計測関連用語集

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AC-DCコンバータ(えーしーでぃーしーこんばーた)

(AC-DC converter) 交流(AC)を直流(DC)に変換する機器。測定器としての直流電源 も広義にはこの機能を有する。一般にACをDCに変換する機器をコンバータ(converter)、反対にDCをACに変える機器をインバータ(IN-conVERTERの略)という。ほとんどの電子機器は直流電源で駆動するため、商用電源(交流)のコンセントから電子機器に電源供給する時はコンバータが必要になる。 通信機器はDC48V駆動が多く、NTTの局舎にある装置にはACからDC48Vをつくるコンバータが備わっている。据置型(ベンチトップ、デスクトップ)の機器は内部に電源回路がありACからDCをつくるが、可搬型(ハンドヘルド、ハンディ)の携帯機器(ノートPCや携帯端末など)はコンバータであるACアダプタを使ってコンセントから給電する。同義語:ACアダプタ。反対語:DC-ACインバータ。コンバータやインバータは電源の1種に分類されることもある機器である。 コンバータの反対の機能があるインバータはモータを効率よく回転(制御)するのに使われる。EVなどの自動車の電動化では、インバータはバッテリ(電池)とともにキーの部位である。また

AC電源(えーしーでんげん)

交流(AC)の電圧・電流を発生する測定器。(=交流電源)

APL2(えーぴーえるつー)

Mywayプラス社のバッテリ評価用の回生直流電源の通称(すでに生産中止)。同社は電子負荷の機能を内蔵した直流電源である回生電源の老舗メーカ。このモデルの他にpCUBEがある。カテゴリは直流電源か電子負荷か迷うところだが、特殊な直流電源という分類が妥当である。同社がAPL2を発売していた2010年頃は、まだ回生電源がほとんどなく、直流電子負荷装置に分類されることもあったが、その後のPV(太陽光発電システム)や電気自動車(xEV)の普及によって、回生電源は直流電源の1ジャンルとして確立した。 2010年代は海外製の回生電源が主流だったが、徐々に高砂製作所や菊水電子工業などの国産の計測用電源メーカもラインアップするようになった。2020年にはベンチャー企業が参入している(参考記事のTECHNO-FRONTIER2021で取材)。2022年には(計測器メーカではない)大型の電源(装置)メーカが展示会に回生電源を出展している。 APL2は太陽光発電が普及する以前のインバータ(パワーコンディショナなど)の研究開発フェーズで使われた、国産回生電源の走りである。

AVR(えーぶいあーる)

(Automatic Voltage Regulator) 直訳すると「自動電圧調整器」。2つの意味がある。 1.交流発電機の電圧を一定に保つ装置。重電機器(電力関連機器)の1つで、発電所に設備され、負荷(工場や家庭が使う電気量)が変動しても発電所の出力電圧が下がらないようにしている。電力のネットワークである電力系統の交流電圧を安定に保つために不可欠な装置。 2.電源のことをAVRと呼んでいることがある。たとえば電源と安定化電源の違いは「電源内部の出力側にAVRが備わっているのが安定化電源」と説明される。電源にはAVR付きとそうでないものがある。AVRは発電機だけでなく電源(広義に電力を出力するもの)の出力を安定にする装置(機構)のことである。計測用電源は出力の精度が良いが、そうではなくて「だいたい何V出力」という電源は実は世の中にはたくさんある。そのため、電源ではなく「安定化電源」ということばがある。 計測用電源の交流電源は商用電源(ACコンセント)を入力として、安定した交流出力を出すので、高砂製作所や計測技術研究所などの計測器メーカは自社の交流電源のことをAVRと呼称している。

MPPT(えむぴーぴーてぃー)

(Maximum Power Point Tracking) 日本語では「最大電力点(追従)制御」。太陽電池が発電する時に出力を最大化できる最適な電流と電圧の値(最大電力点、あるいは最適動作点)を自動で求める制御のこと。PV(太陽光発電システム)は気象条件などの変化で常に変動する最適動作点に追従しながら動作している。MPPTは効率良く電力を取り出す仕組みである。MPPT機能はパワーコンディショナ(太陽光発電のインバータ)に搭載されている。そのためパワコン評価用の試験機器(電源など)にはMPPT機能があるモデルがある。また、PV用のI-VチェッカにもMPPT機能のあるモデルがある。

LLC共振(えるえるしーきょうしん)

2つのL(インダクタンス、コイル)と1つのC(キャパシタんす、静電容量)という3つのリアクタンスを使った共振回路。LLC共振コンバータは電源に使われる。STマイクロエレクトロニクスなどのデバイスメーカやスイッチング電源メーカがLLC共振を使った製品をつくっている。

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