計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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基準接点温度補償(きじゅんせってんおんどほしょう)

温度計などに使われる温度センサである熱電対は、測温接点と基準接点との温度差で熱起電力が決定される。そのため測温点の温度を知るためには基準接点の温度も測る必要がある。その温度に相当する電圧を熱電対の起電力に加算し補正すること。(日本アビオニクス株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」より)参考記事:記録計・データロガーの基礎と概要 (第2回)・・記録計/データロガーを利用する上での留意点として、基準接点補償について図解している。

記録計(きろくけい)

(recorder) 電圧信号の変化を紙やメモリに記録する測定器。別名:レコーダ。記録計には大きく2種類ある。オシロスコープがデジタル化してメモリに記録できるデジタルオシロスコープになったように、記録計もデジタル化、メモリ化して、メモリレコーダになった。日置電機は1983年にメモリレコーダの初号機8801メモリハイコーダを発売している。三栄測器(現エー・アンド・デイの工業計測機器)もオムニエース の通称でRAシリーズを作っている(最新モデルRA3100は2020年に発売)。横河計測はDL750/850/950/350というスコープコーダシリーズがある。 これらメモリレコーダとは別に、IA(インダストリーオートメーション)メーカがつくる記録計がある。DCSやPLC などの計装機器のメーカである横河電機は、温度、流量、圧力などをセンシングして制御するために、センサからの信号を記録する各種の製品をラインアップしている。ペーパーレス、小型、遠隔操作・遠隔へのデータ送信などが特長である。工業用の記録計、チャートレコーダμR10000/μR20000やペーパレスレコーダ GX10/GX20、GP10/GP20、表示が無くユニットをスタックしてチャンネルを増やせるデータロガーのSMARTDAC+™データアクイジション システム GMなどがある。これらは計測器というより、計装用のセンサなので、操作部や表示部は極力無くし、印刷機能も無く、イーサネットなどでデータを中央に送る機能に優れている。 温度の計測・制御に特化したIAメーカであるチノーも、横河電機と同じような計装ユースの記録計をつくっている。日置電機、三栄測器、横河計測は、いわゆる電気計測器メーカだが、横河電機やチノーは計装(IA)メーカである(チノーは計測器である温度計もつくっている)。 計測器としてのメモリレコーダと、計装ユースの工業用記録計は用途やニーズ、仕様が違う。横河には2系統の記録計があり、知らない人は、そのモデルの記録計は(計装の会社である横河電機か、計測器メーカの横河計測の)どちらの会社がつくっているのかわかりにくい。

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