計測関連用語集

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可聴周波数(かちょうしゅうはすう)

(audible frequency) 人間の耳で聴きとれる周波数領域(周波数範囲)のこと。聴くことが可能な(=可聴)周波数という意味。健康な若者で、約20Hzから(14kHz~)20kHzの音が聞こえるといわれる。20Hz~20kHzを可聴周波数と呼んでいる(別名:オーディオ周波数、AF:Audio Frequency)。普通の人の会話は100Hz~400Hz。20Hz以下の低周波音を人間は感知できないが、象は15Hzの音が聞こえるらしい。またコウモリは20kHz以上の高い周波数の超音波を発して話している。犬は15Hz~50kHz、猫は60Hz~65kHzと、人とは可聴周波数域が違っている。人の耳が最も敏感な音は2kHz~4kHzで、赤ちゃんの泣き声はこの帯域。加齢に伴って高音側から聴力が低下するため、高い音(モスキート音)を若者は聞きとるが、年配者には聞こえない。年齢とともに近くが見えなくなる(老眼)ように高い音も聞こえなくなるが、本人は聞こえていないことには無自覚なことが多い。 音響機器(オーディオ製品)は可聴周波数をカバーする性能を持っているが、可聴周波数に入らない外側(範囲外)の周波数も重要である。人は可聴周波数内の音を聞いているが、それより下の周波数の振動などを(音ではない感覚で)感じることが知られている。このことは映画などの音響信号の処理に応用されている。最近、音楽に超音波が含まれていると人の心を癒す作用があることや、可聴域より高い周波数の音があると聞こえている音が心地よく感じることがわかってきた。現在のCDはデジタルの規格を作る際に20kHz以上をカットしている(アナログのレコードには上限周波数はない)。

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