計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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リードバック(りーどばっく)

計測用電源が、いかなる状態で動作しているかを外部に知らせる機能をいう。アナログ信号、デジタル信号、パソコンを使った各種通信方式がある。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

力行電流(りきこうでんりゅう)

回生機能付き直流電源などで、この電源が通常の直流電源装置と同じく、ACラインから電力を消費し直流に変換し、電力を負荷側に供給している状態(ソース電流/ソース状態)。(株式会社高砂製作所の用語集より)

力率改善回路(りきりつかいぜんかいろ)

計測用電源で、入力力率の悪化や高調波成分の抑制を目的とした回路のこと。この回路を装備して力率を1に近づけている。(株式会社高砂製作所の用語集より)

リップル(りっぷる)

(ripple) 入力電源(通常は商用交流電源)の整流成分やスイッチングにより、計測用電源の出力に現れる脈流成分。リップル、またはリプルと表記される。(株式会社高砂製作所の用語集より) rippleは「さざ波」の意味。理想的には直線で変動がない直流が、波のように時間的に変動する(これを脈流という)。脈流の最大値と最小値の差を「リップルの幅」という。リップルの値は「直流電圧の平均値に対するリップルの幅の割合(%)」で計算する。 リップル関連の計測器には、リップルノイズメータや、トルクリップルの計測器がある。

リップルノイズ(りっぷるのいず)

(ripple noise) 一般に「リップル」とは、商用AC電源を整流して直流を作ったときに計測用電源の出力に現れる脈流成分(DC波形の揺れ)を指す。菊水電子工業の製品総合カタログ(電源・電子負荷に関する用語)には、「リップル・ノイズとは、出力端子間に現れるリップルと高周波ノイズの合成値のこと。ピークからピーク(P-P、ピークツーピーク)または実効値(rms)で表す。」とある。電子負荷装置のトップベンダーである株式会社計測技術研究所には「リップルノイズメータ」というスイッチング電源の評価などに使われる計測器がある。

リニアアンプ方式(りにああんぷほうしき)

交流安定化電源は方式によって2種類(リニアアンプ方式とPWMインバータ方式)ある。従来は、用途としてシミュレーションや規格試験なら「リニアアンプ方式」、安定化や周波数変換用途なら「PWMインバータ方式」であった。ところが最近はPWMインバータ方式であってもシミュレーション、規格試験ができるようなモデルがある(たとえば、菊水電子工業のPCR-WE/WE2Rシリーズなど)。PWMインバータ方式のノイズもリニアアンプ方式と遜色ないレベルになり電波暗室でも使用できるようになってきた。リニアアンプ方式の方が応答速度が速く、低ノイズである事は事実だが両者の差はなくなってきている。ただし、より高速応答で低ノイズを求めるユーザーにはリニアアンプ式が適している事は変わらない。計測用電源の代表的なメーカ2社の解説を紹介する。菊水電子工業の2019年版製品総合カタログ(電源・電子負荷に関する用語)には「リニアアンプ方式:内部回路が線形に動作する方式で、A級増幅器やB級増幅器がある」と説明されている。高砂製作所HPの交流電源のページには「リニアアンプ方式:出力制御用の半導体がリニアに出力状態を変化させるように動作するため、効率は劣るが出力の低インピーダンスと高速応答性、低ノイズなどのメリットがある。」との記述がある。

リニア電源(りにあでんげん)

シリーズレギュレータ方式の電源の別名。古くからある直流安定化電源(計測用電源)の方式。最近はやりのスイッチング電源と対比して使われる言葉。シリーズ電源(または方式)、ドロッパ方式、リニア電源などは、基本的に同じ意味。リニアアンプ方式と呼ぶこともある。

リモート・コントロール(りもーとこんとろーる)

計測用電源の出力電圧あるいは出力電流を電源本体より離れた場所から任意にコントロールすること。外部基準電圧または外部抵抗により、出力電圧や出力電流をリモート・コントロール可能にできる。(株式会社高砂製作所の用語集より)

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