革をもたらそう」とする構想。 各種の物理量を検知するセンサはIoTの重要な要素である。EV(電気自動車)などは多くのセンサをすでに搭載し、これから実現する自動運転(ADAS)ではよりセンサが増える。2023年に1兆個になるかは不明だが、Trillion Sensors Universeは、センサ技術がIoTなどの近未来のインフラに活用されることを象徴することばである。

トルク(とるく)

(torque)軸をねじる方向の(回転させる)力。単位はN・m(ニュートン・メートル)。 トルクの計測には、軸にかかるねじれをひずみゲージを使ってひずみを測定することでトルクを算出するなど方法がいくつかある。トルクの計測器はトルクメータ、トルク計、トルク検出器、トルクセンサ、トルク角度測定器など、呼称が多い。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】人とくるまのテクノロジー展2019横浜の2ページ目 ・・ひずみを計測してトルクを算出する東京測器研究所の摩擦型トルクセンサシステムを取材。

トルク計(とるくけい)

(torque meter) モータなどのトルクを測定する機器。別名:トルクメータ。 参考用語:トルク検出器

トルク検出器(とるくけんしゅつき)

(torque detector) トルクを検出するセンサ。トルク測定器(トルクメータ、トルク計)を指していることもある。次のような表現があり、同じ意味で使われている。「トルクセンサ」、「トルク変換器」、「トルクトランスデューサ」。 自動車分野ではトルクは基本(必須)の測定項目のため、自動車業界を顧客にしている計測器メーカの小野測器(FFTアナライザが有名)や共和電業(ひずみ測定器メーカ)、東京測器研究所(ひずみ計測器メーカ)などがトルク検出器やトルクメータをつくっている。 計測と制御に係るセンサの老舗、ユニパルス(日本メーカ)はJEMIMA会員ではないので計測器メーカという位置づけではないが、トルク検出器や関連製品を多くラインアップしている。まだ海外製が多い種類のトルク製品を自社開発しているトルク計測の先端企業である。 参考記事(会員専用):【展示会レポート】2019国際ロボット展(iREX2019)の2ページ目 ・・UNIPULS(ユニパルス)の各種トルク計測の新製品を取材。 計測器情報:トルク検出器の製品例

トルクチェッカ(とるくちぇっか)

ドライバのトルク設定やトルク管理を必要とする工具のトルク測定を手軽に行うことができるトルク計測器を指す。バッテリを内蔵し、屋外で使用可能なハンドヘルド(可搬型)が多い。メーカによっては、校正用機器として、定期校正や修理時の校正作業に使用する校正用機器を「トルクテスタ」、日常点検でのトルク機器のチェック用に使用するものを「トルクチェッカ」と呼称している場合もある。トルク機器が専門の株式会社東日製作所や、ばねなどの開発~製造を行う試験機メーカの日本計測システム株式会社がトルクチェッカをつくっている。上記の2社はいわゆる電気計測器メーカではない。トルクチェッカは工具と同じ分類に入るので、通販サイトでも売っている。トルク計測で有名な小野測器やHBK(旧HBM)の製品名は、トルクメータ、トルク検出器、トルク計、トルクセンサなどで、電気計測器としてはこちらの品名のほうが馴染みがある。国産のユニパルスや海外のMAGTROL(マグトロール、販売は東陽テクニカ)もトルクメータ(トルクセンサ)では有名。

トルクメータ(とるくめーた)

(torque meter) モータなどのトルクを測定する機器。 別名:トルク計。 参考用語:トルク検出器

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