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【展示会レポート】SURTECH(表面技術要素展)& nano tech(国際ナノテクノロジー総合展)2020

TechEyesOnline取材班(TEO)は2020年1月29日(水)~31日(金)に東京ビックサイト西・南ホールで開催された15の併設展の中からSURTECH2020表面技術要素展とnano tech2020:第19回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(International Nanotechnology Exhibition & Conference)を回りました。SURTECHはメッキなどの表面処理の要素技術専門展として、表面処理に関するあらゆるモノとサービスが一堂に会し、各社が最新製品・技術を披露します。その中から膜厚測定と材料試験・分析の老舗、フィッシャー・インストルメンツの蛍光X線式膜厚測定器を紹介します。nano techは材料・素材、加工、分析・計測・評価、応用というナノテクノロジーの全分野に加え、今年はナノカーボン、セルロースナノファイバー、NEDOの展示コーナも併設されました。ナノアナリティクスゾーンから粒子径・ゼータ電位などのナノ粒子計測の老舗、大塚電子の最新モデルを、NEDO展示コーナから量産化に向け企業を設立した、熊本大学/CASTのゾルゲルスプレー法による、高温で使えるフレキシブルな圧電センサを取材しました。いずれも最新・最先端の計測の紹介です。

  • ❶ 株式会社フィッシャー・インストルメンツ
  • ❷ 大塚電子株式会社
  • ❸ 熊本大学

膜厚測定の老舗が提案するメッキ厚さ測定の効率化

製品名: 蛍光X線式膜厚測定器 FISCHERSCOPE X-RAY XDLM237
会社名: 株式会社フィッシャー・インストルメンツ
説明者: アプリケーションエンジニア 阿部 海氏

阿部氏:Helmut Fischer社は皮膜測定と材料の特殊試験の専門メーカで、ドイツに本社があります。塗装やメッキ皮膜の厚さ測定器として、電磁式、渦電流式、蛍光(※)X線式などをラインナップしています。当社は日本法人として1993年に設立しました。

蛍光:発光現象の1種。試料に励起光を照射すると、あてた光とは違う波長の光(蛍光)が放出される。蛍光を分析すると試料の成分や状態がわかるため、この手法は分析に多用される。X線を照射して発生した蛍光X線から分析するのが蛍光X線式。

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