計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

11

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

傾斜計(けいしゃけい)

物の傾斜(水平度)を測定する機器。水準器を使うものなど複数の種類がある。メーカは新潟精機や大菱計器製作所など。計量用品、工具の分類で、いわゆる計測器メーカはつくっていない。通販で販売している。

軽量床衝撃音発生器(けいりょうゆかしょうげきおんはっせいき)

中・高音域の遮断性能に関する床の表面仕上材の性能をチェックする機器。

ゲージ圧(げーじあつ)

大気圧を基準として表す圧力。計測器としての圧力計にはゲージ圧、絶対圧、差圧など測定可能な圧力が仕様で謳われている。

ゲージ圧計(げーじあつけい)

ゲージ圧(大気圧を基準にした圧力)を測定する機器。

ゲージ長(げーじちょう)

(gauge length)ひずみゲージのひずみ受感部の測定軸方向の長さ。(株式会社東京測器研究所の「ひずみゲージの基礎知識」より)

ゲージ抵抗(げーじていこう)

(gauge resistance)ひずみゲージの電気抵抗のこと。ひずみゲージは与えられたひずみに比例してゲージ抵抗が変化するため、物理量である応力(ひずみ)を検出できるセンサ。

ゲージヒステリシス(げーじひすてりしす)

(gauge hysteresis) ひずみゲージ にひずみ増加減少のサイクルを加えたとき、ひずみの増加過程と減少過程において、ひずみ及び温度が同一であるにも関わらず指示ひずみが一致しない現象。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

ゲージ率(げーじりつ)

(gauge factor)接着されたひずみゲージのゲージ軸方向に加えられた一軸応力によって生じる抵抗変化率と、ゲージ軸方向のひずみとの比。K:ゲージ抵抗、⊿R/R:抵抗変化率、ε:ゲージ軸方向のひずみ、の関係式は、K=(⊿R/R)/ε。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)

限界過負荷(げんかいかふか)

(Ultimate Overload Rating)構造上損傷を生ずることなしに加えうる最大過負荷(%)。(株式会社東京測器研究所の「びずみ測定用の変換器の用語」より)

顕熱(けんねつ)

(sensible heat)[湿度関連の用語]温度が上昇または下降するときに変化する熱のこと。 この対義語として潜熱がある。冷凍空調の分野では、物質を冷却や加熱するときは 顕熱と潜熱の2種類の熱が作用する。 顕熱とは、気体の温度に従って気体中に存在するエネルギー。気体の単位質量あたりのエネルギー。(「気体中の水分管理」の会社、株式会社テクネ計測の「湿度で良く使われる用語」より) 参考用語:エンタルピー

現場測定器(げんばそくていき)

(field measuring instrument) 主に屋外(フィールド)で使われるハンドヘルド(可搬型)の計測器を指す。代表的な製品は可搬型のデジタルマルチメータ。電気工事や、産業分野の設備の保守・点検で使用される測定器が、現場測定器と総称される。メンテナンス用測定器(保守・点検用測定器)とも呼ばれる。工場などの生産現場で、PA(プロセスオートメーション)、FA(ファクトリーオートメーション)の設備の故障・トラブルの防止対策、安全管理のための保守保全ツールも含まれる。毎年5月頃に開催されるJECAフェア(電設工業展)にはほとんどの現場測定器、メンテナンス用測定器が出展される。 現場測定器の計測器メーカといえば、まずフルーク(本社:米国)。同社ホームページの会社概要には「工業用電子機器の取り付け、保守、修理から、正確な測定、品質管理までFlukeのツールは世界中の会社を支援している」旨が述べられている(2023年11月)。同社の製品カテゴリーはDMM、電気のテスタ、クランプ、非接触温度計(サーモグラフィ、赤外線放射温度計)、オシロスコープ(ハンディタイプ)、プロセスツール(圧力校正器)などがある(2023年11月)。 国産では、1965年に国内初のクランプメータを製品化した共立電気計器が老舗で、絶縁抵抗計(メガー)などの電気工事市場向けの製品に注力している。現場測定器に特化して、ベンチトップの製品(レコーダやデジタルパワーメータ、オシロスコープなど)が少なく、国内より海外の売上が大きいため、日置電機や横河計測ほどのネームバリューはない。他には三和電気計器、マルチ計測器、カスタムなどが現場測定器のラインアップが多い。 横河電機はPA/FA/IA、工業計器(計装)の大手企業である。そのためプロセスツールを手掛けている。プラント内の計器の検査に使われる「電圧電流発生器&マルチメータ」で、横河計測のプロセスキャリブレータと呼ばれるモデルはトップブランドである。横河電機の計測器は横河計測に集約され、同社ホームページには次の順に製品群が掲載されている(2023年11月)。オシロスコープ(波形測定器)、パワーアナライザ(電力測定器)、データロガー(データ収集、DAQ)、光測定器(旧安藤電気の製品群)、校正器/標準発生器、現場測定器。現場測定器の内訳はプロセスキャリブレータCA300/CA500、圧力キャリブレータCA700、ハンディDMM、接地抵抗計などである。 電気工事関連で使われる通信計測器として、LANなどのケーブルテスタのフルーク・ネットワークスや、オンラインモニタ(プロトコルアナライザ)の株式会社ラインアイも、現場測定器メーカとしてJECAフェアの常連である。 空調向けの温湿度、風速などの現場測定器(環境計測器)に注力しているテストー(testo)はハンドヘルドのサーモグラフィも手掛けている。環境測定器とは湿度、温度、風速、騒音、日射などの測定器を指す。騒音計のトップメーカであるリオンには現場で使用するハンディ製品が多くあるが、現場測定器といういい方はあまりされない。一般社団法人日本能率協会が毎年開催するイベントのメンテナンス・レジリエンスにはプラント・メンテナンスショーがある。工場の保守用機器として、フルーク、testo、FLIR(フリアー)、日本アビオニクスなどの各社のサーモグラフィが出展される。 強電の電気設備である保護継電器の測定器(リレー試験器)や耐圧試験器をつくる双興電機製作所やムサシインテックもJECAフェアに出展する計測器メーカだが、現場測定器というより障害試験器に分類される。 上記以外にも現場測定器はあり、網羅した説明は難しい。 現場測定器は安価なモデルも多く、趣味の電子工作をする技術者も使う。秋葉原の電気街にある電子部品販売会社(ショップ)では現場測定器を販売している。東洋計測器は最も大手の計測器販売会社で、店頭販売以外にネット販売(ECサイト)も運営している。同社の本社にある計測器メーカ各社のショールームには国内10社、海外9社の計測器がメーカ別に陳列されている(2023年11月)。

  • 1